あっという間に「二天王」になった、風魔鬼四天王のひとり・ハンニャが、ニセ札を作って空からバラ撒いています。
その紙が舞う様子を見て「これが一万円札だったら贅沢できるのに。納豆定食にアジつけちゃおっかな♪」という真田警官。
贅沢の基準が悲しすぎます。
ていうか、納豆定食というからには、納豆がメインで、他の動物性タンパク質のおかずは、全くないということでしょうか。それはそれでヘルシーな気はしますが。
すると、真田警官の願いが通じたのか、降ってきたのは一万円札でした。真田警官はじめ、道行く人が夢中で拾いますが、夢ではありません。
それを見て「ちよっと!拾ったお金は本官に届けなさい!」という真田警官。
届けたら、全部ネコババするくせに何を言うか。
しかし、そこへ三郎兵衛さんがやってきて、降ってきたのはニセ札だと教えます。本物の一万円札を差し出す三郎兵衛さん。すると、真田警官は本物とニセ札を触り比べて「手触りがちょっと違う」と、納得します。
普通、透かしとかで確認しませんか。
がっかりした真田警官は「また納豆になっちゃった」と、三郎兵衛さんの貴重な一万円札を放り投げてしまいますが、それが道に落ちているニセ一万円札の中にまぎれ込んでしまいます。
三郎兵衛さん、最大のピンチです。
■あくまでニセ札作戦を敢行しようという風魔は、ニセ札作りの名人・遠山銀次郎をさらって、そいつに作らせようとします。
「風魔のニセ札をバラ撒いて、日本中に大混乱を起こしてやる」という御大将ですが、それで大混乱が起こったとして、それが風魔にとってなんの得があるのかよく分かりませんが。
それに、もし流通させるのが目的なら、いくつかのATMにニセ札を仕込んで、知らないうちに人々の財布に入れて使わせるとかいう手もあるように思います。文字通り「バラ撒く」だけが能ではありません。
もっとも、ATMにそんな仕掛けができるくらいなら、はじめからATMの金を頂戴した方が手っ取り早いわけですが。
■遠山さんの娘・マキちゃんは、お父さんは外国に行っていると聞かされているようです。そのマキちゃんに花をあげる、ハンニャの人間体。なかなかの美人ですが、根っからの悪人です。
■マキちゃんの家を訪ねる、大介と三郎兵衛さん。三郎兵衛さんは遠山さんを知ってますが、マキちゃんから「お父さんは外国」と聞かされて、うっかり本当のことを言おうとするところを、大介に止められます。
「ウソも時と場合です。子供に、父親が刑務所に入ってるなんて言えますか」という大介に「こりゃワシとしたことが」という三郎兵衛さん。
ワシとしなくても気づいてください。
すると「そういえば、あの部屋にあった花」と大介が言うのを聞いて「鼻?」という三郎兵衛さん。
そっちじゃありません。
■遠山家には、遠山さんが帰ってきます。帰ってくるなり「外国のおみやげはー?」というマキちゃんもどうかとは思いますが。
これからは家族水入らずだと遠山さんが言うと、いや私には水が必要だと言わんばかりに、花からハンニャと下忍が現れます。
そこへ乗り込んでくる大介と三郎兵衛さん。相変わらず、人様の家で大格闘が始まるかと思われましたが、ハンニャは遠山さんを連れて、さっさと消えてしまいました。
■どこソノアジトに連れていき、吊るして痛めつけて、ニセ札を遠山さんに作らせようとする風魔。それを見て「殺しては元も子もない」というハンニャ。
そもそも、オッサンを痛めたところで、面白くもなんともありません。
すると「娘を前にすれば、気も変わるだろうねぇ」というハンニャ。やはり、根っからの悪人です。
■マキちゃんがトボトボ歩いていると、まんじフラワーショップという、明らかに怪しげな店名の車がマキちゃんをさらうべく現れます。
まあ、忍ぶ気がないのはいまさら不思議に思いませんが、女の子ひとりさらうのに、四人も要りますか。
■お父さんのところに連れていってあげるから、車にお乗りという店員に「その手は古いぞ!」と言って現れる、出雲大介。
確かに。そんなのは、大正時代のやり方です。今をいつだと思っているのでしょうか。超ハイテク時代の昭和51年ですよ。
しかし、風魔は一人を残して車で退散、残った一人は自爆してしまいました。これを想定して、四人もいたのでしょうか。
■まんじフラワーショップに戻る風魔の営業車ですが、車体の下には、昇が張りついていました。
さぁ、普段影の薄い昇くん、見せ場を作るチャンスです。
昇は、まんじフラワーショップの店内を探ります。「別に怪しいところはないな」という昇。今のところ、いちばん怪しいのはアナタの動きです。
やがて、地下室の入り口を発見して、内部に潜入する昇。そこで遠山さんを発見しますが、既にハンニャに潜入を見破られていました。金忍に変身し、なんとかしようとしますが、鬼四天王の一人に、一人でかなうはずもなく「チ〜フ〜」と情けない声をあげながら敗退です。残念!
■わざわざ手を下すほどの価値もないと思われたのが幸か不幸か、金忍は基地ごと火薬でふっとばされることになります。
風魔がアジトを捨て撤収しようとするところに「風魔のフラワーショップは店じまいか?!」と、キャプターの登場。人通りも多そうな花屋の店先で、キャプターと風魔の大格闘が始まりました。
■車の中にあったの箱の中に、遠山さんが入っていることを確認した雷忍ですが、戦闘中ということもあり「危ないからもう一度入ってろ!」と、蓋を閉めてしまいます。なかなか非情です。
直後「火薬のニオイだ!」と、お得意の鼻を利かせて、地下室の火薬を嗅ぎ付ける雷忍。すると「俺にまかせろ!」と、水忍が入っていきます。
地下室に入った水忍は、導火線の火を消すために、とりあえず水ぶっかけとけばなんとかなるだろう的な方法で火を消します。まあ、火薬も湿気るので、一石二鳥だとは思いますが。
外では、相変わらずキャプター対風魔の戦い。ハンニャは、車で逃げようとしますが、土忍のパワーの前に止められます。すると残りのキャプター総出で、ハンニャを車から引きずり出します。その仕事は二、三人いれば事足りると思うので、何人か土忍の方を手伝ってあげたらどうですか。
ハンニャは、風魔忍法花霞という術を使いますが、全ての霞を風貝に吸い込まれてしまいます。吸った霞が風忍にダイレクトに来てなければいいですが。
そのころ、再び箱を開けて「銀次郎、無事で良かった!」という雷忍。
無事かどうかは微妙です。
結局、ハンニャは火炎陣を食らって爆発。いつものようにロウソクが消えるのを見て「ハンニャ〜おまえもか〜〜!」という風魔烈風。
ブルータスみたいに言わないでください。
■遠山さんは、キャプターの気遣いで外国のおみやげ持参で我が家に帰ることができましたが、真田警官のささやかな夢はいつ叶うのだろうと思いながら、今回は終わりです。