【脚本 江連 卓 監督 小西通雄】
ようじょ(/∀\*))
◆ ◆ ◆
■オープニング、ガニガンニーの表記が「ガニガニガンニー」になってます。ガニが1個多いです。
年の瀬の寒い夜、駅近くで産地直送の蟹が売られています。二匹1000円だそうです。高いのか安いのかよく分かりませんが。
「なかなかイキがいいじゃないかお兄さん」という、谷さん。
それは、蟹のことでしょうか、それともお兄さんのことでしょうか。
この、蟹を売っているお兄さんも、この時期のテレビドラマではよく顔を見ます。
しかし、谷さんが蟹鍋で一杯を決意したところで、蟹はファイターにトラックごと盗まれます。
蟹泥棒を追う谷さんとお兄さんですが、走ってトラックに追いつくはずもなく、ちょうど谷モーターショップの前で力尽きます。
■代わってバイクで蟹泥棒を追う、チョロとハルミ。
「バカめ!このチョロリン様から逃げられると思っているのか!」というチョロ。
ただでさえ「チョロ」なのに、このうえ「リン」なんてつけたら、全く説得力がありません。
するとやはり、チョロリン様の意気込み虚しく、トラックは行き止まりであるはずの塀の向こうに消えます。
夜のシーンなので違和感ありませんが、この行き止まりの場所だけ、スタジオ撮影されているようです。
■ドラマの秘密工場では、盗みまくった蟹を前に、ドクターガイガンが蟹の鮮度チェックをしています。
鮮度良好
甲羅の硬さ、良し
ハサミの切れ味、良し
手足の伸び縮み、良し
といって、蟹を選別するドクターガイガン。
どっかの料理屋で板前修行でもやってたのでしょうか。
集められた蟹は、機械で潰されて細胞液を取り出されます。
これ、身体中のあらゆる肉やワタを食いつくせる蟹だから良いようなものの、改造する生物によっては、あまり見たくない工程です。
■やがて、選別したハサミとかを巨大化させて、怪人ガニガンニーがほぼ出来上がります。
今回は人間ベースの怪人ではなく、しかもけっこうアバウトな製造方法です。
そこへやってくるメガール将軍。ドクターガイガンは、これからいくつかテストをしたら怪人の完成だが、服従カプセルを埋め込まないと、ただの凶暴なケダモノだと説明。
それを聞いて「すると野生の蟹そのものというわけだな」という、メガール将軍。
野生の蟹って、そんなに凶暴なケダモノなのでしょうか。
■メガール将軍とドクターガイガンは、テラーマクロに呼ばれます。
「M作戦のためには、何としてもスーパー1の邪魔だけは防がねばならん、分かっておろうのう」と、それだけ言って消えてしまいます。
わざわざそれを伝えるためだけに呼んだのであれば、その時間を怪人のテストに回していただきたいものです。
■ガニガンニーのテスト。まずは甲羅です。
ガニガンニーの甲羅は、3万トンの重量の刃でも刺し通すことができないそうです。
それはいいのですが、テストでファイターが使ったのは、牧場で草をならすときとかに使う、先の尖った道具(名前不明)です。
3万トンの威力に比べたら屁みたいもんですが、それでテストは十分なのでしょうか。
次に腹筋。ガニガンニーの腹筋は、スーパー1の放つ1万メガトンのパンチにも耐えられるそうです。
1万メガトンっていう言い方も妙ですが、相変わらずテスト方法が生ぬるいです。
今度はハサミ。ガニガンニーはハサミでファイターの首を次々とぶった切ります。いくら下っ端とはいえ、哀れです。
そして、とどめは泡地獄。ガニガンニーの吐く泡は、スーパー1の機能を麻痺させ、作動を停止させるのだそうです。
しかし、実験用ファイターの出足が遅く、泡がメガール将軍や、見聞に来ていた親衛隊にかかりそうになります。
すると、その親衛隊の不手際でナントカ稲妻光線(よく聞き取れない)のスイッチが入り、それを受けたガニガンニーが暴走を始めます。
逃げるガニガンニーを追う、親衛隊たち。
て、もしかして先頭を走っている親衛隊は、新堀さんではないですか?
■次の朝。
ハルミと良が、ランニングをやめるやいなや体操を始めるという、訳の分からないことをやっていると、脱走してきたガニガンニーがご挨拶。
ハルミは特技の寄り目を披露してぶっ倒れます。
■そこへ、ハルミたちを轢き殺しそうな角度でバイクに乗ってやってくる、沖一也。
怪人の出現を知った沖一也は、ガニガンニーを発見しますが、怪人は呑気に砂遊びです。
そこへ現れる親衛隊。「いいか!命を捨ててかかれ!この服従カプセルをガニガンニーに埋め込まなければ、我々は抹殺されるぞ!」とファイターに言います。
もう、自分の保身のことしか考えていないことがバレバレです。
自分の不手際の始末なのに、他人に命をかけさせるとはとんでもない奴。絶対に上司にしたくないタイプです。
まあ、悪の組織の幹部なんてそんなもんだと思いますが、現実世界にもいますよね、こんな奴。
■そんな親衛隊たちをよそに、ガニガンニーは「花 ココス」で切り花をして遊んでいます。
それを見て「奴め、何をしているんだ?」と、真顔でいう沖一也。
花切って遊んでるだけです。
すると、幼女がやってきます。
「だめよ、おはながかわいそうでしょ、あんたなによー、そんなへんてこりんなかっこしちゃって、おいたしてはいけません」
か、かわえぇ(/∀\*))
それを見て「そうか、海にいる蟹と同じで、まだ無邪気なところがあるんだ!」という、沖一也。
海にいる蟹が、無邪気に海藻切ったりしているのとか見たことないですけど。
■しばらく様子見の沖一也ですが、電線を切っているのを見て「ダメだ!今のうちに破壊しなければ!」と決意します。
しかし、一足先にガニガンニーを捉える親衛隊たち。そこへ沖一也も現れます。
「ガニガンニーは俺に任せろ!お前たちは沖一也をやれ!」という、親衛隊。
ファイターだけでは無理です。
で、親衛隊と戦う沖一也。予告にあった通り、親衛隊のパンチを食らって卒倒する場面がありますが、ギリギリ白目を向いてないところから使っています。
ていうかこの親衛隊、やっぱり新堀さんじゃないですか?
体型とか身体の使い方が、どうにも新堀さんくさいです。
デンジマンの方はどうしたのでしょうか。デンジレッドの出番のない日だったのでしょうか。
■結局、服従カプセルを埋め込まれ、ドグマ怪人として覚醒したガニガンニー。
沖一也はスーパー1に変身して戦いますが、キックもパンチも通用しません。そして、泡地獄をくらって機能が麻痺してしまいます。
そこへ現れる谷さん。
谷さんが煙玉かなんかを投げると、スーパー1が消えています。
なかなかの連係技です。いつ打ち合わせしたのでしょうか。
■ガニガンニーを連れ戻した親衛隊。
「オ〜成功したようだな」というメガール将軍に対し「失敗を願っていたような口ぶりだな」という親衛隊。
それは被害妄想というものですが、普段の関係を見ていれば、本当にメガール将軍がそう思ってても不思議ではありません。
■泡地獄をもろにくらった沖一也は、身体をマシンでチェックします。
右腕第一関節が損傷しており、治療します。
てか、あれだけ泡を受けて損傷箇所が一箇所だけとは、やはり恐るべき惑星開発用改造人間です。
ガニガンニーは、SW砲という兵器を作るために、メラン鉱石を奪うために第1作の音楽にのって、メラン鉱石研究所に潜入。
あまりにも警備の甘い研究所から、あっさりメラン鉱石を盗みだします。
しかし、そこへスーパー1の登場。ガニガンニーは泡地獄を試みるますが、同じ手が二度も通用するほどスーパー1は甘くありません。
スーパー1はパンチやキックを繰り出しますが、甲羅の硬さは相変わらず。そこで、エレキハンドにチェンジ。エレキ光線を使います。
どうやら、エレキ光線対策はしてなかったようで、ガニガンニーは、ひるんだところをスーパー閃光キックをくらい、「テラーマクロ!」と余計なアクションをしながら叫んで爆発しました。
で、今日こそは蟹鍋で一杯ですが、完全に忘れさられたドクターガイガンの消息が気になりながら、今回は終わりです。
最初は戦隊でたまにある「子供と怪人の心の触れ合い」系のお話になるのかなーと思ってましたが、そっちの方向には行きませんでしたね。まあ「善い怪人」は乱発して出すもんじゃありませんが。(モグラを超えるキャラが、そう簡単に作れるとは思えませんし……)
それにしても、このメガール将軍と仲の悪い親衛隊。単なる名無しの親衛隊で終わらせるにはもったいない、本当に嫌な奴でした。何かしら固有名詞のある幹部にして欲しかったくらい、キャラが立ってましたね。
拓さん
私もあの回は、このままギャグで終わるのかと思いましたが。
まあ、ドグマ・ジンドグマともにけっこうふざけた奴(褒め言葉)が多いので楽しめます。
いい怪人…なかなかモグラを超えるものはいないでしょうけど、他にいるかな…。今思いだしたところでは、激闘士ベンKとか。
親衛隊、放送当時は、実はスーパー1よりこっちの方がデザインカッコいいんじゃないかとさえ思ったこともあります。
中心人物?は河原崎さんみたいですが、その功績を買われて?鬼火指令に昇格したのでしょうか。まあ、もとジェネラルシャドウですが。
そう言えばメタルダーがありましたね、善良怪人の宝庫と言える作品としては。宝庫ってほどでもないかな? 確か仔犬を守って死んだ奴とかいたような気がします。
暴魂トップガンダーなんかは……善い怪人と言うより、ほとんど2号ヒーローでしたか。
河原崎さんのジェネラルシャドウは、平山享さんが御自身の著作でベタ褒めしておられましたね。それが鬼火指令に繋がったのかも知れません。
剣友会の方々の「顔出し役」は、もっと見たかったですねえ。
拓さん
仔犬を守ったのは機甲軍団烈闘士ブルチェックでしたね。
ヨロイ軍団のバーロックとか音楽ロボットラプソディとか、いろんな軍団員がいましたね。
思えば、クールギンやバルスキーも、根っからの悪かといえば一味違う感じでした。
特にクールギンは、劇中では帝王の影武者というだけで終わってしまいましたが、路線変更していなければ、もっと深いキャラクターとして描かれていたのではないかと思います。
トップガンダーの位置のキャラクターは、はじめから予定されていたようですね。彼についても、路線変更がなければ、もう少し違うドラマになっていたかもしれないですが、こちらに関しては正統派のヒーローになって、むしろ良かった感じがします。
ジェネラルシャドウは良かったですね。立ってるだけで絵になるフォルムでした。「ブラック」サタンのジェネラル「シャドウ」なのに、真っ白い姿というのも良かったです。
大野剣友会の顔だしといえば、中屋敷さんもよく出てたような。スーパー1の劇場版では地獄谷五人衆のひとりでしたし、3話ではストッキング被ってるしw