【脚本 土筆 勉 監督 奥中惇夫】
がんばれ、ぼくらのヤッタラダマス!
◆ ◆ ◆
■良が買い物をしていると、突然変な奴が現れます。
「君の持っているパンを僕にくれ」
ただ単に腹が減ってる奴かと思ったら、良はもうすぐ事故に遭うから、君が持っていても無駄だという意味だそうです。
それを聞いてムッとした良は「あんまり変なこと言うとブン殴るぞ!」と言います。
やはり姉弟です。
13話の時、ハルミが良に「ぶつよ!」と脅していましたが、やはり似たもの同士というか、ハルミの言葉を借りれば教育が行き届いてます。
そのことをいつまでも根に持つ良。そのため注意力が散漫になり、トラックにはねられそうになります。
間一髪のところでハルミが良。を助けましたが、パンはトラックに潰され、予言少年の言葉通りぺしゃんこになってしまいました。
てか、これは世間一般では「パン」ではなく「サンドイッチ」と呼ばれるものです。
予言少年、事故は予言できても、袋の中身は正確に把握していなかったようです。
まあ件のトラックも、どうせドグマの差し金でしょうけど。
■予言少年は、次々と予言を的中させて、世間を震撼させます。
「ジャンボジェット墜落!
少年の予言的中!」
「予言少年 火事を予言」
「列車脱線転覆 予言的中」
「ノストラダムスの再来か?」
一也とハルミが目撃した強盗犯の件はよく分かりませんが、他の件はおおかた、ドグマが全て行ったものでしょう。だいたい、悪いことばかりでなくて、良いことも当ててくれないと、本当の予言者とは言えません。
あと「ノストラダムス」に例えられるところが、時代を感じさせます。
■街頭では、予言少年が「大予言教」なるものの教祖になって「東京は暗黒の闇に沈むのです!」と、人々の信奉を集めるとともに、恐怖心を煽っています。
で、「ご寄付をどうぞ」と現れたのは、中屋敷さんです。
お願いですから、仕事を選んでください。
それを聞いてもハナから相手にしないハルミに対し、ちょっと信じそうになってるチョロ。
やはり、バクロンガーの回で、世界が破滅する夢を見たただけのことはあります。
■しかし谷さんは、東京を暗闇にするということは、変電所を襲わないと不可能だと読み、一也たちと手分けして、4つの変電所を調べることにします。
まあだいたい、こういう時に貧乏くじをひくのは、丸腰の素人なのですが。
■東京第三変電所を調べるハルミは、そこでファイターたちを発見します。どうやら当たり、いやハズレくじはハルミのようです。
素人くさく時計のアラーム音で、ドグマに発見されるハルミ。
だいたい、2:25にアラームをセットして、一体何をしようとしていたのでしょうか、この女。
そこへやってくる、とんでもない名前の怪人・ヤッタラダマス。
ヤッタラダマスは、ハルミの持っていた緊急発信機を踏みつけますが、どうやらそれでスイッチが入った模様、沖一也に伝わります。
ヤッタラダマスはトランプが武器のようで、それを投げつけてハルミの服を次々と剥がしていきます。
「こんどは、その美しい胸でも見せてもらおうかな?」
( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい!
と、全国の男子諸君の期待をヤッタラダマスが一心に受けているところに、沖一也がやってきます。
てめぇ、なんて余計なことしてくれたんだゴ(゚д゚#)ラァ!!
「貴様も一緒に地獄に送ってやる!」というヤッタラダマスに対し「それはこっちのセリフだ!」という沖一也。
多分、いざとなったら本当に言うでしょう、この人。
■沖一也は、変電所の外でドグマと対決。
その間、わざわざ死にに来た感の警察皆さんがヤッタラダマスを拳銃てわ撃ったりしていますが全く通じず、パトカーごと撃退されます。まあ大したことはありませんでした。
そんなこととは全く関わりのない沖一也は、スーパー1に変身します。
「仮面ライダースーパー1!」という、いつもの名乗りのあと「貴様がスーパー1だったのか!」というヤッタラダマスに対して「いかにも、俺は仮面ライダースーパー1だ!」という正義の人。
二回も言わなくていいです。
てか、そんな仰々しいやりとりしてる余裕があったら、さっきの警官さんたち助けてほしかったです。
戦いはスーパー1優勢。エレキハンドでヤッタラダマスを攻撃して「これがおまえの最後になりそうだな!」と、相変わらず悪人チックな発言のスーパー1に対し「こしゃくな、あれを見ろ!」という、ヤッタラダマス。
見ると、ハルミが2台のオートバイでまさに引っ張られようとしています。
「早く助けないと、あの女の体が真っ二つにちぎれてしまうぞ!」という、ヤッタラダマス。仕方なく助けに行くスーパー1ですが、その隙にヤッタラダマスのドラゴンサンダーという技を受けてしまい、エレキハンドから他のハンドへのチェンジができなくなってしまいます。
■スーパー1は、苦しまぎれのキックで危機を脱出。破壊されたエレキハンドの修理をします。
それはいいのですが、普通は壊れたエレキハンドだけを修理するように思いますが、スーパー1はエレキハンドをつけたまま修理をしています。しかも結構苦しそうです。
おそらく、そうしなければいけない理由があるのでしょう。難儀な身体です。
スーパー1は新しいエレキハンドを試しますが「パワーを上げると、腕に激痛が走る!」そうです。
しかし「慣れるまで待ってはいられない!」と、訓練を続けます。
いっそ他の「手」を使おうとかいう考えは、さらさらないようです。
■そのころ、大予言教の教祖となった少年は、おばちゃんや女子高生に適当なことをいってお賽銭を稼いでいますが、そこへ明らかに怪しい格好の男登場。
「ヤッタラダマス!今日こそおまえの息の根を止めてやるぞ!」と、悪人チックな発言をするのは、やっぱり沖一也でした。
逃げるヤッタラダマスをVマシーンで追う沖は、バイクからジャンプして変身。
どうやら、子供は轢かずにすんだようです。
スーパー1は、オフロード用のブルーバージョンに颯爽とお乗り換え。
ここで、挿入歌「無敵の勇者スーパー1」の歌入りが流れます。
この曲は、選曲の茶畑さんのお気に入りだったのか、この後テレビシリーズや劇場版で頻繁に使用されることとなります。
ただ、オリジナルより若干テープの回転数が上がっているように思います。
ちなみに、この曲は高杉さん自らが歌ってますが、ライダーを演じた主役俳優が、主題歌だけてなく挿入歌も歌ったのは、スーパー1の高杉さんが初ということになります。
その曲をバックに、スーパー1とファイターたちのバイクアクション。
仮面ライダーと名のつく作品は今現在でも放送されてますが、近年ではとんと見ることのない、見事な本格的なバイクアクションです。
スーパー1はヤッタラダマスと対決。
怪人の技も二度目はスーパー1に通じず、必殺技のファイヤードラゴンもスーパー1の冷凍ガスで凍らされ、最後はスーパーライダー月面キックを受けて爆発しました。
ヤッタラダマスを倒した後、まるで逃げるように現場を去っていくスーパー1ですが、空振りに終わったマスターとチョロがどんな顔をして戻ってきたのか想像しながら、今回は終わりです。
■次回予告。
沖一也が登場。
「元気でいこう!
全身に力を入れて
腹の底まで息を吸って
ゆっくり全部吐き出す
これをやると、力がつくんだ!」
は?(゚Д゚)