【脚本 土筆 勉 監督 田中秀夫】
悪の組織のくせに、車に自家用とかつけないでいただきたい。
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谷さんが、面白いものが載ってると言って、一也に見せた新聞記事。
それは、ナチスドイツで悪魔博士と恐れられ、戦後処刑されたものの、イギリスの研究所で保管されていたゾルべゲール博士の脳が盗み出し出されたという記事でした。
ゾルべゲール博士、アマゾンの音楽をバックに、めっちゃ撃たれてます。けっこうトラウマになりそうな映像です。
■ゾルべゲール博士の脳を盗んだのは、やはりドグマ。
「ムカムカムカムカ〜!」と、世の中に腹が立っているのか、単なる二日酔いなのかよく分からない声を発している怪人・ムカデリア。
スカイライダーの中盤以降は、こういう「鳴き声」のある怪人が減っていただけに、ちょっと嬉しいです。
あ、よく見るとムカデリアのキバに「継ぎ目」があるように見えるのは、多分気のせいです。
■ドグマは、ゾルべゲール博士の脳を生き返らせるのに成功。メガール将軍が話しかけます。
「ゾルべゲール博士、私の呼ぶ声が聞こえるか?」という、メガール将軍。
めっちゃ日本語やん。
声が聞こえても、当の本人が日本語分からなかったら意味ないでしょう。
ところが、ゾルべゲール博士は、日本語を解するどころか日本語で返してきます。
さすが、毒ガスを開発するくらいの頭脳の持ち主ですから、何ヶ国語かを話すことくらい訳ないのでしょう。
考えてみれば、第二次世界大戦中は、日本とドイツは同盟関係にあったわけですから、ゾルべゲール博士が日本語を学んでいたとしても、不思議ではありません。
■第1作の音楽をバックに、狂ったように笑い続けて死んでしまうとう毒ガス・Rガスを作るよう、ゾルべゲール博士に頼むメガール将軍。
肉体を手に入れることを条件に引き受けたゾルべゲール博士は、V3の音楽をバックに、どこぞのオッサンの脳に記憶を移動してもらいます。
すると、さっき処刑のシーンで流れたのと同じ、アマゾンの音楽で、ゾルべゲール博士が現代に蘇ります。
て、記憶が移動しただけで、なんで髪型とか顔とかまで変わるのかはよく分かりませんが、多分ドグマがサービスしてあげたのでしょう。
■町中では「8人ライダーVS銀河王」に乗せて、次々とRガスの被害が広がっていきます。
「今に東京中を笑いの炎で焼き尽くしてやる!」という、ゾルべゲール博士。
漫才師ですか。
■現場に駆けつける沖一也。見ると、公園じゅうで人々が笑いころげています。その中には良もふくまれていました。
それにしても、かなりの人数です。エキストラ集めるの大変だったでしょう。
■その場所で基地と通信するムカデリアを発見する一也は、ドグマの車を追いますが、一也をおびき出す罠でした。
一也も笑いガスをくらいかけますが、風上に立って回避。代わりにファイターが笑い転げてくれました。
■一也はスーパー1に変身。
「貴様が噂に聞いたスーパー1か!」というムカデリアに対し「いかにも、正義に燃えるスーパー1だ!」と返すスーパー1。いちいち付き合いのいい人です。
■ムカデリアは、ムカデロープで攻撃。
それをくらいながらも、スーパー1はなんだかよく分からないキックで、ムカデリアのキバを一本切断。ムカデリアは退散します。
■病院には、次々に笑いガスの被害者が運ばれてきますが、手の施しようがありません。「がんばるのよ!」と言われてもがんばりようがありません。
笑ってるのに、死に近づいている人々。かなり恐怖です。
■そのころドグマでは、無様な姿で戻ってきたムカデリアが、ついでにもう一方のキバまでメガール将軍に切られてしまいます。
メガール将軍は、このままムカデリアを殺してしまう勢いですが、ゾルべゲール博士が「このまま殺しては改造にかけた費用が無駄になるだけ」といい、ムカデリアを自分にあずけてくれるように頼みます。
■「ムカムカムカ〜!」と感涙にむせび泣くムカデリア。
そのムカデリアに「いつまであいつらに仕えている気だ」という、ゾルべゲール博士。
折られたキバを気にしながら「ど、どういう意味だ?」という、ムカデリア。
ゾルべゲール博士は「俺のRガスと、お前のムカデ軍団が手を組めばだ!テラーマクロを倒すことくらい、朝飯前!」と言います。
手を組むもなにも「気体」と「百足」なんですけど。それに気体は朝飯なんか食いませんし。まあ、ものの例えでしょうけれど。
■早速、メガール将軍を消しにかかる二人組。
ムカデ毒針を受けたメガール将軍は、死んでしまいました。
■一方、ドグマのアジトを探していた沖一也も、ドグマに捕まってしまいます。
宙吊りになる沖一也ですが、その視線の先にはメガール将軍の死体があります。
そこへ姿を見せるゾルべゲール博士とムカデリア。
ゾルべゲール博士は、Rガス一気に爆弾で拡散させる計画を立てている模様。自分たちは解毒ワクチンがあるので平気なのだそうです。
そんなことはさせんとする沖一也ですが「どうせ生きていたって、何の役にも立たん奴らだ」という、ゾルべゲール博士。
それに対し「おまえこそ、死んだ方がいい人間だ!」という、沖一也。
まあ、死んではいるんですけどね。
■ゾルべゲール博士とムカデリアは、人喰いムカデに一也を任せて、今度はテラーマクロ暗殺を計画。
美術品に目がないテラーマクロに対し、美術品が入っていると偽り、Rガスとムカデ入りの箱を開けさせようとする、ゾルべゲール博士。
しかし、その計画はすでに見破れており、死んだはずのメガール将軍が現れます。
どうやら、さっき死んだのはメガール将軍の影武者だったようです。
前年公開の映画「影武者」の影響がここにも見えます。
■そのころ、ロープが切れた沖一也は、またまたなんだかよく分からないキックで床を蹴ってピンチを脱出します。
■同じころ、ゾルべゲール博士を「死ねー!」と言って刺し殺すメガール将軍。
すんません、すでに死んでます。
■一方、一也はスーパー1に変身。
変身とハンドチェンジで時間を食ったものの、ガスの拡散装置をなんとか破壊します。
■Rガスの解毒ワクチンを手に入れるために、ゾルべゲール博士を探すスーパー1。
そこへ逃げてきたムカデリアと、いきがかり上対決するスーパー1。
「ゾルべゲールはどこだ?」というスーパー1に「メガールに殺された!」というムカデリア。
それに対し「嘘をつけ!」というスーパー1。さすが、ムカデだけに信用されてません。
しかし、ようやくスーパー1に信用されたムカデリアは、自分を助けてくれたらこれをやろうと、解毒ワクチンを放り出します。
ワクチンを取ろうとしたスーパー1に、ムカデロープで攻撃するムカデリアですが、スーパー1にかわされます。
「二度と同じ手はくわん!」
すんません、足です。
■ムカデリアは、自分のトゲ爆弾を使い果たした挙句、スーパーライダー月面キック
をくらいますが、さすが裏切っただけあって、最後は「テラーマクロ!」ではなく「残念だ!死にたくない!!」と言って爆発しました。
■かくしてRガスの解毒ワクチンを手に入れ「これで良や他の子供たちも助かるぞ」という、スーパー1。
その目に「ありがとうスーパー1〜!」と、良たちが感謝して手を振る光景を妄想しながら、今回は終わりです。
てか、
はよ持ってかんかい。
■次回予告。
もちろん、今回も沖一也が登場。
「拳法の呼吸法をやろう!
お腹に力を入れて
息を吸って
止めて
ゆっくり吐く
これをやると、体にとてもいいんだ。
みんなでやろうぜ!」
もしかして流行らせようとしてたのでしょうか。