【脚本 土筆 勉 監督 小西通雄】
文字通り「一番美味しい役」はチョロだったな…。
◆ ◆ ◆
■いきなり登場のスーパー1。
すると、スモークの中から幽霊みたいな格好をしたチョロ、谷さん、ハルミ、そして良が第1作の音楽にのって近寄ってきます。
ハルミさん、このライティングの方が美人に見えます。
谷さんが「パッ!」というと、毛虫のようなものがスーパー1に付着。毛虫は爆発してファイターになります。
また第1作の音楽でファイターと戦うスーパー1。
しかし、現れたドグマ怪人・バクロンガーに左足を攻撃されてしまいます。
そこで目を覚ます沖一也。どうやら夢だったようです。
が、夢で痛めた左足を、なんと現実でも傷めていることに気がつきます。
■同じ夜、良もまた悪夢にうなされていました。
通知表がオール1。まさに「スーパー1」です。ってそんなこと言ってる場合ではありません。
さらにはテストもオール0点。同級生から「落第坊主!落第坊主!」と罵られます。
もっとも、小学校で本当に落第なんてあるのかどうかは知りませんが。
良がうなされているのに気づいたハルミ。「こら、良!しっかりしろ!」と言いますが、
鼻はつままんでもええやろ。
■その朝、谷モーターショップではチョロが「あと1日、あと1日で地球は滅びてしまうんですよ親父さ〜ん!!」と大騒ぎ。
貴重な今日1日を自由に過ごすため、カツ丼と天丼とうな丼をまとめて食うのだそうです。
チョロの様子を見て救急車を呼ぼうとした谷さんですが、その電話を奪うチョロ。
そして「谷オートショップですが」といって、どこかの食い物屋に電話をします。
すんません、ここ谷モーターショップですが。
食い物屋の電話番号を暗記する前に、まず自分の働いてる店の名前を覚えておいてほしいものです。
■そうこうしていると、今度は一也がランドセルを背負ったままの良を連れてきます。
良は、昨夜見た夢のショックで学校に行くのが嫌で、死のうとしたようです。
何があったか話してみろという一也ですが、横から「手遅れですよ!どうせ地球が滅びるんだ!学校なんて行っても無駄ですよ!」という、チョロ。
確かに、明日地球が滅びてなら、学校より飯を食う方が有意義かもしれませんが。
■すると、外で何か騒が起きます。「ビルの上に女の人がー!」という、どっかのおっさんのとっても親切なセリフを聞いて「何かあったんだ!行ってみよう!」と、野次馬根性丸出しの沖一也。
そしてアマゾンの音楽に乗って、颯爽と現場に急行…といきたかったところですが、足を傷めているため、あまり颯爽とはしてませんでした。残念。
■ビルの上にはなぜかテニスルックの女性が、今まさにビルから飛び降りんとしています。
屋上に上がった沖一也と谷さんは、女性を思い留まらせようとドグマの悪だくみかスーパー1大ピンチの音楽をバックに行動を開始します。
女性は「私は病気でどうせ助からない」から死のうと思ったそうです。
それとテニスルックとあまり関係なさそうですが、まあいいです。
で、なんとか女性を助ける一也と谷さん。その様子を見ていたのは、一也の夢に出てきたバクロンガーでした。
■谷モーターショップでは、チョロが宣言通り、カツ丼と天丼とうな丼をまとめて食ってます。
その様子をを唖然と見つめている他の面々。
きっと、具ばっかり先に食ったらご飯だけ残っちゃうでしょ、もっと具とご飯のバランスを考えて食べたらいいのにと思っているに違いありません。
■どうやら、一也の足も、良やチョロがおかしくなったのも夢のせいだと思いはじめる面々。
すると、その原因が商店街でもらったテニスボールであることに気がつくハルミ。
それを聞いた沖一也は、
「チクショ〜!きっとボールに何かあったんだ!」
と、怒りに燃えます。
それはいいのですが、「チクショ〜」に力入れ過ぎです。いちおう、正義のスーパーヒーローなんですから。
■ハルミの推理通り、悪夢の原因は、バクロンガーが発明した夢薬を染み込ませたテニスボールでした。
バクロンガーによると、このボールに触ったものは、
病気の夢
殺される夢
交通事故の夢
受験地獄の夢
地球が破滅する夢
お化けの夢
など、普段恐れていることが夢となって現れ、目が覚めてもその恐怖から逃れることは出来なくなるのだそうです。
だとすれば、怪我の記憶や成績のことが夢に出てきた一也や良は分かるとして、チョロの夢はどういうことなのでしょうか。
その因果関係で言えば、チョロは常に地球滅亡を恐れているということになります。
もしかして「日本沈没」とか、ノストラダムスの大予言とか、あのたありがもろストライクゾーンの世代なのでしょうか。
■商店街で、テニスボールを配っているサンタクロースを見つける一也。
はじめからキレ気味の一也は「見てろ、正体を暴いてやる!」と言うやいなや、サンタクロースからテニスボールをむしり取り、投げつけて爆発させます。
そして「俺の目は誤魔化せんぞ!姿を現せ、ドグマの手先め!」という、沖一也。
すんません、先に気づいたのはハルミさんのお手柄なんですけど。
すると「さすがは沖一也。いかにも俺は、ドグマの怪人バクロンガー様よ!」と言って、正体を現すバクロンガー。
いや、だからすごいのはハルミさんだって。
■沖一也はスーパー1に変身。カッコ良く決めたかったところですがピュイ〜ンという効果音とともに左足が痛みます。
思うように戦えないスーパー1。
バクロンガーは「バクロン砲で殺してやる!」といって、鼻から飛び道具を放ちます。
まあ、ぶっちゃけ鼻息です。
スーパー1は、冷凍ガスでとりあえず急場をしのぎます。
バクロンガー、冷凍ガスを受けて「つ、冷たい!ヘックション!」と言ってますが、寒いのとくしゃみとは直線関係ないと思うのですが。
きっと、そのデカイ鼻の穴から埃でも吸い込んだのでしょう。
■沖一也は、なんとか怪我の恐怖を克服しようとしますが、どうしても逃れられません。
一也は、崖から落ちて足を骨折したようですが、そのキッカケは崖にある花を取ろうと、崖によじ登ったことのようです。
かっこつけて、クラス一の美人の女の子にでもあげようと思ったのでしょうか。
あと、子供時代の一也の役の子、落ちる時に白目むいてて迫真の演技です。
■一也を見かねた玄海老師は、一也に火炎の業を命じます。
「火炎の業。これは燃え盛る炎の中を歩いて渡る、荒業の中の荒業である。
極限までに精神を集中しなければ全身焼かれて死ぬ、決死の業である!」
という、中江さんの力強いナレーション。
「何を恐れている一也!そのまま臆病者に成り果てるつもりか!」という老師の言葉責めに後押しされて、一也は炎の海をガチャコン!と渡り切ります。
■迷いを断ち切った一也は、チェックマシンで全身をチェック。
おそらく、老師の無茶ぶりのせいで、熱で配線が焼き切れてたり、精密機器がイカれてないか、入念に確かめていたのでしょう。
ある意味、老師たちへの当てつけというか
高度な嫌がらせです。
■沖一也は、バクロンガーのアジトになぜかル○ペン姿で登場。
ファイターたちを蹴散らすと、肩で大笑いして正体を見せます。
そして「バクロンガー!今日こそ貴様の最後だ!」という、沖一也。
相変わらず、何かと一言多い人です。
迷いをふっきった沖一也の前にあっては、ファイターなど敵ではなく、まるで人形のように放り投げてアジトの機械を破壊します。
■沖一也はスーパー1に変身。
なぜかバイク戦を挑んできたバクロンガーに対し、スーパー1は、相変わらず「SUZUKI」の文字が眩しいブルーバージョンで応戦。
スーパー1は、スーパーライダーダブルキックで、バクロンガーをバイクから蹴落とします。
■海上に浮かぶドックをバックに展開する、スーパー1とバクロンガーの戦い。
スーパー1は、パワーハンドにチェンジ。バクロンガーの左手を攻撃します。
まあ、ぶっちゃけ指裂きです。
なかなか非道な戦法です。
そして、スーパーライダー月面キックを食らったバクロンガーは「テラーマクロ!」と叫んで滅びました。
悪夢は去りましたが、カツ丼と天丼とうな丼代をチョロはちゃんと払ったのか気になりながら今回は終わりです。