【グレートサタン・サタン星人・ゴルダ登場】
ゴリの命ごいをするラーくん健気(つд`)
◆ ◆ ◆
宇宙猿人ゴリとの共闘を拒んだグレートサタンは、自らスペクトルマンに挑戦するが、敗れる…て、あらすじこれだけ?
終わってみると、言ってはなんだが「変な話」という印象しか残らない。
制作側としては「悲恋話」を意図したのだろうが、だとしたら、どうにもうまくいってないように思う。
要因はいくつかあるが、決定的なのは、何度見ても全く同情心の湧かない、朝永という絵描きのキャラクターだ。
意図的にそう演出したのか、それとも単に役者のルックスもしくは力量なのかは分からないが、どうにもこの人好きになれなかった。私見だけど。
加えて、この絵描きのリサに対する愛情が、ストーリー上、グレートサタンの行動に、何の影響も与えていないのも痛い。
結局、死に間際にリサの心を取り戻した?程度。
コンピューター怪獣や流星仮面のように、朝永の行動や言動で、グレートサタンが「意外な行動」をとる展開なら、良かったと思うのだが。
まあ、グレートサタンは、そこらへん人間ごときが何を言おうとで揺らがない「鉄の意志」の持ち主であったということなら、それでいいのだが。さすが宇宙の魔女。
だいたい、グレートサタンの眠りを覚まさせた博士にしたって、見てて何の同情心も湧かないもんなぁ。
むしろ、自分の自由を奪った博士を殺す、グレートサタンの方に共感してしまうくらいだし。キャラの設定や配置としては、今ひとつだったような。
というわけで、妙に明るい主題歌アレンジ曲で、この前後編は終わるのであった。
にしても、いくら予想外の行動だったとはいえ、目の前を通り過ぎた朝永さんを、むざむざ飛び降りさせるとは。
とめろよヒーロー。
ゴルダの毒に冒され「胸がムカつく、頭が燃える」と言いながら、毒を川に出す蒲生譲二。
毒黒過ぎ。
ていうか、その毒が下流に流れて、その毒に触れた下流の住民が…。
なんてことをするんだ、正義のサイボーグ!
博士が殺されている様を見ても、表情ひとつ変えない、ひろみさん。やはり只者ではありません。
サタン星人の服を着て、アジトに潜入する、蒲生譲二。
滝和也か、おまえは。
で、忍びこんだアジトで、朝永さんを発見する蒲生譲二。
その彼を見て「彼はショックのあまり気が狂いかけている。早く助けないとキチガイになってしまう」という、蒲生譲二。
現在では絶対に使えない言い回しです。
結局、グレートサタンにアジトに潜入したことを見破れる、蒲生譲二。
すると、こともあろうに、そこらへんにいた宇宙猿人ゴリを盾にとって「動くな!動くとコイツの頭が吹っ飛ぶぞ!」とのたまう、蒲生譲二。
それ対するグレートサタンの答えは「構うな、殺せ!!」
当然です。
蒲生譲二、思慮が浅いにもほどがあります。
で、なんとか命は助かる宇宙猿人ゴリ。「今度ヤツ見つけたら、ヤツ裂きにしてくれる!」と言います。
自称・宇宙の帝王は、ダジャレのセンスも宇宙一のようです。
ていうかゴリとラーは、スペクトルマンが蒲生譲二だということを、この段階でもまだ知らなかったようです。
あとラーは、スペクトルマンのことを「怪獣殺しの名人」と言ってます。
あんまり嬉しくない称号です。
そういえば、グレートサタンの目的は、地球を「呪いと血と涙に満ちた悪魔の星にする」ことなのだそうです。
すんません、もうなってますけど。