【キラー星人・マーダラー3兄弟・流星仮面 登場】
焚き火を前にした「火の用心」の文字が妙に空しい。
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マーダラー3兄弟のうち、ひとりは倒したものの、依然脅威は去らず、そのうえ流星仮面にまで挑戦状を叩きつけられたスペクトルマン。
ともかく、一度ネヴュラに戻るスペクトルマンだが、その間にもキラー星人の魔の手は始とGメンたちに迫る。
満足に回復しないまま、地球に戻るスペクトルマン。しかし、Gメンは捕られ、彼らを助けるためにキラー星人のもとへ一人ゆく蒲生譲二。
そのころ、流星仮面は…。
前回の続き、流星仮面を利用してスペクトルマンを倒そうとするキラー星人、そのキラー星人を利用しようとするゴリ、という悪の利用連鎖。
そして、スペクトルマンを倒すのが目的としながらも、始少年から「良い人」認定され、心が揺らぎはじめる流星仮面、それらが絡みあう展開は、とても面白い。
最後は対決するスペクトルマンと流星仮面であるが、その時はすでに、流星仮面は「宇宙の殺し屋」ではなくなっていたのだろうか。
彼の「本当の姿」を知っているのはスペクトルマンのみ。それだけに、始少年に語った「流星仮面の最後の言葉」は、泣かせるものがある。
さて、前回同様、等身大のスペクトルマンしか登場しない後編。
イゴール星人・草人間、そしてキラー星人と、集団の敵vsGメンたちという図式がこのところ続いていたが、この前後編は、アクションよりもストーリーに重きをおいて撮られたように見える。
ストーリー中、電話のある家が村長の家だけという会話が出てきたが、そんな時代だったのだぁと感じる。そういや昔は、電話加入権でお金が借りられたんだもんなぁ。
今じゃ、スマホの時代…。
冒頭「宇宙には、いろいろな悪がいる、殺し屋がいる」という蒲生譲二。
にしても、ちと多過ぎやしませんか。
その後、ネヴュラに帰ったスペクトルマンに対し、上司?のネヴュラ遊星人が「そのケガでよくここまでやってこられたな」と、一言。
まるで他人事。