■脚本 荒木憲一
■監督 東條昭平
■あらすじ
トマト大王なるものが現れ、街の人々がトマト人間に変えられた!
トマト大王は、異次元生命体メタモルの力で、雷太の心の中に眠っていた、最も恐しい怪物が実体化したものだった。
雷太の心の中からトマト大王の恐怖を消さない限り、トマト大王は存在し続ける。
しかも、トマト大王は、見かけとは裏腹に強敵だ!
■ヒトコト
ベロニカ編と次回「帝王トランザの栄光」の間に、こんな変な話を持ってくるのは、この作品の余裕か…?
トマト大王という安直なネーミングと、いい加減なデザインと造形(←褒め言葉)、雷太がトマトを食うとトマト大王の頭が減るという痛快な展開は、いい意味で力が抜けていて、楽しい回である。
■ミドコロ
▽基地の一画を私物化する雷太。
▽空気の読めない雷太。
てか、街中で一瞬「ゲキ」によく似た人物が通ったような気が。他人の空似か?
▽「トマトが喋ってる〜!」という雷太。
貴方だって、カボチャが喋ってるようなもんじゃないですか。あ、いや別に何でもありません。
▽素顔になると、お笑いコンビの「インパルス」の板倉にちょっと似ているラディゲ。
▽ジェットマンの初期でも使ってた、かなり古い車の衝突・爆発映像。
▽悪い奴でなければ、ちょっと友達になりたい、トマト大王。
▽「トマトを食い過ぎてトマトが復讐しに来たんじゃないのか」という凱。
その論理が正しいとしたら、貴方には酒とタバコの原料が仕返しに来ます。気をつけましょう。
▽障子を突き破って登場!下手な鬼婆とかより怖い、トマト大王。
▽あ!トマト人間が車で走ってる!
…と思ったら、赤ヘルの竜でした。
▽あ!ジェットマンがトマト人間に!
…と思ったら、ただのレッドホークでした。紛らわしいなあ、もう。
▽「トマトでも食えー!!」という、おおよそ悪人の攻撃時に発するとは思えないセリフ。
▽「雷ちゃん言ってたわ、野菜たちは人間に美味しく食べてもらうのが何より幸せなんだって」という、アコちゃん。
あの状況で、よく正確に覚えてましたね、その言葉。
▽「誰の心にも、触れられたくない子供の頃の過ちがあるものだわ」=認めたくないものだな、若さゆえの過ちというものを(?)
ちなみに、後年発売された「スーパー戦隊超全集」では、ご丁寧に、通常時と、芯(?)だけになったトマト大王、おまけにトマト人間の写真まで掲載されていました。ナイスチョイス。