■脚本 山田隆司
■監督 新井 清
■あらすじ
「0秒前」って、
特捜最前線かっ!
少年院に入っていた足利が、ある組織の手引で脱走した。
彼を逃がした組織は、足利に、中津川を殺すチャンスをやるという。
中津川とは、足利の父を自殺させた仇だった。
■ヒトコト
ある少年の復讐を、同じ境遇にあった少女が止めるという話。
足利を演じるのは、「ターボレンジャー」でイエローターボだった、片桐順一郎。
「ソルブレイン」では、本当にわざと配線を間違えたのかどうかもあやしい、頼りない工業大学中退生だったが、今回は正真正銘の爆弾エキスパートの役。
■ミドコロ
▽2億円の分け前にしては少ない、5000万の報酬。
▽いつにもまして、どっかの女子高の制服みたいな衣装の純子さん。
▽思いっきりバンク映像の、少年刑務所の全景。かなり昔だぞ、これ。
▽前半10分で、セリフだけで無理やり状況を説明する、見事な脚本。
▽明らかに「浮いている」、「炎は未来へ」のインスト。
▽あまりにも目立ち過ぎる、校門前でのウインスコードでの張り込み。
▽「瞬転」の音楽での説得?いつもながら妙な選曲。
▽いたこと自体が失敗だった、バイクル。
▽この時代のスーツの流行りがひとめで分かる、竜馬隊長のスーツ姿。
いやまあ、本当は1999年(もう2000年?)なんですけどね。
▽「京子さんは必ず僕たちが守ります!」という、とても張り込みひとつ満足にできない人達が自信を持って口にするとは思えないセリフ。
▽狙ってくれと言わんばかりの、ウインスペクターによる警護。
▽足利を発見したことよりも、マキシムモードを撃つファイヤーを、身体ひとつで空中で支えたことの方がお手柄の、ウォルター。
▽華麗に吹き飛ぶ、本部長の帽子。
▽京子さんの顔が小さいのか、純子さんの顔がデカいのか…。
■超人機メタルダー楽曲 流用カウンター
本編使用 20曲中 12曲
流用率 60%(あさみや紫苑調べ)
あさみや様
「0秒前」って「特捜最前線」かっ!
まったく仰るとおりです。
「ジバン」の後がこの「レスキューシリーズ」になったこと
そして、「RX」の後の「ライダー」が立ち消えになったのは「宮○事件」の影響だ…そうです。
元ネタは忘れてしまいましたが。
影の王子さん
「0秒前」って、確か特捜のプロデューサーの方が考えて、長坂さんもびっくりしたってやつですよね。
シナリオタイトルと放送タイトルは異なることが多いですが、もしかしたら、ウインスペクターのプロデューサーの方が「チャンスがあったら、いつか0秒前つこうたろ」て思ってたのかもしれませんね。勝手な想像ですが。
そうですね、「あの事件」は、我々特撮ファンにとっても至極迷惑な出来事でしたね。
ただ、その事件のことは度外視したとして、ありきたりのヒーロー番組とは違う、特定の敵組織が存在しないがゆえの自由な発想の作品が生まれたこと、そして戦隊とは全くカラーの違う作品が、同じ年に放送されたことは、プラスに考えていいと思います。
ウインスペクターやソルブレインを見た直後に、ファイブマンやジェットマンを見ると「あ、まだ怪人が出てくる番組やってんだ」と思ったりしたこともありましたし。
あさみや様
仰るとおり、「レスキューシリーズ」は特定の組織や怪人の撤廃
かなり勇気がいったと思いますが・・・
結果、3部作までやったわけですからね。スゴいです。
続く「ジャンパーソン」では「変身しないヒーロー」+「複数の悪の組織」
(仮面ライダーZX・チェンジグリフォン・マリバロン、すごい面子)
コケましたが「ブルースワット」もリアル志向でした。
こうしてみると「メタルシリーズ」って本当に創意工夫がされてましたね。
真剣に観てないので推測ですが、今の「戦隊」「ライダー」のつまらなさは
企画もそうですが、脚本家がダメだからでは?とかんがえてしまいます。
影の王子さん
悪の組織がある場合、とりあえず組織の怪人対ヒーローという体裁さえとってしまえば、話は成りたってしまうという性質がありますからね。
それが存在しないということは、自由に話が作れるという利点がある反面、縛りがない分、作家の力量が問われるとも言えますね。
レスキューシリーズを担当した作家さんたちは、意外と他の方の作風を意識したり、競いあったりしてたのではないでしょうか。勝手な想像ですが。
ジャンパーソンは、いわばその「逆」をいった訳ですが、あの「濃い」悪の首領と比べて、やはりヒーロー側のキャラクターが力不足でしたね。
かつ、メインライターが宮下さんになって、やや視聴者おいてけぼりになった感があります。
おそらく、宮下さんの本は「字」で読むとすごく面白いけど、映像にすると、「?」という部分が出てきてしまう、そんな本のような気がします。
ま、これも勝手な想像ですが。
おっしゃる通り、特撮ものに限らず、テレビドラマにおける、脚本家の力量がドラマの出来に占める割合というのは、かなり大きいですね。
扇澤延男さんや、小林靖子さんなんかは、「なるほど、この作家にして、このデビュー作ありだな」というくらい、初めからすごい本を書いてましたからね。
最近の方で、このお二方くらいに「この本を書いた人はすごい!」と感じた脚本家はいませんね。
そういえば、それが脚本家デビュー作かどうかは分かりませんが、佐藤五月さんの「特捜最前線デビュー作」の「深夜便の女!」を見た時も「この人はすごい!」と思いました。
その後、佐藤さんも後半〜終盤の「特捜」の屋台骨を支えたわけで、やはり前述の二人同様、すごい人は最初からすごいんだなあと。
管理人さん・こんにちは。
>≫『「0秒前」って、特捜最前線かっ!』
>確かに、「爆破0秒前の愛!」と言うタイトルは如何にも特捜最前線でありそうですよね。
それにしても、「見どころチェック」のコーナーに書いてある「校門前でのウインスコードでの張り込み」も、場面を想像するとバレバレでは?な雰囲気を感じます。
また、この回といえば、(リアルタイムで見たと思いますが)「中津川さんの車に爆弾?が仕掛けられたことを知った本部長が、中津川さんを車から降ろし、爆弾を人気のないところで処理しようと車を走らせる本部長→人気のないところに着いたが、何らかの理由?で脱出不可能の本部長→爆発まであと少しのところに、クラステクターを着化した竜馬が駆けつけ事なきを得る本部長・・・」と言うサスペンスフルな場面があったのを思い出します。
中年宇宙人さん
0秒前、特捜で何度か使われましたが、確かに切迫感はありますね。
この回は「どこに逃げても、どこまでも追ってくるミサイル」が着弾する前に、車から本部長を高速移動で救出するというものでしたね。
ウインスコードでの張り込み…。もはや、車好きの高校生への「自慢」としか想えないですね(笑)。