■脚本 扇澤延男
■監督 新井 清
■あらすじ
100年間、冷凍人間として保存されるはずだった古沢淳吉が、機械の故障で、たった9年で目覚めてしまった。
機械の修理に1日かかるということで、馴染みの人を訪ね歩く古沢。しかし、9年の歳月は、彼の知っている状況を一変させていた。
再び冷凍人間として眠りにつこうとしていた古沢。
しかし、ウインスペクターが追っていた連続金庫破りの犯人を知ったとき、古沢の態度が変わった…!
■ヒトコト
「人はひとりでは生きていけない」「帰る場所、待っている人がいるということは、それだけで素晴らしい」という、ソルブレインの「コソ泥と老博士」に通じるテーマに加えて、「人は、生まれた時代から逃れられない、その時代で居場所を探すしかない」というテーマもこめられた、扇澤脚本らしい回。
後にジャンパーソンの声を担当する、小峰裕一(テロップは小峯)が、金庫破り犯役として出演している。
この回から、オーニング映像が一部変更。
中盤以降の既存の映像がちょっとずつ短くなり、ギガストリーマーマキシムモードの発射シーンが追加されます。
■ミドコロ
▽こともあろうに、ウインスペクター本部で異臭騒ぎ。
本部の扉から、もうもうと煙が漏れてますが、こんな気密性のない扉で大丈夫なのでしょうか。外でなんか毒でも焚かれたらイチコロですよ。
▽「鼻が、鼻が曲がる」というバイクル。
鼻なんかないやろ。
▽「パラダイス生命延長財団」
こんな胡散臭い名前の財団、他に知りません。
▽「1990.9.16→2090.916」
時代設定が1999年ですから、これでいいんです。
▽沼田の親分、娘、悪徳金融業者と、古沢が回るところ、すべて変わっている現実。
その度に同じ曲が流れます。こういう選曲は、面白くていいです。
▽「旦那だけですよ、昔も今も変わらねえで優しいのは」と、本部長に言う、古沢。
動きたがりで出たがりというところも変わってませんけどね。
▽学生服着ても、さすがに高校生には無理がある秋吉誠。
あと「えれえ学者」じゃなくて、ジャンパーソンになっちゃいました。
▽溶解液をかけられたウインスコード。
その後、ファイヤースコードになってるが、ということは、裏返ったボディに接する機械は溶けている…?
▽ファイヤーの出番、少なっ!
▽「やっと出た!生まれて初めての休日」という、予告編のフレーズ。
「バイクルとウォルターの休日は、一体どうなってしまうのか?」って、
予告の時点で、既にグチャグチャやん。
■超人機メタルダー楽曲 流用カウンター
本編使用 20曲中 7曲(古沢のテーマ?みたいな出展不明の2曲を除く)
流用率 35%(あさみや紫苑調べ)