特警ウインスペクター 第6話 子供に戻った両親

■脚本 扇澤延男

■監督 三ッ村鐵治

■あらすじ

邦男くんのパパとママがおかしくなった。

ママはアイドル歌手、パパは関取と、子供の頃の夢を急に思い出し、しかも精神までもが子供に戻ってしまった。

調査に乗り出す竜馬たちは、両親が「ハッピー心理診療所」という場所へ行ったことをつきとめる。

そこには、心の屈折した科学者の歪んだ野望があった…!

■自分の欲望のため、他人の脳を都合よく作り変えることの傲慢さと愚かさ、そして悲しさを描いた回。

この回の脚本は「メタルダー」よりシリーズに参加した扇澤延男さん。

特定の敵組織が存在せず、従来の特撮ものより自由な展開が可能な環境が作風に合ったのか、この後レスキューポリスシリーズにおいて、扇澤さんは秀作を連発することになる。

この回、その「メタルダー」での声が印象深い、森篤夫さんが素顔で出演しています。

■ミドコロ

▽「立派な大人にはなれなくても、竜馬さん程度の大人になら、なれる自信あるよ」という、良太。

よく言った!

以前、雑誌「宇宙船」のインタビューで、扇澤延男さんが、竜馬隊長や大樹隊長(と思われる)を指して

「だって、この主人公たち、好きになれないもの。25歳で警視正とかさ、やめてよと思うよね」

という意味のことを言ってましたが、このセリフは、その「嫌悪感」の表れ?

▽下手すぎる、あまりにも下手すぎる「さびしい熱帯魚」

辛うじて、原曲が分かる…。

▽あまりにも似合わない、竜馬隊長のスリッパ姿。

とりあえず、生活感ゼロだからなあ、この人。

▽妙にマッチする、森篤夫さんの声と「メタルダー」の音楽。

▽久子さん、「私の子供に」ではなくて「私の子供を」…、あ、いや、何でもありません。

▽1999年なのに「レコードデビュー」。

▽突然、ゴレンジャー時代の爆発特撮映像。

▽子供に戻った女性のひとりが着ている、白い上着と緑豹柄のボディコン?は、そのまま翌年、「ジェットマン」で雷太の幼なじみが着ていたような…。

▽今回なぜか幾度にもわたる、ファイヤーの「壁ぶち抜き」。

▽「剣流星の体内に秘められていた全エネルギーが…」ではなく、なぜか「瞬転」の音楽で救出される、子供…いや大人たち。

▽凱聖クールギン(兼トップガンダー兼ブルギット兼…)の、鉄拳炸裂!

▽何故、こんな美人妻が、こんなオッサンと?

最後に残った、最大の疑問。

■超人機メタルダー楽曲 流用カウンター

本編使用 21曲中 7曲

流用率 33%(あさみや紫苑調べ)

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