■脚本 扇澤延男
■監督 三ッ村鐵治
■あらすじ
ある雨の日、バイクルが恋をした。
しかし、その相手・桐本真弓こそ、今ウインスペクターが追っている爆弾犯であった。
彼女を目の前にして、バイクルは真弓を逃がしてしまう。
刑事失格の烙印を押されたバイクル。
刑事生命をかけ、バイクルは真弓を逮捕することを決意する…!
■この回で起こった、ふたつの奇跡。
ひとつは、ロボットが泣いたこと、もうひとつは、この話があったからこそ「脚本家・小林靖子」が誕生したこと。
小林さんが、たまたまテレビでこの回の放送を見たことが、脚本家になることに繋がったというエピソードは、雑誌「宇宙船」のインタビューでも本人が述懐しており、特撮ファンの中では有名な話である。
つまり、この回がなければ、または、小林さんが「たまたま」この回を見ていなかっら、後の「タイムレンジャー」も「電王」も「シンケンジャー」も、世に出ていなかったのである。
そう考えると、つくづく人の運命というのは不思議なものだ。
バイクルが恋する女性役は、この時期の東映特撮ではよく見る、吉川恵理子さん。この年には、ビデオオリジナル作品の「女バトルコップ」にも出演しています。
■ミドコロ
「それじゃあ、また何かあったら連絡してちょ」という、バイクル。
何かありすぎやろ、「この交番」。
▽「いきなり爆発したんだ!」という、高山所長。
まあ、爆弾ってのはそんなもんでしょう。「今から爆発するよ〜」って教えてくれる爆弾なんて、あまり聞いたことありません。
にしても、スゲー威力だなオイ。
▽あまりにも、あっさり見つかった、桐本の隠れ家。
▽「時々、幻覚が見える以外は、機能的には問題ありません」という、野々山くん。
幻覚が見える時点で、十分機能的に問題ありだと思いますが。
▽奇跡的にうまく飛び出した「悪魔」の写真。
▽「ロボットにも、泣きたい時はあります」
雨に打たれるバイクル。名シーンです。
▽正直、高山なんてやられちゃえばいいじゃんって思った人、挙手。
▽爆弾だけを頼りに、ウインスペクターと互角に渡りあった女、桐本真弓。
▽名作ですが、見ている最中、決して「バイクルのパパ」の顔を思い出してはいけません。
■超人機メタルダー楽曲 流用カウンター
本編使用 21曲中 11曲
流用率 52%(あさみや紫苑調べ)