■脚本 杉村 升
■監督 小西通雄
■あらすじ
本部爆破の危機は去った。
しかし、高岡に脅され、憎しみを掻き立てられた和也は、勇くんを拉致する。
出動するソルブレイン。ブレイバーたちの必死の説得により、和也は高岡を裏切る。
そのために深手を追った高岡。ソリッド・ステイツ-1の活躍もあり、遂に高岡を追い詰めるソルブレイバー、ナイトファイヤー、そして本部長。
その果てに待っていたものは…!
■ヒトコト
最高の科学力、そして最大の「憎しみ」を持つ高岡。
この男を救えるかどうかで、ソルブレイン存在の、本当の意味が、真価が問われる。
その結末は、皆さんの目でご覧いただき、ストーリーに込められ意味は、皆さんそれぞれに解釈していただきたい。
さて、この高岡隆一を演じたのは、最近では「仮面ライダー電王」のキンタロス、そしてなんといっても「仮面ライダーBLACK」での、シャドームーンの声として印象深い、てらそま昌紀さん(この頃は「寺杣」)。
もともと、クロスの声として番組には参加していたが、第34話から「悲運の天才科学者」、狂気と憎しみ、そして悲しさを併せ持つ高岡を、見事に演じきった。
もっとも、クロスの声の主と同一人物かと思うと、ちょっと微笑ましかったりもするのだが…。
というわけで、20近い歳月を経て、この作品がソフト化され、多くの人の目に触れる機会を得たことは、ファンとして大変に喜ばしい。
是非、今だからこそ、特撮ヒーロー番組中、もっとも懐の深い名作を、一人でも多くの人に見てもらいたいと願うものである。
■ヒトコト
▽オープニングテロップに出てくる、本物の「高岡」さん。
▽下手すぎる、あまりにも下手すぎる純くんの尾行。
▽実際の状況はともかく、パッと見、若干緊張感の削げる「空中浮揚」で登場の高岡。
▽「本部長!ブレイバーとナイトファイヤーが危機にひんしています!!」という「クロス」の声。
危機にさらしとるのは、アンタやろ。
▽矢沢さん、最終回にちゃんと出番があってよかったです。
▽いつ聞いてもシビれる、本部長というか宮内洋の「ゴー!!!!」
▽ソリッド・ステイツ-1を、建物の中に突っ込ませようとする本部長。
「そんなこてをしたら、S.S.-1が衝撃で爆発するかもしれません!」という矢沢さんに「かまわん、突っ込め!!!!」という本部長。
アカンやろ。
▽前作同様、なんだかんだで、やっぱり最後は現場に来ちゃった本部長。
▽東映の大好きな、国会議事堂バックの疾走。
▽特撮もので、加藤精三さんの声で珍しく最後まで生き残った貴重なキャラクター・ソルドーザー。
▽最後に…
サブタイトルが「また逢う日まで」って、
「Gメン」か!