■脚本 扇澤延男
■監督 小笠原猛
■あらすじ
なかなか大金にありつけないコソ泥・収。
ある夜、彼が忍び込んだのは、庄野博士の家だった。
そしてなぜか、収は博士に弁当を奢る羽目に。
博士は弁当の「お礼」として、ある機械を収に渡す。それは、頭に装着すると、念力波を発生させるヘッドギアだった。
収は、博士にこれを返そうとするが…。
■ヒトコト
「ゆうべ、君と食った弁当は実に美味かった。
腹ぺこだったからではない、誰かと一緒に食事をするなんて、本当に久しぶりだったからねえ」
かつて、アニメ版の「ミスター味っ子」で、サンドイッチ対決に負けた阿部一郎(だったかな?)が、「私の作ったサンドイッチが美味くないはずが…美味くない!!」というシーンがあった。
それは、一人ぼっちでの食事は、たとえ料理自体がどんなに美味いものでも、侘しく悲しいということを表現したものだった。
この回は、その裏返し。たとえそれがコンビニかどこかの弁当だったとしても、それを「誰かと食べる」ことに価値があり、それこそまさしく「ごちそう」なのだ、ということが表現されている。
人間は、ひとりでは生きていけない。そのことを、お互い孤独なコソ泥と老博士、そして「弁当」をキーに、鮮やかに描き出した、扇澤脚本らしい一本である。
■ミドコロ
▽全財産5200円の亀ちゃん。
その状況で、さらにもうひとり食わせるつもりだったのか?(←#19)
▽明らかに仕組みがおかしい夜間金庫。
使ったことないけど、そんな構造なの?
▽明らかに自分のことを誇張している泥棒くん。
▽状況も確認せずに、いきなり突っ込むドーザークローラー。
▽悪人を嫌々助けるソルドーザー。
▽「ソルブレインが、人間に向かってそんなもの(←パイルトルネード)撃てるのか?」という、往生際が悪い悪人。
君に対してなら、撃てるよ。
ていうか、どっから出したんや、パイルトルネード(←今さら…)。