特救指令ソルブレイン 第44話 コソ泥と老博士

■脚本 扇澤延男

■監督 小笠原猛

■あらすじ

なかなか大金にありつけないコソ泥・収。

ある夜、彼が忍び込んだのは、庄野博士の家だった。

そしてなぜか、収は博士に弁当を奢る羽目に。

博士は弁当の「お礼」として、ある機械を収に渡す。それは、頭に装着すると、念力波を発生させるヘッドギアだった。

収は、博士にこれを返そうとするが…。

■ヒトコト

「ゆうべ、君と食った弁当は実に美味かった。
腹ぺこだったからではない、誰かと一緒に食事をするなんて、本当に久しぶりだったからねえ」

かつて、アニメ版の「ミスター味っ子」で、サンドイッチ対決に負けた阿部一郎(だったかな?)が、「私の作ったサンドイッチが美味くないはずが…美味くない!!」というシーンがあった。

それは、一人ぼっちでの食事は、たとえ料理自体がどんなに美味いものでも、侘しく悲しいということを表現したものだった。

この回は、その裏返し。たとえそれがコンビニかどこかの弁当だったとしても、それを「誰かと食べる」ことに価値があり、それこそまさしく「ごちそう」なのだ、ということが表現されている。

人間は、ひとりでは生きていけない。そのことを、お互い孤独なコソ泥と老博士、そして「弁当」をキーに、鮮やかに描き出した、扇澤脚本らしい一本である。

■ミドコロ

▽全財産5200円の亀ちゃん。

その状況で、さらにもうひとり食わせるつもりだったのか?(←#19)

▽明らかに仕組みがおかしい夜間金庫。

使ったことないけど、そんな構造なの?

▽明らかに自分のことを誇張している泥棒くん。

▽状況も確認せずに、いきなり突っ込むドーザークローラー。

▽悪人を嫌々助けるソルドーザー。

▽「ソルブレインが、人間に向かってそんなもの(←パイルトルネード)撃てるのか?」という、往生際が悪い悪人。

君に対してなら、撃てるよ。

ていうか、どっから出したんや、パイルトルネード(←今さら…)。

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