■脚本 杉村 升
■監督 新井 清
■あらすじ
隊長が少女をひき逃げした…!
その「証拠映像」がソルブレインの元に届けられる。ビデオに映っているのは、紛れもなく西尾隊長。
隊長は、一時身柄を拘束される。
隊長がそんなことをするはずがない…。本部長と隊員たちは、真相の調査に乗り出す。
そして、浮かび上がってきたのは、ソルブレインの“ファン”と称する男の、歪んだ妄想だった…!
■ヒトコト
明らかに、当時から見て数年前に起きた、なんとかなにがしと、それが起こした凶悪事件をモデルにしたと思われる回。
思えば、あの当時は「特撮ファン=そいつと同類」みたいな理不尽な見方をされ、特撮を愛するものとしては、ずいぶん肩身の狭い思いをしたものである。
それから数年、ようやく、あのイマワシイ出来事を「逆手に取る」ことが可能になったということか。
この回、本部長が、本来なら口が裂けても言わないであろう「殺してやる!!」などというセリフが聞ける。
(もっとも、『特捜最前線』での犯人役のときは“売●婦”という、正木本部長なら、それこそ死んでも言わないようなことを言ってたが…)
また、“それ系”のビデオで埋めつくされた広沢の部屋、そのコレクションの中に、「仮面ライダーV3」があるのも、一種のお遊びか。
ちなみに、他には
HERO CLUBの「ウインスペクター&ジバン」
「超人バロム1<1>」
「東映怪人大図鑑<ロボット編>」
等が確認できる。
この回、『超獣戦隊ライブマン』で、ガッシュに至近距離から弾丸ブチこまれたにもかかわらず、ピンピンしているという、不死身の生命力を見せた、ドクターオブラーこと尾村豪を演じた、坂井徹がゲスト出演。
また、この回からオープニング映像が一部変更。
▽タイトルロゴが出る前が、少し変わる
▽「脚本」のテロップが出るところが、本部長のヘリコプター曲乗りから、ビル爆発の特撮映像に変更
▽西尾隊長・玲子さんの登場カットが変更。
それに伴い、今までは「黒地に白」だった役名・役者名が出るところが、隊長は「青地に白」、玲子さんは「赤地に白」に変更
本部長は変更なし
▽第9話のものと思われる、ソルギャロップ、ソルドレッカーの追跡シーンが追加
▽ソリッド・ステイツ-Iの活躍映像が削られ、変わってソルギャロップの出撃や、ドーザークローラーの活躍などが追加。
終盤、ソルブレイバー、ソルジャンヌ、ソルドーザーが“見栄”をきるカットも消滅。
さらに、エンディング映像も一部変更。
隊長が、本編に先駆けて夏服になり、大はしゃぎのディスコシーンは、残ったものの、少し繰り上がり。
そして、ドーザーと隊員がラグビーにいそしむシーン、仔犬と戯れるシーンが追加。
もしかして「犬を投げるとは何事か!」と、愛護団体からクレームが来たのだろうか?そのシーンは消滅。
■ミドコロ
▽いくらなんでも飛ばされ過ぎな女の子。
▽隊長のシャツが変更。
丸い衿になり、上まできちんとボタンが閉められている。
やはり「主役の服装がヤ●ザみたいだ」という苦情が寄せられたのか。
にしても、似合わないことこの上なし。
▽「手配写真」は、若親分時代の写真。
▽ひとり暮しのはずなのに、無駄に豪華な家具が揃いすぎている、隊長の部屋。
▽若造のくせに警視正なんぞになりやがってという、やっかみが入った、おそらく隊長より階級が下のオッサン達による、隊長への取り調べ。
▽就寝中の本部長。
▽とっても少ない、ソルブレイバーの出番。