■脚本 山田隆司
■監督 三ツ村鐵治
■あらすじ
現在のソリッドスーツよりも優れた機能を有する、プロトタイプのスーツが、廃棄処分にするための輸送中、何者かに奪われる。
誰が、何のために?
そして、プロとスーツを着た偽のソルブレイバーに、正木本部長が襲われた!
■ヒトコト
シリーズ始まって以来、初めての、本格的な対決バトル。
しかも、“ソルブレイバーvsソルブレイバー”という、なんともブッ飛んだ展開で、この作品の懐の深さを感じさせる。
そして劇中では、人間の嫉妬心の恐ろしさや、挫折を知らない人間の弱さが描かれている。
また(公式見解かどうかは別として)、西尾大樹がソルブレインの隊長になった理由も、正木本部長の口から語られている。
■ミドコロ
▽『超人機メタルダー』で、仰木舞ちゃんが、初期と終盤に着ていたのと同一と思われる、赤いジャンパー着用の玲子さん。
▽「なんとも思っちゃいない」どころか、本当は絶対はらわた煮えくり返っている、おこちゃま純くん。
▽ソルブレインの隊長に選ばれなかった最大の理由は、その性格の悪さにあると、いまだに気付いていない様子の岡山課長。
▽プロトスーツの廃棄のことを知っているのは、10人足らずだ、という本部長。
10人いれば、結構多い方だと思います。
しかも、その中に、お調子者亀ちゃんも含まれている訳ですし。
▽偽ソルブレイバーvs本部長の対決は、本物のソルブレイバー戦以上に見応えのあるアクションです。
あと、本部長というか宮内洋の“やられっぷり”も。
▽いったい、いつの時代の流用だか分からないくらい古い、「東京警察病院」の映像。
▽ニセブレイバーに重傷を負わされた本部長に「並の人間なら大変なことになっていた」という隊長。
まあ、本部長は並の人間ではないから大丈夫です。
▽亀ちゃんが、エレベーターで廃棄処分のことを喋っているのを聞いていた男を目撃したというおばちゃんを連れてきます。
て、ことは、やっぱり今回の騒動の原因を作ったのは、おしゃべり亀ちゃんですか。
本部長、この人に話すべきではありませんでしたね。
▽一体いつからいたのか、あれだけ派手にドンパチやらかしたのに、同じ場所で三輪車に乗って遊んでいて、取り残される女の子。
救出に向かう、本物のソルブレイバー。
女の子を救うのはもちろん、「その手に」しっかりと三輪車も握っているのが、なんとも素敵。
▽精魂尽き果て、まるで人形のようにブッ倒れる隊長。