今日も『ドラゴンボール改』を見てみる。ちなみに、ワタシは大阪で見ているので、東京などから比べると、1週遅れです。
原作のテンポに近づけているのは有り難いのですが、逆にはしょられているようで、気になることがいくつかありました。
手元に原作のコミックが無いので、やや自信がなかったりするのですが、
・ピッコロが悟飯を連れていくと言う時、ワタシの記憶が確かならば、
亀仙人「おぬし、その子を食うつもりじゃろ!!」
ピッコロ「食うか!!」
というやりとりがあったように思うのですが、あったとすれば、それはなし。
・悟空が、蛇の道を「舞空術ー!!」と飛んでいく時に、案内員の「…ずるい…」という一言があったように思うのですが、それもなし。
“オリジナル”のアニメの方に、その場面があったかどうかも不明ですが、いわゆる「ギャグ」の部分なだけに、意図的に省いたのであれば、省かない方が良かったのではないかと。
あと、「しまった!舞空術で余計な体力を…」と悟空が言うところは、アニメで表現するより、マンガで表現した方が、実は面白いということが判明。なんでもかんでも動かせば良いというものでもないんだなぁ。勉強になります。
そういえば、この『改』では、極力オリジナルの声優で再録音をしているわけですが、声質が当時と比べて著しく変化している方と、たいして変わってない方がいますね。
基本的に、人間は歳をとれば声は低くなるわけですが、今回は、ブルマの声質の変化か妙に気になりました。もう、最終回の頃の「これでも、奥様は若いですねって言われるのよ!!
」って言ってた頃のような感じです。
逆に、郷里大輔さんなんかは、まったく変わらないなぁ…。まあ、そもそもの声質が声質ですが。
クリリンの田中真弓さんは、むしろ今くらいの方が、いい感じです。
それにしても、いまだに“菊池サウンドではないドラゴンボール”に馴染みません。
いや、山本健司さんの音楽が悪いと言っているわけではないのですが、何ぶん、昔のドラゴンボールを、最近もアニマックスで良く見ているだけに、「あ、ここで菊池さんの音楽なら、この曲がくるんだけどな」というところで、その曲が流れてこないことで、イマイチ、アニメのテンポに乗れない部分があったりします。
ま、慣れですな。この番組もいつまで続くか分からないし…。
あぁいうちょっとしたセリフが、マンガそのもののテンポを与えてるときがありますからね。
正直、今ごろ「改」をやられても困るんですよね。
アニマックスとかがあるので、「改」をやっても あぁアニマックスでもやってるんだ~
ってなって、 アニマックスの方に流れる人も少なくはないと思います。
正直言って、「改」になって良くなった点というのが未だに見いだせないでいるんですよね….
>スターチェリーさん
鳥山明さん本人も、どこかで言っていたと思うのですが、やはりこの人は、基本的には“ギャグ漫画家”なのだなと思います。
悟空が界王星に着いた時も、けっこう飛ばしてましたからね。あのあたりが、むしろ鳥山作品の、本来の味なのかもしれません。
アニマックスで、この1週間、5時半から2時間やってたドラゴンボールZ、結局ほとんど見ちゃいましたよ。
なんていうか、「改」と比べてみても、ドラゴンボール風に言うと、番組から感じられる“気”が違いますね。
はやり、その時期にヒットした作品は、その時期だからこそヒットしたのだ、ということは、少なからず言えるのだと思います。
確かに「改」は、オリジナル当時はあった、いわゆる“引き延ばし”が無いわけですが、それもやはり、当時にやってこそ意味のあるものだっのかもしれないと思ったりします。
まあ、フリーザとの決着のあたりとか、とことん延ばしてましたので。あの辺りはぜひ、原作に近いテンポで再編集を望むものではあるのですけれど。
ただ、個人的にはやっぱり音楽ですね…。ドラゴンボールZという作品を構成する要素のうち、結構な割合は、主題歌のと菊池サウンドのパワーが占めているのだなと、アニマックスの放送を見て、改めて思いました。