【キティファイヤー登場】
今だ!キックを使え!“目だ!”って、
正義のヒーローとして、その戦法は正直どうかと。
◆ ◆ ◆
■御手洗研究所に近づいたものの、サーチライトか何かで照らされただけで、燃えて消滅するインベーダー。
弱過ぎるやろ。
■マンションの最上階にインベーダーが潜入し、住人の女の人を、窓から落ちるように追い込みます。
落ちた女の人は、どうやら死んだようで、その体にインベーダーが乗り移ります。
それはいいのですが、落ちた女の人、高層マンションの最上階から落ちたというのに、かすり傷ひとつありません。
この人、本当に死んでいたのでしょうか。
もしかしたら、別に乗り移らなくても、もともとインベーダーだったのかもしれません、この女の人。
■御手洗邸から、車で出動する、鏡京太郎とSGMの面々。
相変わらず、ものごっつい地味な出動です。
■マンションに入る、鏡京太郎と野村さん。
ここのシーンの音楽、作った人が同じなのと、時期が近いので当然といえば当然ですが、『帰ってきたウルトラマン』を思わせる音楽です。
■パトカーが空に浮かんで粉々になるのを目撃する、レイコさん。
ただ、いくら周りが見渡せる最上階とはいえ、この夜の暗い中で、決して目立たないカラーリングの車がパトカーだと分かるとは、レイコさん、実は超人的な視力の持ち主のようです。
■マンションができたのは6、7年前だが、レイコさんのところと、もうひと世帯以外は全部住民が入れ替わったと聞いて「どうして入れ替わったんだろう」と、不思議そうに言う京太郎。
6、7年経ったら、かりに総入れ替えになってたとしても、決しておかしくない気もしますが。
■京太郎と野村さんが去った後、水道が出なくなったり、電話が通じなくなったりする、レイコさんの部屋。
さらに、ラジオもつかなくなったようです。
しかし、部屋の照明や、部屋の外の廊下の照明は、煌煌とついています。これはどうしたことでしょう。
もしかして、ラジオはコンセントから供給された電源ではなく、乾電池だった可能性もあります。
だとすれば、部屋の異常がインベーダーの行動と関係しているとして、発電所からの電気だけでなく、乾電池でさえも、インベーダーは細工できたり、エネルギーを奪ったりできるということなのでしょうか。
まあ、単なる電池切れという可能性も、否定できませんが。
■京太郎さんが、アタシと話すのを最近避けている、と感じているアサコさん。
それに対し、京太郎くんには、SGMの仕事も手伝ってもらっているから忙しいんだという、御手洗博士。
それを聞いて「京太郎さんはカメラマンよ、どうしてSGMの仕事を手伝うの」という、アサコさん。
カメラマンだけでは食えないから、バイト感覚で手伝ってるだけじゃないですか。
■レイコさんの部屋で異常が発生した模様。
レイコさんの部屋に電話をかける京太郎ですが、応答無し。
京太郎「切れてなーい」「切れてる!」
■マンションで火災が発生。
エレベーターから降りようとする隊員に対し「このままでは危険だ!」と言って、エレベーターの中に戻す、チーフ。
エレベーターの中も、負けず劣らず危険な気がします。
■第2話にして、等身大で登場のミラーマン。
それはいいのですが、もともと、この大きさでの活動をあまり前提にしていないデザインと造形なので、この格好で普通にマンションの部屋なんかに入ると、なんだか“出前ヒーローショー”みたいで、若干笑えます。
ていうか、
野村さんはほったらかしですか。
■チーフたちがいつ救出されたのか、この際問わないものとします。
■マンション内、突然天井から降ってきたミラーマンを見て、たいそう驚くインベーダー。
多分、インベーダーじゃなくても、たいそう驚くと思います。
■インベーダーは、怪獣キティファイヤーの正体を現します。
そして、キティファイヤーとともに、マンションを木っ端微塵に粉砕しながら巨大化する、ミラーマン。
正義のヒーローが、決してやってはいけない登場の仕方です。
■ミラーマンとキティファイヤーの戦い。
キティファイヤー、自ら炎を出し、ミラーマンにはね返された炎をくらっても全く平気だったのに、ミラーナイフをちょろっとくらっただけで、死んじゃいました。
強いのか弱いのか、よく分からない奴です。
■キティファイヤーを倒したミラーマンですが、マンションを壊した責任は、当然とらないものと思われます。
■「侵略者は、あなたの隣りにいる」というナレーションですが、浦野光さんの声で言われると、妙に説得力があります。
レイコさんを演じていた女優さんは、「仮面ライダー」のドクダリアンの回にも出てました。結婚を間近に控えてショッカーに拉致されてしまう女性の役で。
>第2話にして、等身大で登場のミラーマン。
銀色主体のウェットスーツなんで等身大だと違和感があるのかな?
もともとミラーマンは等身大が基本サイズで、企画当初でも等身大での活躍が主になる予定だったそうです。
ウルトラマンと差別化を図ろうとしていたのですね。
初期は等身大での活躍が多いので嬉しいです。
>礼二さん
>ドクダリアン
あ!なるほど、そうでしたか。
いや、どっかで見たことあるよな、この人…と思っていたので、疑問が晴れました。ありがとうございます。
この時期は、特撮・一般物問わず、テレビドラマの数自体が多いので、「この人、他のなんかに出てたよな…?」と一度思い始めると、それが気になってしょうがない時がありますからね。
そうですか、ミラーマンは等身大が主になってたかもしれないのですね。
おっしゃる通り、銀色主体というのが、違和感の原因のひとつのように思います。
どうしても 銀色=ウルトラマン のイメージになるからでしょうか。
あの銀色スーツで街をヒタヒタ走られると、一歩間違えば不審者…(笑)。
初代ウルトラマンもケロニアの回(来たのは誰だ)で倉庫(?)を木っ端微塵に粉砕しながら巨大化
していました。
それでいてダダの回(人間標本5・6)では
科特隊の基地の中で変身したのに
基地は壊してません…
ワケわかりません・・・
京太郎が‘あんな居心地のいい高層マンション’というセリフが当時の雰囲気を表してますね。
でもあのマンションを使ってインベーダーは何をしたかったのだろうか?と不思議でたまりません。
1話がナイトシーンで、今回はディシーン。
いずれも本多猪四郎監督作品です。
キティファイヤーは触れたものを燃やすぐらいなら迫力がありましたけどね。
あっさりとやられたのはガッカリですね。
バトル場面より本編のサスペンスを楽しむべき作品だったのでしょうが。
>影の王子さん
なんというか「守るものと壊すもの 答えは全てそこにある」ってところでしょうか(笑)。
巨大化する時に、任意で壊すか壊さないか選択できるとか、よけるのがめんどくさい時はぶっ壊すとか。
さすがに科特隊基地を壊すわけにはいきませんからね。ハヤタ隊員としての職場は確保しておかなきゃいけないわけだし。
>こーじさん
コメント返しが遅くなってしまい、申し訳ありません。
なかなか、当時の住宅事情というか、人々のステータスを思わせる部分でもありますね。
今だと、最上階は泥棒が狙いやすいから避けた方が良いとかいう話もあったりしますし。
なるほど、戦闘シーンを1話と2話で変えたのも、演出の意図だったのかもしれませんね。
確かに、巨大化戦よりも、それまでの展開の方に、比重をおいて作られたように感じます。他の特撮ものや、同じ円谷プロ作品との違いを出そうという意図もあったのかもしれないと推測したりします。