【脚本 佐藤五月 監督 北本 弘】
大門(悪魔)登場!!
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3年目から登場し、番組には欠かせない存在であった高杉婦警が退職。同時に、阿部祐二演じる杉刑事が登場することとなる回。
ちなみに、高杉婦警の退職理由は、体が弱ってきたという母親のため、そして、そこで農協の男と結婚するために、青森に帰るというもの。
本来は長坂氏が番組のメインライターなのであろうが、自身の著書にある通り、この時期は“別格部外者”ということのようで、メンバーが交代するという重要な回の脚本を、佐藤五月氏が任されている。
ということは、この時期では佐藤氏は、実質メインとして認められていたということだろうか。
その割には、DVDには佐藤脚本作品が皆無なのだが…。
まあ、話としては、先が読めまくりで、佐藤氏の本としては底が浅いと感じざるを得ない回。
『特捜』に限らず、ドラマによく出てくるのが、男に金を貢がされてスッカラカンになる女。そんな人って、本当にいるの?どうも真実味がないんですけど。まあ、個人的にそういう女の人に、今まで会ったこともなければ見たこともないだけなんですけど。
というわけで、課長が「苦楽を共にした」と言っていたが、頼りない特命課の野郎どものせいで絶体絶命になったり、バリコン爆弾で吹っ飛ばされたかもしれないような憂き目にあったりと、「苦」ばかりが思い出されながら、カンコちゃんは特命課を去っていくのでした。
この回、喫茶店のBGMで「ワインレッドの恋」とか「ジュリアに傷心」とかが流れていて、時代を感じさせる。
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