【フーマ的にはアヤコちゃんがヤーダを気に入る事態だけは避けたいものだ】
この回、あの北村総一郎さんが出ています。
■東都大学の香取教授が、遺伝子融合で、動物と植物の合体生物・バラガエルを開発したそうです。
バラとカエルを合体させて、何の役に立つのか、凡人のワタシには全く想像もつきませんが、きっと何かの役に立つのでしょう。
■そのバラがエルのデータが欲しいという、大帝王クビライ。
すると「よし、ワシが行って香取博士を拷問にかけ、データを吐かせる!!」とのたまう、ヘスラー指揮官。
出たな単細胞。
しかし、それでは死んでも口を割ることはないと考えた賢い神官ポーは、香取教授を精神的に追いつめる作戦を、ギャルたちに任せます。
■まず、ギャル2とギャル3が、テニス女学生に化けて接近。教授の研究室に入り込みます。
それを見た助手(多分)は、「出て行きなさい!!」と、速攻ギャルを追い出そうとします。
こんなオッサン臭い研究室に、わざわざ若いギャルが来てやったというのに、この人たちはなぜ必死に追い出そうとしているのか、訳が分かりません。女に興味がないのでしょうか。
■するとギャルたちは、手を伸ばしたり、バットをへし折ったりと暴れ放題。
しかし、データを探すものの、たかだか机の引き出しを二段あさっただけで「無い!どこに隠した!?」という、ギャル2。
あきらめるのが早過ぎます。
せめて、ギャル5人全員で部屋中ガサ入れして、何も見つからなかった場合に、はじめてそういうことは言っていただきたいものです。
■ちょいとちょいと、メガネのギャル5ですよ奥さん。
■アヤコちゃんを車に乗せて家に帰ろうとする香取教授ですが、アヤコちゃんは、教授の写真にピンを刺しまくってます。
なるほど、確かに精神的ダメージは与えられる作戦です。
■動揺した教授の車は、フラフラ運転になり、沢村大の車と衝突しかかります。
沢村大は、運転者を見て「あなたは香取教授!」と言いますが、それを聞いた香取教授は、なぜか得意げです。
この状況なのに、「フッ、俺もちったぁ有名人だな」とか思っていたのでしょうか。
■沢村大は、自分は宇宙刑事だとか、博士の研究を狙っているのはフーマという宇宙犯罪組織だとか言います。
並の人間なら、そういう荒唐無稽なことはすぐには信じませんが、香取教授はあっさり信じたようです。
もしかして、理詰めの世界に生きる人ほど、意外なくらい、超現実的にものに対しては、無批判に信じてしまうところがあるのかもしれません、
■文字通り「手を替え品を替え」というわけで、今度はギャル4が「大銀河デパートです、ハンコお願いします」と、香取家にやってきます。
って、
デパート名が胡散臭過ぎです。
で、早速届いた小包を開けようとする一家。
「さぁ、何が出るかなー♪」と、ルンルン気分で箱を開ける香取教授ですが、
珍獣が出ました。
■箱から飛び出した珍獣ヤーダ。
しかし、ギャル4とともに、なぜか自力で走って逃げるヤーダ。
車を使わんかい車を。
■アニーの連絡を受けた沢村大は、香取家に急ごうとしますが、そこへ小次郎さんと陽子ちゃんが登場。
どうやら、小次郎さん愛しのトン子が逃げたようです。
「探してよ、どうせヒマなんでしょ?」という陽子ちゃんに、「俺忙しいんだ」という沢村大ですが、小次郎さんにも「何言ってんの、いつもプラプラしてるくせに!」と言われる始末。
まあ、本当のことなので、沢村大としてはグゥの音も出ません。
結局、トン子を探す羽目になった沢村大。
小次郎・陽子・沢村大の3人による決死の捕獲作戦で、見事トン子は捕まりましたが、わざわざこのシーンを撮影するためだけに、スタッフが集結したかと思うと、何だか笑えます。
■香取家、3番目の刺客として、おばあちゃんに化けたギャル1がやってきます。
こういうとき、ひとりだけ年配の女性が混じっていると、作戦上大変に便利です。
もっとも、さすがに「おばあちゃん」というには、肌のハリがありすぎる感じです。
■ギャル1ばあさんが家に入ると、そこにはすでに、メガネギャル5はじめ、軍団が集結しています。
そして、本来の姿に戻ると、全員でガサ入れを始めますが、データはありません。
その後、倉庫まで追い込まれた香取一家。どうやらデータは、アヤコちゃん持つのぬいぐるみに隠されていたようです。
ぬいぐるみに隠すというのは、仮面ライダーの時代から割と使い古された手ですが、自分の身に降りかかるかもしれない災難を、子供に押しつけて逃げおおせようというあたりは、科学者というのはなかなか自分勝手だな思うとともに、子供よりも研究が大事なのだなと思わせます。
■データを手に入れて、「こいつらにもう用は無い、全員征伐!」というヘスラー指揮官。単細胞ぶり炸裂です。
■そこへ現れる沢村大。焼結しますが、一度は奪ったデータをミラクラーにキャッチされ、こともあろうに、ビデオビームガンでミラクラーごと消滅させてしまいます。
何気に大失態です。「宇宙刑事、シャイダー!」とか、カッコつけて名乗っている場合ではありません。
■「アニーよ、銃をとれ!」というシャイダー。
シャイダーとしては回心のネタのつもりだと思いますが、マウント星人のアニーには、何のことやらさっぱり分からないものと思われます。
■今日は鬼瓦の出番ありませんでした。
■「科学の発達が、必ずしも人類を幸福にするとは限らない。時として、不幸に導くこともある」というナレーションは、2008年の現在においても、まったくその通りだと言える、深いお言葉です。