【ニワトリ宇宙刑事に地球を委ねる事態だけは避けたいものだ】
■全宇宙に、不思議界フーマの猛威が吹き荒れている模様。
M27 あれい状星雲 ガオ惑星
M17 オメガ星雲 オメガ惑星
M47 オリオン座大星雲 マウント惑星
と、次々にフーマに滅ぼされます。
どうやら、バード星にいた宇宙刑事訓練生・アニーの故郷は、マウント星だったようです。
このように事態に至り、銀河連邦警察のコム長官は、訓練半ばのものたちを、宇宙刑事として派遣することを決意したようです。
訓練生の中には、ニワトリの顔をしたものや、顔は猫で声は狼というものまで、数多くの星から人材が集まっているようです。
そのうち、チブル星人みたいなのも、訓練生として入ってくるのでしょうか。
■整列した訓練生たちに、コム長官が、ひとりひとり激励の声をかけています。
訓練生「長官、お世話になりました!」
長官「がんばるんだぞ」
長官「無謀に突っ走るなよ」
訓練生「ハイ!」
長官「ヒロイズムは捨てて、地道に務めるんだ」
訓練生「ハイ、長官、ありがとうございました!」
…と来て、沢村大の番です。
長官「君のふるさと、地球にもフーマの手がのびている」
沢村大「戦います!」
長官「君は今日から、宇宙刑事シャイダーだ!」
という、やりとり。
他の訓練生に比べ、いやに内容が具体的です。
まあ、それは良いのですが、これ、全員終わるまで何分かかるのでしょうか。
あと、やはりマリーンはコム長官の愛人認定ですか。
■沢村大が、教室で
「レーザーガン発射の要諦、
ひとつ、一瞬にして全神経を集中さすこと!
ひとつ、対象から目を離さぬこと!」
と、端から見るとかなりアブナい、一人授業を展開していると、ミミーがアニーを連れてきます。
アニー、体のラインがハッキリ見えるタイツ姿で、正面から見ると意外にずん胴っぽく見えますが、ポッチャリ好きのワタシとしては、むしろその方が 大変興奮します。
アニーは「連れてってください、ワタシはフーマーが憎い、フーマーと戦いたい」と言います。
それを聞いて「辛い戦いだ」と、すこぶる真面目なことを言う沢村大です が、内心では「これで地球に行けば、この女とヤリ放題だ」と、小躍りして喜びたいのと、股間がムクムクしてくるのを必死でガマンしているに違いありません 。
あと、この回全体に言えることですが、「フーマ」のことを「フーマー」と言っています。初期の設定では、こういう呼び名だったのでしょう。
■バード星から地球へ向かう、超次元戦闘母艦・バビロス。
“さらば バード星”と、いきなりテロップが出るのも驚きですが、それもりも、
「エネルギーチャージャー」
「オーケイ!」
「コンバーターシステム」
「オーケイ!」
「バランサー」
「オーケイ!」
「ワープマーカー」
「オーケイ!」
という時のアニーが、同じ映像を4度繰り返しているように見えて、コントみたいに見えます。
そして、第1話にして早くも『バビロス号の歌』が流れています。
■地球、というか日本に到着するバビロス。
いつも思うのですが、国籍不明どころか、どこの馬の骨かも分からない、全長300メートル以上あるバカでかいモノが宇宙から地球に侵入したというのに、どこの国も警戒態勢をとらないのでしょうか。
■地球を見て「よく似ているわ、私のふるさとに」というアニー。
ですが、それが本当なら、そのよく似た星をフーマは何の価値もない星として、巨大爆弾でぶっ飛ばしたことになります。地球とマウント星と、何が違ったのでしょうか。
■不思議宮殿、「ジャーンジャカジャカジャカジャン!ジャーーン」と、『ギャバン』のサブタイトルブリッジが流れますが、以降、このパターンが定番になります。
■大帝王クビライの「全銀河征服はまだか」との問いに「着々進行中にございます」という、神官ポー。
しかし、「手ぬるい!征伐あるのみ!!」という、へスラー指揮官。
何ですか、この単細胞は。
そんな単細胞は無視して、神官ポーは、地球を美しいまま大帝王さまに捧げたいと言います。
度々思うのですが、やはり、地球人ごときよりも、地球外の生命体の方が、明らかに地球の価値が分かっているようです。
■そして現れる、いわゆる“ギャル軍団”。
ですが約1名、ギャルと呼ぶにはちと苦しい年齢の女性がひとり混じってたりします。
あと、別に聞かれてもいないのに勝手に宣言しますが、私の一番のお気に入りはギャル4です。
■戦闘員ミラクラーを従え「このへスラー、この者どもを引き連れて、地球を強奪に参ります!!」というヘスラー。
これに対し「大帝王さま、地球を荒々しく奪ってはなりません」という神官ポー。
仲悪いのか、こいつら。
まあ、悪の組織の幹部が仲良しこよしというのも、気持ち悪いですが。
そして「人間の心を黒く塗り染め、悪魔に変えるのです」というポーの言葉に大ウケの、ノッソリ・一ツ目アイーダ・ヤーダ・歌うたいのシンギン・上半身のモンク・腹ぺこのガーキという、珍獣6体衆。
何なんだ、こいつらは。
まあ、ヤーダくらいならペットにしてもいいですが。
■すると、不思議獣を生み出すための儀式なのか、『不思議ソング』にのって、何やら踊りだすギャル軍団とミラクラー。
それぞれが並んで向かい合って、前に手を伸ばしていますが、ギャル5の前にいるミラクラーは、あわよくばギャル5の胸を触ってやろうと、けしからんことを考えているに違いありません。
そんなことは、このワタシが体を張って阻止するぞ。
ちなみに、ギャル軍団のフトモモをローアングルで捉えた映像がナイスです。
で、文字通りバリバリの不思議獣・バリバリが現れました。
■2年ぶりに実家に戻ったという沢村大。この時点では、家自体は無人だったようです。
しかし、入ってみたら不思議ゾーン。沢村大は、たまらず焼結して脱出します。
初焼結にしては、かなりしょぼいシチュエーションです。
■河原では、黒タイツの一団が「ふっしぎしーぎーまっかふしーぎーるぅーわー」と、渡辺宙明御大の歌声にのって、子犬を苛めています。
これこそまさに“不思議ソング”です。
もっとも、本放送で見ていた大半の人は「この歌ってる人、ダレ?」と思っていたでしょうけど。
■どうやらフーマは、ラジオの受験講座に不思議ソングを割り込ませ、聴いた人間を獣に変えようという寸法のようです。
それはいいのですが、この“高校受験突破!!”と、高らかに目標を掲げた少年が聴いている放送、
“It’s a taxi.”
“What is this?” “It’a passport.”
“It’s a bag.”
と、まるで中学1年のような内容です。
こんなんで、本当に受験は大丈夫なのでしょうか。
ちなみに、このシーンで流れている『不思議ソング』は、当時のLPレコードやCDに収録されたバージョンではなく、「なんかキレイすぎる」とうことで、NGになったテイクだと思われます。
実際にレコード等に収録されたのは、録音する時にテープの回転を上げ、後で元に戻して“低い声”になるように細工したテイクです。
ていうかまあ、こんな歌をわざわざ聴かせなくても、ギャル軍団のみなさんがエロい格好で目の前に立ってくれたら、それだけで男は獣になりますけどね。
■焼結するシャイダー。バックには『ハロー!シャイダー』が流れており、エンディングよりも早い披露となりました。
■鬼瓦、発進!!
この時に流れている曲は、この後“最多使用頻度”となる曲です。
■スカイシャイアンの発進・戦闘では、主題歌の歌入り、続くブルホーク発進では、主題歌のインストが流れています。
このようなパターンの選曲は、中盤以降はほとんどみられなくなりますが、もしかしたら、視聴者に主題歌のメロディーを早く覚えてもらおうという狙いが、あったのかもしれません。
■「全宇宙は、天界・地上界、そして不思議界から出来ている」というナレーション。
コラコラ、ウソはいかんウソは。
で、「不思議界では、不思議獣は4倍のパワーを持つことができるのだ」というところで、“あの曲”早くも2度目の使用です。
■シャイダーが“第3のレーザーブレードのテーマ”にのって、シャイダーブルーフラッシュで不思議獣バリバリを倒した後、シャイダーを襲う鬼瓦。
それに対し、バビロス・シューティングフォーメイション・ビッグマグナムで、これを撃退するシャイダー。
って、これってわざわざ念力(多分)で撃つ必要があるのでしょうか。実は中でアニーが操作してるだけかもしれませんし。
■次回予告、「え、これが予告用の音楽なの???」と、誰もが一瞬思ったに違いありません。ちゃんと後から主題歌インスト出てきましたけど。
シャイダー登場ですね^^
DVDで見返してみましたが、わりとストーリーはわかりやすいです。ただ、青ガキ隊の回など、まわりくどいんじゃないかというのはありましたが。
>私の一番のお気に入りはギャル4です。
私は顔立ちが端整なギャル5がいいです。
令嬢姿や水着姿になるシーンもありますよ*^^*
>悪の組織の幹部が仲良しこよしというのも、気持ち悪いですが。
ガイアークの3幹部ってメチャクチャ仲がいいですよね。
怪人にも優しいし、珍しくいい雰囲気の悪の組織です。
アジトは汚いけど。
>渡辺宙明御大の歌声
渡辺氏公認HPで本人が書いてらっしゃいましたね。
私もここに書き込みをしたら、渡辺氏直々に答えてもらえて嬉しかったです。
>礼二さん
>青ガキ隊
そうですか、ワタシは、あの話のレビューが書きたいがために、シャイダーのレビュー始めたんですが(爆)。
シャイダーは、上原正三さんが全話脚本を書いてるわけですが、某氏が全話書いたファイズとは違い、軸になる話も、それとはあまり関係ない変な話(笑)も、すべてひとりでこなしてらっしゃったということを考えると、やはり上原さんはすごいということになりますね。
他に、特撮物で一人の脚本家が全話書いたというのは、アイアンキングと赤影くらいでしょうか。
ズバットの長坂さんは、全話書けなくてかなりくやしかったようですが…。
>ギャル5
なるほど!!5人の中ではいちばん美人顔ですね。
でも最近は、自分が歳とったせいか、熟女の香りがするギャル1もいいなあと思い始めてたりしますが。
ガイアークは仲良いですね。他に仲の良い悪の組織で思いつくのは、バンドーラ一味くらいでしょうか。
そもそも、上原正三脚本に、幹部が仲の良い悪の組織なんて、出てくるわけないですね。フーマはわりに平穏でしたが、ベーダー一族とかマドーとか、上原脚本では組織の内紛って、けっこう多い気がしますし。
意外とデモテで自分で歌う作曲家の方っているようですね。以前、小林亜星さんの「あさりちゃん」は聞いたことあります。
そうですか!宙明先生が直々に答えてくださるとは、感激ですね!ワタシも公式ページ、覗いてみたいです。
>上原正三さんが全話脚本を書いてる
確かに凄いです。
「宇宙刑事大全」によると上原氏自身が「全部書く」と申し出たそうです。
第3話のラストで、沢村大が「フーマとの戦いは始まったばかりなんだ」と言ってましたが、上原氏が自分にも言い聞かせてるような気がします。「まだ始まったばかりだけど、まだまだいっぱい書かなきゃならん」って。
上原氏は同時期、「星雲仮面マシンマン」、アニメ「ビデオ戦士レザリオン」を執筆されてたので、その忙しさは鬼のようじゃなかったかと。
>他に、特撮物で一人の脚本家が全話書いたというのは、アイアンキングと赤影くらいでしょうか。
セーラームーンの実写版(全48話)を小林靖子さんが全て執筆されてましたよ。
>上原脚本では組織の内紛って、けっこう多い気がしますし。
異分子が入り込んだら「何か起こるぞ」と考えていいですね。ワーラーのヨウキとか、ブラックマグマのイナズマギンガーとか。
>宙明先生が直々に答えてくださるとは、感激ですね!
はい、天にも昇るような気持ちでした^^
>どうやらフーマは、ラジオの受験講座に不思議ソングを割り込ませ、聴いた人間を獣に変えようという寸法のようです。
暴れる中学生の耳を塞いで、おとなしくさせようと
沢村大がしますが、「ラジオを切れよ!」と
思ってしまいます。
>礼二さん
あ!コメントいただいていたのに、お返ししていませんでした。
申し訳ありません!
ひとりで全話書くということは、シリーズの軸になる話から、どうでもいいバカ話まで、全部ひとりで書き分けるわけで、相当なセンスと技量が必要のように思います。
もっとも上原さんは「ゴレンジャー」「ジャッカー」で、それを具現化している感があるので、それがシャイダー全話執筆にもつながったのかもしれません。
上原さんが本格的に東映作品に参加されたのは「イナズマン」からですが、その時もやはり、ファントム帝国→デスパー軍団 に敵組織が変わる際、ウデスパーという異分子が登場し、内部から新人類帝国を崩壊させたわけですが、あのあたりのドラマが、上原脚本の真骨頂のようにも思えたりします。
>影の王子さん
多分、ラジオを切ってもコンセントを抜いても、聞こえてくるくらい、不思議ソングが強力なのだと思います。
あと、たとえ止めたとしても、一度聞いたら、しばらくは耳に残っているということも考えられますね。フーマ恐るべし。
ギャル4がお好みですか・・・。どっちかってと妹分的な存在で顔立ちも整ってるギャル5がいいかな。
阿部越前守さん
コメントありがとうございます!返事が遅くなって申し訳ありません。
やっぱり、実際にはギャル5が一番人気なのでしょうね。歴代の「7人」で一番の美人ですし。
個人的には、あれだけ整ってると逆にちょっと苦手なのと、ぽっちゃりの気のあるギャル4が好み、というところなのです。
マニアックなところでは、初代ギャル2の特徴的な声としゃべり方が好きという向きも…。