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■何かよく分からない気合いを入れながら登場するスプレーバンキ。しかしながら、いきなりコケてしまいます。
それを見て「こいつは何ですかー」「大丈夫ですかー」というふたりの着ぐるみ幹部。なかなか空気が読めるようです。
ていうか、何気に上手いな、キタネイダスの人。
スプレーの怪人は、
デストロンのスプレーネズミ
デスパー軍団のスプレーデスパー
ジンドグマのスプレーダー
などいますが、ノズル部分を顔(とアゴ)に見立てたスプレーバンキのデザインは秀逸です。
スプレーバンキの声は、アントキの猪木だぞコノヤロー。
しかもオープニングは一人テロップだぞコノヤロー!
猪木ネタは、アフレコの段階で思いついたのではなく、撮影の段階ですでに考えられていた模様。
ゲキレンジャーでも、「幻気があればなんでもできる」とか言ってましたが、こういうネタは、ここまで徹底的にやらなければダメなのです。
■新しい炎神を捜すゴーオンジャーの面々ですが、この日は雪まで舞っていて相当に寒いようです。
そんななか、炎神ガンバードの炎神ソウルを発見するブラックとレッド。
ブラックはガンバードのことを相棒と言いますが、ガンバードはまだブラックを相棒とは認めていない模様。
あなたがどう思おうと、色が同じ時点で強制的に相棒なんですけどね。
そのガンバードに「おまえ今は体を探すのが先じゃないのか」というスピードル。
それより上着を探すのが先だと思います。
■一方、グリーン・イエロー・ブルーの一団も炎神を捜しています。
イエロー、こんなに寒いのにナマ脚です。なかなか分かってるじゃないですか。
すると現れる炎神バルカ。バルカはイエローを見て「こんなキレイなお姉ちゃんが相棒なんて最高」と勘違いしますが、べアールが出てきて「ちゃうちゃう、これはウチの相棒や」と言います。
ただ、セリフの内容を考えると、イントネーションが変です。もしかしてこの声優さん、本物の関西人ではないのでしょうか。
■「はじめまして、相棒のハントです」というグリーン。すると、炎神が何やら不審な動きをします。
それを見て「えー、どうしたの?僕のせいかな?」というグリーンですが、べアールが「そやない、ウチら、ヒューマンワールドでは元の姿のままじゃおられへんのや」と言います。
つまり、グリーンのせいではない、という否定の意味の「そやない」なのですが、やっぱり言い方に難があって、肯定の意味にも聞こえます。
やはり、本物の関西人ではないのでしょう。
■そこに「元気ですかー!」
「元気があれば何でも出来る、バカヤロー!」と現れるスプレーバンキ。
蛮機獣というより、元機獣です。
にしても、面白すぎるぞスプレーバンキ。
あまりに面白過ぎて、スプレーバンキが炎神キャストを持っているのをすっかり見落としてました。
■「お前も溶かしてやるー!」と、炎神キャストにスプレーをかますスプレーバンキですが、自分の腕にかけ誤爆しました。
それを見て「何なんだ、あいつ」というブルー。
見れば分かるでしょう、猪木ですよ。
■すると、ケガレシアが現れます。それを見て「すげーキレーな人だ」というグリーン。もしかして、かなり世話になってますか。
しかし、ケガレシアに「口上はいいから、それ返してくれる、オバサン!」というイエロー。
それを聞いて「お、オバサンではござらん!」と、ちょっとキレるケガレシア。
ただ、A●クィーンだった頃と比べ、顔がアップになると、急速に劣化が始まっているのは否めない感じなのが辛いところです。
■なんとか子供から炎神キャストを取り戻したいブラック。
ガンバードから子供と自分の関係を、ギャングとGメンに見立てられたブラックは、どこから調達したのかよく分からない、おっ●っとやハ●チュウやチョ●ボールの詰め合わせで、子供と取引をしようとします。
森●製菓の回し者ですか、アンタは。
■ハイウェイバスターをくらっても「まだ試合は終わってねーぞ、バカヤロー!」と言い、「サン・ギョー、カクメー!!」と言いながら巨大化するスプレーバンキ。
そして「よーし、てめーらいくぞー!ダー!!」と気合いを入れます。
もうこうなってくると、着ぐるみを着た猪木にしか見えないのが不思議です。
■すると、戦闘機軍団が乱入、スプレーバンキを援護します。
さっきレッドが来たときは、乱入は反則だとか言ってたくせに、自分の味方にはお構い無しのようです。
■「1、2、3、ダー!!」と言った後でスプレーを発射するスプレーバンキ。
明らかに、技を出すタイミングを相手に教えているので、二度目からは通用しないような戦法ですが、もちろん本人はそんなこと気にしません。
■戦闘機を撃ち落として「もう大丈夫だ」というブラック。
戦闘機が落ちた方向は全く大丈夫ではありませんが、ブラックもそんなことは気にしません。
■ブラックが命の恩人だから、炎神キャストをブラックに渡す子供。
その子供に「お前の宝物、大切に使わせてもらうぞ」というブラック。
てか、もともとガンバードの体そのものなので、命の恩人も大切にも何もないと思いますが。
あと、さっきのお菓子あげたらどうですか。
■「迷わず行けよ、行けば分かるさ、ありがとー!!」と言いながら昇天するスプレーバンキ。
アントキの猪木自体は、あと何年芸能界で生き残るか不明ですが、元ネタ自体は有名なので、10年後に見た人が「これ何?」といぶかしがる率は、多少低いと思われます。
■5体の炎神が揃ったゴーオンジャーですが、今回ばかりは、アントキの猪木にオイシイところを全部持っていかれた感じで終わりです。
あと、「新しい炎神の本当の力が明らかになるのは、また別の話だ」というナレーションがありますが、どうせこのネタをやるなら、何十話も先の出来事を、既にこの時点で示唆しているような内容にすれば良いと思います。
まあ、そんな先の設定が出来上がっていればの話ですが。
■第4話まで終わって思ったことですが、やはり真の主役はブラックなのでしょうか。ここまでの話は、明らかにブラックを軸にして進んでいますし。
それとは逆に、ブルーの人の影が、回を追うごとに面白いように薄くなっています。
このままだと、番組が終わる頃には消えて無くなってそうで、非常に心配です。
■ゴーオンジャー
にはいったい
いつどこに
いったらあえるの?
という質問ですが、
後●園ゆうえんちとかに行ったらそのうち会えるんじゃないですか。
.
スプレーバンキは面白かったですね。
毎回の怪人をあんなに雄弁に設定するのですかね?
脚本の武上純希さんも大変ですね。
ラストで炎神たちが会話してるシーンでは、変形したキョーダインが喋ってるのを連想してしまいました。そういやキョーダインのメインだった藤川桂介さんって武上さんの師匠だったな。
ケガレシアがグリーンを踏みつけてるシーンではおいおいと慌ててしまいました^^;
>礼二さん
物モチーフ系の怪人は、伝統的に面白い奴が多い傾向があるんですが、蛮機獣もそれを受け継いでいる感じです。
ここ数年のライダーでは、怪人のパーソナリティが全く無いケースが多いですが、やっぱり怪人はしゃべりの方が良いですねぇ。
ゲキレンジャーは脚本が良くなかったですが、武上さんが脚本なら、安心してみていられるし、いろいろとツッコミどころを作ってくれる人なので、こちらとしても仕事がやりやすいです(笑)。
まあ、あとは断末魔シリーズがいつまでネタが持つかということですね。
そうですか、武上さんの師匠は藤川桂介さんですか。それは今知りました。初期のキョーダインは、ダダロボットも変形して戦ったりして、面白かったですよね。
ケガレシアは、まあ、お約束と言うかなんというか。
お子さまは事情が分からないのでいいでしょうけど、世代的に言うと、今ゴーオンジャーを見る年齢の子供を持つ親なら、一度は彼女のお世話になったことがある可能性がかなり高いですね。
でも、個人的にはあまりお世話になってないんです、実は(笑)。