イナズマンF第12話 幻影都市デスパー・シティ

[サデスパー,ウデスパー兄弟,ボイラーデスパー登場]

いくらなんでも薄情過ぎでは

弾薬の輸送という情報を聞いた渡五郎と荒井誠は、デスパートラックを追います。デスパー戦闘員の攻撃にあいますが、いきなり死んだフリ殺法で反撃。しかし荷台の中身は弾薬ではなかったようです。
すると中からものごっつい美人のオネイサンが現れます。通報して二人をおびき出したのはこの人でした。ところで長時間荷台で黒革ジャン着てて蒸れませんでしたか。

荒井誠はさっきの襲撃で傷を負いました。あながち死んだフリでもなかったようです。

荒井誠はダイオードVS3が破損していて、動力回路と直結しないと24時間で死んでしまいます。
オネイサンはデスパーシティの存在を二人に教えます。デスパーシティとは恐るべき実験都市だそうです。その言葉に「君も幹部じゃないか。勲章までつけている」とご立腹の荒井誠。するとオネイサンはいきなり革ジャンのボタンを外して脱ぎはじめます。

こんな美人さんが脱ぎはじめたというのにこの男たち眉ひとつ動かしません。けっこう慣れっこなんでしょうか。

するとオネイサンの体の中も機械が動いています。オネイサンもサイボーグでした。荒井誠は動力回路と直結し、24時間で死ぬ覚悟で渡五郎・オネイサンとともにデスパーシティに侵入します。

デスパーシティでは人工太陽が輝いていました。オネイサンは仲間のおじいさんに渡五郎と荒井誠をあずけます。

デスパーシティのコーヒーショップに二人は連れてこられます。そこにはオネイサンの仲間がいました。口々に「イナズマン」「イナズマン」と言います。興奮するのは分かりますか、誰が見てるか分からないのでせめて中に入ってから言った方がいいと思います。

すると中からハアハアな夏服に着替えたオネイサンが再び現れます。可愛い顔して瞬間移動でもできますか。ユキさんだそうです。仲間のひとりはユキさんの弟でした。荒井誠はその仲間たちに、妻と娘の写真を見せ、この二人を知らないかといいます。すると弟が知っていました。75号と76号だそうです。「75号、76号とは」相変わらず渡五郎オウム返しです。デスパーシティでは全員番号で呼ばれているそうです。

そこへ、少年二人が助けを求めてきます。追っかけているのはサデスパーです。サイボーグ手術をいやがっていた少年ですが、サデスパーに催眠音波をかけられておとなしくついていきます。デスパーシティでは15歳になるとサイボーグにされてしまうそうです。

荒井誠と渡五郎は、ユキさんの弟が告げた場所へ妻と娘を捜しにいきます。するとそのふたりがデスパー戦闘員に車で連れ去られていました。荒井誠と渡五郎は、都合良く停めてあった車に勝手に乗って追いかけます。ていうかこの車でここに来てたんでしょう。でなければただの車泥棒です。デスパーシティなので多分大丈夫ですが。

妻と娘を追いながら、荒井誠の記憶がよみがえります。荒井誠は妻子とともに一度デスパーシティの脱出をはかってました。車に追跡装置がつけられていたことを知ると、妻子を残して自分は追っ手を引きつけ、どう逃げたのか気がつくとベッドの上でその時の記憶もなくなっていたそうです。誰が病院運びましたか。オッサンですが。

荒井誠と渡五郎は車に追いつきますが、そこには妻と娘の姿はなく、マネキン2体と人形があるだけでした。第1話で荒井誠が出てきた時に流れてたハーモニカ音楽が物悲しく流れ、荒井誠は残された人形を手に取ります。

荒井が物思いにふけっていると銃撃があります。ボイラーデスパーです。荒井はいつやってきたのかユキさんとその仲間に助けられ、渡五郎はボイラーデスパーを撃退します。どうでもいいですが弱いですこの怪人。

パーパパ パーパパー、パパーパパッ といつものアイキャッチ
どうでもいいですがこのイラストのイナズマン、触覚デカ過ぎてドクガンダー成虫みたいです。

コーヒーシッョプにボイラーデスパーが乗り込んで、仲間3人を呼びつけます。そして妙なカメラアングルで3人に渡五郎をどこに隠したかと問いつめます。弟が割り込んできましたが相手にしません。結局居場所を言わなかった3人は銃殺されてしまいます。このシーンに着ぐるみキャラがいるのが、逆に微笑ましいくらい、ビジュアル的にハードなシーンです。

ユキさんは渡五郎・荒井誠と仲間たちを集めます。幹部会があるのでウデスパー兄弟は自分が引きつける作戦を告げます。しかしその前に片づけるものがあると言います。それは渡五郎と荒井誠のことをデスパーに密告した弟のことでした。弟は自分も幹部になって外の世界に出たいために裏切りをしたといいまい。逃げる弟をユキさんは銃殺します。おそよイナズマンとは思えないような、妙ですが名シーンです。

あっけにとられる渡五郎と荒井誠ですが、ユキさんはさっきの少年用だとダイオードVS3を荒井誠に渡します。ユキさんは死んでいた仲間たちを思いながら幹部会へ向かいます。

ガイゼルはじめ幹部が集まっています。ユキさんは渡五郎を見つけたと言いウデスパー兄弟を誘い出し、爆弾で二人とともに自爆します。荒井誠は、さっきのダイオードVS3がユキさんのであったことを知ります。怒りに燃える荒井誠ですが、渡五郎がなだめてひとりで前線に出ます。この展開でサナギマンが出てくるとなんか妙に微笑ましいです。さらにイナズマンとなり、仮面ライダーばりのキックであっさりとボイラーデスパーを地獄に送ります。曲は思いっきり「平和の戦士サナギマン」でしたが。

現れるガイゼル。ウデスパー兄弟は死んではいませんでした。そして「貴様たちは邪魔だ。消えてもらう」とサデスパーによってデスパーシティの外に弾き飛ばされます。

気がつく二人。人形は荒井誠が娘に買ったものだそうです。「オレは命ある限り、何度でもガイゼルに挑戦するぞ」という荒井誠の決意とともにこの回は終わりです。

なんだか真面目に書いてしまいました。名作です。

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