【セットの床は大切に】
デストロンの脱走者が、少年ライダー隊に電話をかけています。ダイヤルの中心には、
ビジネスに
声のたよりに
公衆電話
と書かれてます。声のたよりはともかく、ビジネスには公衆電話しか使いようがないと思いますがこの時代。
あと、一般人がライダー隊本部の電話番号を知っているということは、番号はさして秘密扱いされていないということでしょうか。
だとすれば、デストロンはイタズラ電話攻撃とかでおやじさんの精神的ダメージを狙う、もしくは、それに嫌気がさして電話の受話器をおやじさんが外しっぱなしにして、本当に必要な電話がかかって来ない状態にしておいて他の計画を実行するという手があります。力ばかりが世界征服じゃありません。
電話をしている脱走者を吸血マンモスが襲います。血を吸われ泡をふいて消える脱走者。まあ何が楽しくてマンモスが血を吸わにゃならんのかよく分かりませんが。
そこに駆けつける風見志郎。カギが落ちてました。それを拾った風見志郎を吸血マンモスが襲います。吸血マンモスの鼻に首を絞められ、あっちこっちに振られる風見志郎。もちろんこのシーンも自分でやってます宮内洋。
すると、佐久間ケンが出てきます。久しぶりに出番があると思ったら、「このヤロ〜」と棒で怪人を叩く役です。
やってることはアマゾン第6話のマサヒコと大差ありません。
吸血マンモスに吹っ飛ばされ、すでに及び腰のケンが「先輩、今助けます!」と言うと、「ケン、おまえじゃ無理だ!」と風見志郎。
全くもってその通りです。
風見志郎はカギをケンに渡します。しかしデストロンに捕まるケン。「センパーイセンパーイ」と情けない声を出します。そのザマなのに、どの口で助けるなんて言えるのでしょうかこのインターポール。
すると現れるV3。ケンに渡したカギはニセモノだそうです。新たに製造する暇はないので、どこかに隠し持っていた別のカギということでしょう。だとしたら、普段からどんだけカギを持ち歩いているのでしょう風見志郎。
V3は「日本港運協業組合」と書かれたトラックをバックにデストロンと対決。ハリケーンでひとまず逃げます。
カギは新宿駅東口のコインロッカーでした。それにしても、カギしか無いのによく短時間でこのロッカーだと分かりましたね。
ロッカーには、3人のオッサンの写真が入ってました。どれも日本を動かす大物だそうです。写真を並べているおやじさんですが、「この人たち知ってるか」と言いながら、全部写真を自分の方に向けています。純子さんとシゲルくんから見ると全部逆さまです。若干気遣いが足りませんおやじさん。
あと風見志郎、ひとりだけ向こうを向いているので、パッと見仲間外にされてスネているようです。
デストロンはこの3人を改造する「日本頭脳改造作戦」を企んでいるようです。デストロンは手始めに、宮本経済長官を狙います。
デストロンの車に乗せられる宮本長官。その車の屋根に、風見志郎が飛び乗ります。このシーンも、もちろん自分でやってます宮内洋。
車にいた吸血マンモスは、宮本長官を連れて車を脱出。車は屋根に風見志郎を乗せたまま崖を転落します。
風見志郎、ものの見事にペチャンコです。
しかしV3が現れます。車に潰されたうえ、大爆発に巻き込まれたのにピンピンしているとは、さすが改造人間。
V3は宮本長官の救出には成功しますが、その間に他の二人はデストロンに捕えられてました。
ただ、中田科学局長ですが、日本を動かす大物が、果たしてひとりでエレベータに乗るものでしょうか。デストロンが大物と思っているだけで、意外と小物かもしれませんよこの人。
あと断言はできませんが、ふたりの政治家が襲われるシーンに流れたこの曲、V3のオリジナルで『仮面ライダーX』でやたら長回しで使われたりする曲ですが、もしかしてこれが本編初使用でしょうか(違ってたら情報ください)。
V3は、吸血マンモスが乗って逃げたと思われる車を追いますが、止めた車にはいません。そしてまた大爆発です。
キバ男爵は、捕まえたふたりの脳交換手術をしようとしますが、ひとり足りないと、首領に止められます。デストロンは常に完全を要求するとのことですが、それはおいといて、さっさと捕まえた奴だけ手術しちゃう方が手っ取り早くないですか。ムダな完璧主義は身を滅ぼしますよ。
風見志郎は宮本長官に化けようとしています。どうでもいいですが、もうちょっとデカい鏡使ったらどうですか。
風見志郎が化けた宮本長官に電話がかかってきます。電話に出て「キバ男爵」と言う宮本長官。キバ男爵を知ってる時点でニセモノ確定です。
狙い通りデストロンの基地に連れて来られた風見志郎ですが、ニセモノ作戦は見破られていました。それはいいのですが、本物の宮本長官もすでに捕えられています。ということは、ライダー隊は本物の警護を全くやっていなかったのでしょうか。ずいぶん不備の多いニセモノ作戦です。
風見志郎は、牢屋でデストロン戦闘員と対決。
誰か戦闘員投げましたよ。
戦闘員は風見志郎の変身を邪魔したりしています。風見志郎は、牢屋の上にあった棒にぶら下がって変身。これ一体何のための棒なのでしょう。戦闘員が洗濯した服を干したりしてるのでしょうか。
風見志郎はV3に変身。なぜかハリケーンで突入です。基地の床にものごっついタイヤのあとがついてますが、これって後でキレイになるのでしょうか。
あと、手術台に寝っ転がっている人たち、ハリケーンの爆音では身じろぎすらしませんでしたが、V3が助けると簡単に起きました。
3人を連れて逃げるV3の前に現れるキバ男爵。「キバ一族の誇りと栄光をかけて、絶対に貴様を殺す!」とキバ男爵。それに対して「悪の集団、デストロンに誇りも栄光も無い!」とV3。伊上脚本らしい仰々しいセリフ回しです。
キバ男爵は吸血マンモスに変身。鼻でV3を苦しめますが、抜かれました。もともと着脱式だったのでしょうか。
吸血マンモスは、V3三段キックという、物理の法則を完全に無視した必殺技をくらい、キバ男爵に戻ります。
本当に辛そうな顔のキバ男爵、「キバ一族、ついに滅ぶ。キバ一族の火よ消えよ」と言い残して大爆発です。
キバ一族を滅ぼしたV3に、首領はツバサ軍団の出現を宣言しますが、さっきのお三方を一体どうやってお家まで返したのか気になりながら今回は終わりです。