【炊飯器は大切に】
オープニング、かつての大幹部全員が登場するテロップは圧巻です。あと、「ドクダリアン」がなぜか「ドクダリヤン」になっています。
お父さんと釣りをしているショウタロウくん。洞窟から聞こえる変な音を聞きます。洞窟にはデストロンマークの棺桶。中にはドクダリアンが入っています。
それを見てすぐに「ショッカーの怪人!」とショウタロウくん。詳しいですね。きっと学校では怪獣博士とか呼ばれているに違いありません。
お父さんを連れてきて怪人を見せるショウタロウくん。お父さん、こんなの作り物さとか言わずに大真面目に相手しています。なかなか良いお父さんです。
ライダー隊本部には、ショウタロウくんからショッカーの怪人を見たという通信が入りますが、おやじさんはデストロンの間違いじゃないのかと言います。まあ無理もありません。今となってはショッカーというのもずいぶん懐かしい響きです。
お父さん、棺桶を次々と開けて中を見ています。けっこう好奇心旺盛です。中には他にシオマネキング、ウニドグマ、イモリゲスが入っていました。ちなみにドリダリアン以外は、かつて金のショッカーベルトをしていましたが、今回は通常のショッカーベルトになっています。
お父さんは「今のうちに始末してやる」と勇ましく岩を持って怪人を潰そうとします。もう勇敢を通り過ぎてただの向こう見ずになってますお父さん。
お父さんが洞窟でそんな大ハッスルをしているとも知らず、ショウタロウくんはバカ正直に洞窟の外で待っていました。
そのころ、現場に向かっていた風見志郎をデストロンのオートバイ部隊が襲います。どうやら、現場に行かせないための時間稼ぎのようです。
このバイクアクションの大半は、珍しく宮内洋本人ではないようです。それに随分長めです。本編の尺が若干足りなかったのでしょうか。
あと、画面上右寄りに映ってる黒いゴミがとっても気になります。DVDだけ?
お父さん、ショッカーの怪人を始末するどころか逆に起こしてしまったようです。シオマネキングの声が沢りつおさんでないのが残念ですが、代わりにドクダリアンの声で「ダリリ〜」と言ってます。やっぱり沢りつおさん最高です。
そういえばこのお父さん、第1作でもウニドグマに殺される役でした。つくづくウニドグマに縁のある人です。
お父さんが怪人に襲われているとも知らず、ショウタロウくんはやっぱりバカ正直に外で待っていました。風見志郎が到着しますが、もう怪人はいません。お父さんはいました。どうやらギラードガンマーにやられたようです。
お父さんを抱えて逃げる風見志郎。お父さんを下ろして戦闘員と戦おうとしますが、シャツの右肩が破れてます。オッサン相当重かったのでしょう。
戦闘員と戦う風見志郎ですが、もうすでにシャツの破れたところがひっついてます。タッ●ボンドか何かでひっつけたのでしょうか。
すると、クワークワー言いながらワナゲクワガタが現れます。ワナゲクワガタの輪を受けた風見志郎は水に転落しますが、V3に変身です。
ワナゲクワガタを取り逃がすV3。衣装に汗がにじんでいます。相当暑かったのでしょう。
ワナゲクワガタを廃工場に追うV3。すると今度はシオマネキングとイモリゲスが現れます。イモリゲスは「ゲゲッスー」と新しい鳴き声を引っさげての登場です。
ショッカー2怪人と戦うV3を、モニターで見物するドクトルゲー。そして生きかえったゾル大佐、死神博士、地獄大使、ブラック将軍。「ライダーV3か、なかなかやる」と言うゾル大佐だけ衣装が新しくなってます。
集まった五人の大幹部。
「ドクトルゲーに代わって、デストロンの指揮を執れとのご命令かな」と地獄大使。
「何をバカなことを」とドクトルゲー。
「あり得る話だ」と死神博士。
内輪もめはやめろと言う首領ですが、こんな人たちが五人も集まったら、こうなるのは目に見えていると思いますが。首領、“船頭多くして船山登る”という言葉を知らないのでしょうか。
デストロンは、新しく開発した毒ガス・ギラードガンマーを使って、日本全滅作戦を行うとのこと。そのために大幹部をわざわざ生きかえらせたのだそうです。ちなみに、ギラードガンマーにはどんな防毒マスクも効かないのだそうです。
担当地域は、ドクトルゲーが東京、ゾル大佐が北海道、地獄大使が九州、死神博士が大阪地区、ブラック将軍は中国地方だそうです。
一度狙って失敗した四国はおいとくとして、どういう優先順位か分かりませんが、東海や東北などがごっそり対象から抜け落ちてますがいいのでしょうか。
あと、東京全滅の日は今日だそうです。随分また急な話です。
戦闘員は、ギラードガンマーを車からまき散らします。ところでさっき、どんな防毒マスクも効かないって言ってましたよね。ということは、この作業に当たった戦闘員は、このあと自分たちもバタバタ倒れるということなのでしょう。
ギラードガンマーで人がバタバタ倒れているところにでくわした風見志郎。するとどっかの家の中から声がします。
その民家に上がりこむ風見志郎。中にはオッサンがいました。病院に連れて行こうと、本日二人めのオッサンを抱えようとすると、オッサンはワナゲクワガタになります。
古き良き時代の日本民家に勝手に上がりこんでの大格闘。風見志郎はV3に変身しようとしますが、変身中を狙われます。ワナゲクワガタ、それでこそデストロンの怪人。
基地では、自分たちがガスを吸ったらどうなるのだと地獄大使がドクトルゲーに聞いています。すると解毒剤があるとのこと。ブラック将軍が解毒剤に興味津々のようだったので、ドクトルゲーは解毒剤を持って来させます。
すると、それと入れ替わりで、風見志郎を捕まえたとやって来るワナゲクワガタ。戦闘員が、担架に乗った風見志郎と思われる人物を連れてきます。
ほぼ同時に解毒剤も到着しますが、「ええい、そんなものは後回しだ」とブラック将軍。さっきまであんなに興味津々だったくせに。
担架の布をめくると、風見志郎ではなく戦闘員です。「これは何だ?!」とブラック将軍。
見ればわかる通り戦闘員ですが何か。
すると他の戦闘員が解毒剤を奪います。マスクを取って「私が風見志郎だ!」と自己紹介。V3側の曲ではなく、悪者側の曲が使用されています。いい選曲です。
風見志郎が逃げようとすると、怪人たちが総出でお出迎え。風見志郎はV3に変身します。ドクダリアンの「ダリリ〜〜」が妙に目立っています。
5人の怪人と5人の大幹部にV3が取り囲まれるという、とっても燃える映像で次週に続きます。
夢のようなショッカー、ゲルショッカーの大幹部の共演! 死神博士と地獄大使の共演はありましたが、他の幹部も同時に画面に収まっているのは後にも先にもこの前後編だけですので、大興奮でTVを見ました。
怪人のセレクトは、当時スーツが残っていたものでしょう。
「ドクダリアン」はゾル大佐の配下でした。「シオマネキング」と「イモリゲス」と「ウニドグマ」は地獄大使の配下。死神博士とブラック将軍と直接関係のある怪人がいないことが残念でした。
もっと欲を言えば、「狼男」「イカデビル」「ガラガランダ」「ヒルカメレオン」が登場した方が盛り上がったのに‥‥。
それにしても、地獄大使はブラック将軍には並々ならないライバル心を持っていたはず。自分の命を捧げて、最後までショッカーに忠誠を誓っていたのに、ゲルショッカーが現れたのですから。
首領が各幹部を呼ぶと、隻眼のゾル大佐はジロリと睨み、死神博士は無表情、地獄大使は眉をピクピクさせ、ブラック将軍は片目をピクッとさせます。それぞれの個性が際立っていますネ。これほどキャラを立たせた悪役というのは、最近では見かけません。ヒーローよりもずっと年長の、経験豊かな俳優さんが演じられたからこそのキャラクターですネ。
>自由人大佐さん
仮面ではない素面の大幹部を登場させ、作品中で大事に扱ってきた話作りが、ここにきて一気に結実した感があります。これだけのメンバーが揃って、2話限りというのも勿体ない気もしますが、だからこそいいのかもしれません。
よくよく考えると、ショッカーの怪人が出てくる必然性があったのかどうかは謎ですが、まあせっかくショッカーの大幹部が総登場なわけだし、サービスするかというところでしょぅか。それにしても、ドクダリアンの衣装がまだ残っていたとは。
それぞれの大幹部の正体とされる怪人は出なかったわけですが、考えられる手としては、復活ショッカー怪人の代わりに狼男以下の4怪人が登場するというのもありだったかと。
ただ、大幹部が怪人に変身するのは一種のイベントに近い意味合いもあったし、やはり、もとの大幹部のキャラクターがあればこその怪人体であるので、復活するインパクトという点においても、正体が出て来ないというのは妥当ではあったかもしれません。
まあ、実際問題として着ぐるみが残っていたかどうかということもありますし。イカデビルやガラガランダは、1回きりの登場にするには勿体ないくらいの出来でしたけれど。
>地獄大使はブラック将軍には並々ならないライバル心
これは今まで気がつかなかったです。
ブラック将軍がゲルショッカー結成前からショッカーの幹部だったのか、それともゲルショッカー結成の際、首領から招かれる形になったのかは謎ですが、確かに自分の後任としてブラック将軍が着任したわけですから、ライバル心や敵対心は持っていたとしても納得できますね。
前述しましたが、素面の大幹部を、仮面ライダーに劣らないキャラクターとして描いていたからこそ、この前後編が実現したということを考えれば、最近の作品においても、このような作品作りの姿勢は見習ってほしいものです。
「V3」は今ではあまり好きではないですが
この前後篇は大好きです。
「中間管理職」の悲哀を味わうようになって
彼らの気持ちがよくわかる…
といったら失礼なんですが…
「RX」までの作品でシャドームーンを別格
(ライダーですからね)にしたら、やはり
この4人がベストの悪役です!
>影の王子さん
中間管理職かぁ…考えてみれば、確かに大幹部たちはその位置ですね。
結局最終的には、作戦失敗の責任を取らされるわけですし…怪人に変身してライダーと戦うという方法で。
>シャドームーンは別格
なるほど、やはりハンドルネームの由来は、それだったのですね!