【お年寄りは大切に】
オープニング、1号や2号も出演しないのに、ナレーション前のハリケーンのカットまで出演者のテロップが入るのも珍しいです。
サブタイトル、“ゴキブリ屋敷”って、聞くだけですでになんかイヤです。
ヨシオくんは今日も双眼鏡で大里細菌研究所を覗き見です。ヨシオくんによると、毎日女の人が入っていくのに、それっきり出て来ないのだそうです。そんなヨシオくんに、お母さんは「スリラー漫画の読みすぎよ」と言います。
「でも何だか気になるなあ」と言うヨシオくんですが、そんなことよりアナタの前歯の抜け具合の方がよっぽど気になります。
研究所の前には
「若いお手伝いさん求む
特に大切にいたします
身寄りのない住込んでくださる方 大里」
とあります。これを見て来るのかなと不思議がるヨシオくんですが、確かに不思議です。ここ一カ所に看板があるだけでは人は集まって来ないので、町のそこら中に張り紙してあるか、有料広告でも出しているのでしょう。何にしろ、給与も何も全く書いてませんが。
と、ヨシオくんが不思議がっているそばから、今日も女の人がやってきます。しかもその人は本日4人めです。一体何に惹かれてみんなやって来るのでしょうか。
あと、ナックル星人は出てきません。
4人の婦女子が待っています。ていうか、条件に女子とは書いてないので男子でも応募していいのでしょうか。
すると、床から「スパー!!」と、ゴキブリスパイクが現れます。ゴキブリの割にはずいぶん気合いの入った奴です。
ゴキブリスパイクは、さっき研究所に来た青い服の女の人を使って、細菌をバラ撒く実験をします。妙に背の高い女子4人組の前に倒れる青い服の人。その人に触った女の人に、菌が次々と広がります。なんだかキノコモルグの時のようです。
そういえば、この回の脚本は滝沢真理さんですが、キノコモルグの脚本も確か滝沢さんですね。あと、ゴキブリ男の回もこの回も滝沢脚本で、どっちもゴキブリと細菌が結びついてます。なにかそういうイメージがご本人にあったのでしょうか。
女子5人がぶっ倒れていると、風見志郎が通りかかります。全くもってどこへでも現れる人です。
ヨシオくんは、ひとりで研究所を探険。おあつらえ向きのジュース箱の上に乗って中をのぞくと、本物の大里博士がいました。ところで、その彫刻みたいな人の顔はご本人でしょうか。奇跡的に良く似ています。
ゴキブリスパイクを見て、ライダー隊本部に連絡しようとするヨシオくんをデストロンが囲みます。ヨシオくんはデストロンに捕まりますが、ペンダントを通信スイッチ入れっぱなしで落としたので、本部から場所が特定できます。なかなかやるじゃないですかヨシオくん。伊達に前歯が抜けてません。
デストロンに捕まっても「やいゴキブリ!V3が助けに来るぞ!」と強気のヨシオくん。ゴキブリスパイクは「なにをー?!」と、まともに相手してます。そして「V3め、今度こそ一発でブチのめしてやる」と言うゴキブリスパイク。まるで一度戦ったかのような口ぶりですが、まだ会ったことさえないように思いますが。
研究所の求人に応募するフリをして探りを入れようとする純子さん。彫刻の頭を何気に触ってますが、何かシンパシーでも感じたのでしょうか。
研究所に雇ってもらう純子さん。どうでもいいですが、変装とはいかないまでも、せめて偽名くらい使ってほしいものです。
あと、偽の大里博士を見て「写真の大里博士とは違うわ」という純子さん。そりゃ、あの顔は一度見たら忘れないですよ。
純子さんは、髪を両側に結んで甲冑に会釈したり掃除機をかけたりします。本物の大里博士を見つけたところでばあさんに会い、また会釈です。
するとクリーニング屋のフリをしたおやじさんがやってきます。どうでもいいですが、その競馬の予想みたいな鉛筆の挟み方は何ですか。
風見志郎が研究所付近を探っていると、わざわざ戦闘員の方から出てきてくれます。そしてゴキブリスパイクの登場。風見志郎はV3に変身しますが、ゴキブリスパイク、なかなか手強い奴です。
「スパー!」「キキー!」「スパー!」「キキー!」と、ゴキブリスパイクと戦闘員が楽しくジョギングをしているのを追う風見志郎。明らかに陽動作戦ですが、まんまと引っかかりましたか。
地下室への入り口を発見した純子さんですが、ばあさんに見つかります。「とうとう正体を現したな。風見志郎の一味のもんだと思ってたよ」と言うばあさん。ゴキブリの一味のもんに言われる筋合いはありませんが。
風見志郎はV3に変身、再びゴキブリスパイクと対決です。
「ゴキブリスパイク!人類のために許さん!!」
「なーにをこしゃくな!ゴキブリの歴史は人類より古いのだ!!」
と、変なやりとり。まあ核戦争で人類が滅んでも、ゴキブリは生き延びるって言いますけどね。
そして、「V3、貴様がここで戦ってる間に、研究所に火をつけ人質を皆殺しだ!」とゴキブリスパイク。V3、「なに?研究所に火を?!」とオウム返ししている場合ではありません。
「ご主人様がやられたら、みんなを焼き殺す」と、ガソリンをまき、ロウソクを持って「どうだ、恐いか?」と言うばあさん。
アンタの方が100倍恐いです。
V3対ゴキブリスパイク、これも名曲『V3アクション』の初使用。これまたシブい入り方です。
ゴキブリスパイクは、V3との大格闘の末、V3反転キックを受けて爆発しました。
それを知って「みんなもいよいよ最後だぞ〜」と火をつけようとするばあさん。しかしV3のダブルタイフーンがロウソクの火を消します。ずいぶん大げさなダブルタイフーンの使い方ですが、他に風を起こす適当な道具がないのであれば仕方ありません。
しかし、せっかくV3が助けに来てくれたというのに、歓声のひとつもあがりません。きっと、いかに悪の手先とはいえ、ただのばあさんを改造人間が完膚なきまでに叩きのめすのを目の当たりにして、みんな驚きで声もでないのでしょう。
ラスト、バイクで走る風見志郎の後ろに、どっかのオッサンが映り込んでるのを確認して今回は終わりです。