【捕虜は大切に】
デビルスプレーの解毒剤を作っている佐々木さん。
サボテン人間が元に戻るワクチンを作っているわけではありません。
教会の爆発に巻き込まれた風見志郎は、デストロンの基地に連れてこられてました。待ち受けるドクトルゲーと二人の怪人。怪人はどっちも一仕事終えたような顔をしています。
ドクトルゲーは、クサリガマテントウのスネークチェーンで風見志郎を殺す考えです。スネークチェーンをV3の像に巻き付けてデモンストレーションです。ところで誰が作ったのでしょうかこの像。よく出来ています。
スネークチェーンを巻き付けられる風見志郎ですが、汗と電流でチェーンをショートさせて脱出です。それはいいのですが、大幹部と、おまけに怪人が二人もいながら、風見志郎にやすやすと変身させるとはどういうことなのでしょう。甘過ぎますデストロン。
変身したV3は、ドクトルゲーを人質に取って解毒剤を奪おうとします。「大幹部を殺してもいいのか?!」とV3ですが、悪の組織であれば、秘密を守るためなら大幹部さえも犠牲にする可能性もあります。が、この怪人たちにはそこまでの度胸は無かったようです。
V3は、解毒剤の作り方を書いたノートを奪い、ユリコさんを救出して基地を脱出しますが、二人の怪人が待っていました。V3はノートをユリコさんに託して、怪人と対決。スプレーネズミとクサリガマテントウ、何気に強力怪人コンビです。
クサリガマテントウは、鎖をV3の足に巻きつけて動きを封じ、スプレーネズミにとどめを刺すよう言いますが、スプレーネズミは「その前に、おまえを始末する」と態度を急変させ、クサリガマテントウを殺そうとします。
その隙にV3はクサリガマテントウの武器で逆にスプレーネズミを攻撃。クサリガマテントウは、自分を殺そうとしたデストロンを裏切ると言います。
かなりの急展開ですが、このシーンだけ妙に編集が荒いので、さらに急展開に見えます。
ノートを手に入れた佐々木さんですが、ノートの文字は消えます。デストロン、なかなか手の混んだことをします。こういう場合に備えて、コピーを取っておくべきでした佐々木さん。
そのころ、ライダー隊本部には捕虜になったクサリガマテントウがロープであちこちぐるぐる巻きにされて寝っ転がっています。デストロンの怪人とはいえ、かなり酷い扱いです。
しかし、それでも純子さんとシゲルくんは大憤慨の様子。「デストロンの怪人を助けるなんて!」とシゲルくん。純子さんは、
「ひと思いに殺してしまえばいいんだわ!!!」
と言います。純子さん、可愛い顔して言うことがけっこう過激です。
そこへ風見志郎がやって来て、クサリガマテントウのロープをほどき始めます。怒り心頭のおやじさんや純子さんたち。
「志郎、気でも狂ったのか!」とおやじさん。
「こんな奴、殺しちゃえばいいんだ!」とシゲルくん。
「あたしもそう思います」と純子さん。
純子さん、相変わらず言うことが過激です。
風見志郎は、クサリガマテントウから解毒剤のありかを聞き出すつもりです。ところで、その後方にあるテレビ、この時代の標準的なデザインのテレビですが、今見ると逆に新鮮です。
あと、地味な曲なのでついつい見逃しそうになりますが、このシーンの選曲は実に良いです。
クサリガマテントウに基地への道を案内させる風見志郎。クサリガマテントウは「ここが入り口だ。さぁどうぞ」とか言ったり、降ってきたものを壊したりします。
解毒剤のありかを教えられた風見志郎ですが、案の定閉じ込められてしまいます。さっき出てきた戦闘員は、おそらくそうさせるための芝居だったのでしょう。風見志郎、なんとしてもクサリガマテントウを先に部屋へ入らせるべきでした。
閉じ込めた風見志郎に、スプレーネズミがデビルスプレーをかけます。風見志郎のシャツのシミは、どうやらこのシーンの撮影の時についたようです。
次に殺人ガスが風見志郎を襲いますが、あまり効きません。風見志郎は余裕でV3に変身。レッドランプパワーで壁を突き破ります。
再び大幹部とニ怪人に立ち向かうV3。ドクトルゲーがオノで基地の飾りを壊すと、なんとそこに解毒剤が隠されていました。なんてアホな場所に隠していたのでしょう。都合の悪くなったドクトルゲーはさっさと消えます。
怪人を追うV3。車の窓から顔を出しているスプレーネズミがとってもキュート。
V3はスプレーネズミと対決。スプレーネズミはV3キックを手かぎに受けただけで爆発です。急所だったのでしょうか。
続いてクサリガマテントウと対決するV3。クサリガマテントウは3000ボルトの電流で攻撃しますが、100万ボルトまでしか耐えられないという弱点を持っているV3でも、3000ボルトなら蚊がさした程度です。
クサリガマテントウは、腰につけたテントウミサイルで攻撃。威力はたいしたものですが、いかんせん後ろ向きにつけているために狙いが外れまくりです。なんで前向きにつけなかったのかさっぱりわかりません。
V3を殺ったとクサリガマテントウがぬか喜びしているところへ、V3キックが飛んできます。クサリガマテントウはジャーキージャーキー言いながら爆発しました。
怪人を二人連続で倒して「やったあ」とV3。おつかれさまでした。
ラスト、「最小限の犠牲で防ぐことができた」という、かなり無責任なナレーションで今回は終わりです。
次回予告、元の音楽に戻りました。