【戦闘員は大切に】
黒装束を着た戦闘員が何やらお祈りをしていると、盛大な花火とともに棺桶の中からドクトルゲーが現れます。せっかく先週出てきたのに、なんでわざわざ棺桶に入り直したのでしょうかこの人。
ドクトルゲーは、戦闘員を相手にデモンストレーションです。それはいいのですが、デストロンって、こんなことで戦闘員を失っても平気なくらい、戦闘員が有り余っているのでしょうか。
デモンストレーションがひとしきり終わると、
ア〜ブラ〜
と言いながらガマボイラーが出てきます。ガマボイラー、よく見ると体に「014」とナンバーがふってあります。第14話だから014なのでしょうか。ちなみに『デンジマン』のベーダー怪物も出てくる順番に番号がついてましたが、第1話のムササビラーの番号が「00」なので、基本的に「話数−1」の番号がついてました。
ガマボイラーは「V3を倒すためなら、オレは死んでも本望だ」と、命をかける覚悟のようです。なかなか大した奴、ガマにしておくのがもったいないくらいです。
ライダー隊本部には、国際警察のジョージ釜本という人から、V3の重大秘密があるという連絡を受けます。しかしその通信はデストロンにしっかり傍受されています。おやじさんのいう通り、ライダー隊の波長がデストロンにわからないとしても、国際警察がこのザマでは何の役にも立ちません。
ジョージ釜本の指定場所には、黒スーツにサングラスの男3人組が現れます。「風見さんの代わりのものです。決して怪しいものではありません」と男たち。
いやいや、どう見ても怪しいやろ。
しかも、我々少年ライダー隊青年部とか、しゃあしゃあとぬかしています。
ライダー隊青年部は、ジョージ釜本を捕えてどこかへ連れて行きます。その様子を物陰から見ていた風見志郎。人がひとりデストロンに捕まったというのに、そこで黙って見ていたのですか。なんという正義のヒーローでしょう。
洞窟に連れてこられたジョージ釜本を、ガマボイラーが待っていました。ガマボイラーが蒸気でそこらへんにあった碇を溶かしたり、オレは気が短いんだとか言っていると、ライダーV3が現れます。ジョージ釜本がデストロンではないと分かったので助けに来た模様です。なんと調子の良い正義のヒーローでしょうか。
ジョージ釜本は、V3の致命的な欠点が隠されているという地図を風見志郎に渡します。そんな重大なことなら、わざわざこんな手の混んだことをせずに直接教えてくれれば良いように思いますが。
あと、地図に書かれていた暗号を国際警察が解読したということですが、国際警察ごときに解読されるような暗号で大丈夫なのでしょうかダブルライダー。
風見志郎は地図を燃やしますが、モノローグ中、燃えている地図は手に持ったままです。うっかりすると「アチァアチャアチャチャチャ」という醜態をさらしかねないので、きっと心の中では「監督さっさとカットかけやがれ」と思っているに違いありません。
デストロン基地ではデストロン首領が「オレは君を信用している」とドクトルゲーに言ってます。まあその信頼は日に日に失墜していくんですけどね。
風見志郎とおやじさんは地図の場所に向かいますが、おやじさんの車のトランクにシゲルくんが隠れていました。おやじさん、それに気づかずに車を走らせていたとは、かなりうっかりしています。
仕方なくシゲルくんを連れて行くおやじさんですが、助手席のシゲルくんがデストロンの戦闘員を発見します。けっこう役に立ちます。
あと、おやじさんが「幌馬車を狙うインディアンのようだ」と言ってますが、ネイティブ・アメリカンを指すインディアンという言葉は、現在は使わない方が無難です。
風見志郎たちは、歩きで地図の場所へ向かいますが、その背後にはデストロン戦闘員が潜んでいました。音楽の終わりの「ジャーン」というところで現れる戦闘員。良い選曲です。
おやじさんとシゲルくんを先に行かせて、風見志郎は戦闘員を待ち伏せです。
おやじさんが、重大秘密の内容がV3の欠点であることをうっかり喋ってしまったところへガマボイラーが現れます。ところでおやじさん、なんで名前を知っていたのでしょう。
おやじさんを捕まえ、自分の作戦を話すガマボイラー。「オレと戦ってV3は勝つ。だが、その瞬間からV3には死が訪れる。わからんだろうな」とガマボイラー。ガマに謎かけされると妙な気分です。
おやじさんを助けに現れる風見志郎。ガマボイラーの出した交換条件は、風見志郎がV3に変身することです。風見志郎は、おやじさんが止めるのも聞かず変身します。
ガマボイラーの攻撃を見て「おかしい、×××めっぽうの攻撃だ」とV3。地上波では100パーセントの確率でカットのセリフです。
V3はガマボイラーにキックをかましますが、ガマボイラーはV3に抱きついて、その顔に泡を吹きかけます。なんだか若干ヒワイな絵ですが、ガマがトンボに泡噴いてるだけなので、まあどってことはありません。
ガマボイラーは「やったー!!とうとうオレの作戦は成功したぞ!!」と言い、ア〜ブラ〜言いながら爆発。デストロン怪人一の勇者・ガマボイラーの偉大な最期です。
V3は、続いて現れたドルトルゲーと、顔の泡も拭き取らずに対決ですが、攻撃がドクトルゲーに効きません。どうやら、ガマボイラーの泡によって、V3のエネルギーが無くなっていってるようです。
「おまえの技は効かん」とドクトルゲー。まあ、パワーダウンしたV3に対して優位にたっても、あまり自慢できないような気もしますが。
というわけで、滝つぼに落ちたV3が自爆(のフリを)したところで次回に続きます。
>デストロン怪人一の勇者・ガマボイラー
そのプリティな外観と、使命感に燃える一途な生きざま…ライダーシリーズ全体を通してみても、これほどイカす怪人はなかなか見つからないかと。PSのゲームでも使われた「やったー!」というセリフが印象的です。
>「幌馬車を狙うインディアンのようだ」
ジョン・ウェインの吹き替えを担当していたおやっさんならではのセリフ…なのかな!?
>月見家さん
ガマボイラーの声は、あの声以外に考えられませんね。ちなみに沢りつおさんは、他にカマギラー、奇械人毒ガマと、妙にガマづいてたりします。
ガマボイラー、まさに「死ぬ事が生きる事」という悲しい宿命の怪人ですが、それを全うする姿が実に良いです。
デストロン怪人は、動物にあまり必然性のない武器が合体した奴が多いわけですが、ガマボイラーはまさに「ガマボイラー」とか呼びようのないくらい、秀逸でキュートなデザインですね。
>ジョン・ウェイン
そういえばそうでしたね。アマゾンの時も「まるでジャングルを駆ける豹だ」という意味の例えを使っていたと思いますが、けっこう表現力が豊かなのですね、おやじさん。