【ホテルに映写機なかったらけっこう焦ったりして】
世界最大の石油国・アラプト王国のカザール国王とマリア王女が来日しました。カザール国王役は、怪しいガ●ジンを演じさせたら右に出るものはいない大月ウルフ氏です。
「カザールよ、地獄へ行け。ブラックサタンの手でな」とタイタン。ホテルの窓から見てるので、別にカーテンに隠れなくてもいいような気がします。悪人の習性でしょうか。
警備の警官はブラックサタンでした。窓から現れる奇械人カメレオーン。マリア王女の肩を何度か叩きますが、なかなか気づいてもらえません。かわいそうなカメレオンです。
やっと気づいてもらったカメレオーンは、カザール国王に自己紹介です。「キッカイジン?カメレオーン??」と国王。いちいちオウム返ししなくていいです。
戦闘員がマリア王女を連れ去ろうとすると、城茂が現れます。本当にどこにでも出てくる人です。城茂はライダーストロンガーに変身しますが、カメレオーンはあっさり撤収です。
カメレオーンは基地でタイタンにとっても怒られます。あれだけ準備した襲撃作戦と言ってますが、あの程度で準備したと思っているとはなかなか甘いですブラックサタン。
あと、アラプト王国と日本の仲を悪くして、日本に石油を輸出させない作戦だそうですが、石油が日本に来なくなると、自分たちもけっこう打撃を受けると思いますが、その辺の対策もできた上での襲撃作戦だったのでしょうか。
「厳重な警戒をどうやって国王に近づきます!?」とカメレオーン。奇械人のくせに妙に弱気です。
銀行強盗発生。おやじさんがかっこよく犯人を取り押さえ…と思ったら、映画の撮影だったようです。おやじさん、目の前の撮影用イントレには気がつかなかったのでしょうか。
しかも、エキストラに城茂が混じってます。もしかして、これで資金を稼いでいるのでしょうか。
「ロケか」と小声で言って去って行くおやじさんがラブリーです。
監督が助監督に廃工場へ呼ばれていくと、カメレオーンが待っていました。そこにいた王女を追うカメレオーン。王女はおやじさんに助けを求めます。しかしおやじさんは「また撮影か」とあまり相手にしません。
「来た」と王女。カメレオーン、効果音つきでカッコつけたのに、おやじさんはちっとも驚いてくれません。「あれはね、撮影用の怪人なんだよ。ニセモノ」と解説するおやじさん。
あまり本当のことを言ってはいけません。
おやじさんがカメレオーンを触ると金属音がします。どうやら本当の奇械人だったようです。「おまえを逃がすわけにはいかん!!」と言ってる割には、なかなか王女を捕まえられませんこのカメレオン。
そこへまた城茂の登場。カメレオーンは「貴様のために目的の途中で死んでいった仲間の仇を取ってやるわ!!」と言います。ずいぶん人情に厚いカメレオンです。
城茂はストロンガーに変身。「ストロンガーよ、今度会う時が貴様の最後のときだ!!」とカメレオーンですが、小走りされながら言われてもあまり説得力がありません。
今は国王と一緒では危険なのでおやじさんといてねと王女に言う城茂。それはそれで大変危険なような気もしますがまあいいです。
監督が撮影所に戻ると、謎のフィルム缶があります。フィルムを見ると、タイタンの目や、サイケデリックな映像が映ります。
監督に乗り移ろうとしたのかタイタン。するといきなりストロンガーの登場。タイタンは逃げます。「恐るべき相手だ。さすがはブラックサタンの大幹部」とストロンガー。感心している暇があったら次の手を打ちましょう。
撮影現場のユリ子。役者がいないと言うと、役者は君だと監督に言われます。特に電波人間タックルのアクションは良いそうです。
私もそう思います。
ストロンガーがブラックサタンのオートバイ部隊を相手にしている隙に、監督は王女が映っていると言って、国王が滞在しているホテルにフィルムを持っていきます。
フィルムを見る国王。フィルムは音つきです。すると、ブラックサタン基地のカメレオーンが映し出されます。カメレオーンはフィルムを抜け出して、実体化します。
貞子でしょうか。
ちなみに、本編では何も映ってませんが、予告編では、バックにカラになったブラックサタン基地が映っているバージョンも確認できます。
カメレオーンが国王を追いかけていると、ストロンガーが現れます。その格好でホテルに入ったのでしょうか。なかなかいい根性です。
カメレオーンは壁に消えますが、ストロンガーのカブトキャッチャーで発見されます。ていうか、せっかく消えたんだから、そんなところにじっとしてないで、さっさと逃げたらどうなのでしょう。
ストロンガーとカメレオーンは、屋上で対決です。バックの風景では、後に『特捜最前線』の特命捜査課が入るビルが建設中であることが確認できます。歴史を知ることが出来る貴重な映像です。
カメレオーンは、何だかよく分からない毒液をストロンガーの眼に浴びせます。眼が見えないストロンガーですが、マスクの構造上、アゴ部分に毒液がたまってタップンタップンするのも問題のように思います。
有利になった途端に「しめたー!どうしたストロンガー!こっちだー!あーらょっと!!」と大はしゃぎのカメレオーン。こズルいですがなかなか憎めない奴です。
ビルからストロンガーを突き落とそうとするカメレオーン。「おいで、ストロンガーこっちだよ、おいでおいで」とビルの淵にストロンガーを誘い込むカメレオーン。相変わらずこズルいですがやっぱり憎めない奴です。
しかし、どうにか電キックでカメレオーンをやっつけたストロンガー。カメレオーンは空中爆発です。
作戦に失敗したタイタン。目に炎が映り込んで大変に良い映像です。
父ちゃん!俺は今モーレツに燃えている!!
ストロンガーに対し、最強の奇械人を用意しているという大首領。その言葉を受けた「最強の奇械人とは、一体何であろうか」というナレーションに、「へっ、そんなの知らねえよ」と言わんばかりの城茂のニヤニヤ笑いで今回は終わりです。