【できればマリや五郎にも見送りにきていただきたい】
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前回の続き、ユリ姉ちゃんのセクシーな表情に見入っていると、2号ライダーが唐突に登場です。
「ライダー2号を忘れていたな!!」
とは、ライダーシリーズ屈指の名言です。
ところで、横にクモライオンが寝ていましたが、もしかしてユリ姉ちゃんの血でよみがえろうとしていたのでしょうか。クモというかライオンの分際で生意気です。あなたなど、そこらへんのオッサンの血で十分です。
助けられた本郷猛は仮面ライダーに変身。しかしヒルカメレオンは逃げます。普通はここで基地脱出ですが、ヒルカメレオンがブラック将軍だと確信しているのか、なにがなんでもヒルカメレオンを捕まえる気満々です。
基地に仕掛けられた爆弾を探す二人の仮面ライダー。本郷ライダーが爆弾を発見すると「勝手な真似はさせんぞ!」と現れるヒルカメレオン。ナイスタイミングな選曲です。
しかし、本郷ライダーがヒルカメレオンを引きつけている間に、一文字ライダーが爆弾を解除。ヒルカメレオンを捕えます。
仮面ライダーはヒルカメレオンに、ブラック将軍の居場所を白状させようとしますが、そこへブラック将軍の声。ヒルカメレオンと引き換えに囚人を解放すると言います。ちなみにブラック将軍の声はヒルカメレオン腹話術だそうです。仮面ライダーの両方がそれに気がつかなかったとは、ヒルというかカメレオンのくせに芸達者な奴です。
午前4時、パルパル遊園地にヒルカメレオンを連れて本郷猛と一文字隼人がやってきます。ヒルカメレオン、たまに「キエェェ」と逃げようと動きます。これが実はブラック将軍かと思うと、やっぱり何だか泣けてきます。
すると電光掲示板に“ようこそ仮面ライダー”と文字が出て、ブラック将軍が歩いてくるイメージが映し出されます。さすが超ハイテク時代・昭和48年の最新技術です。
もっとも、一部ドット抜けしてますが。
ここでヒルカメレオンの正体がブラック将軍であることが分かりますが、3人の後ろでずっとポーズをとっているゲルショッカー怪人の中の人は、「どうでもいいから監督さっさとカットかけやがれ」と思っているに違いありません。特に、エイドクガーの右手がかなり限界に近そうです。
そして「やっと動けたー!!」と言わんばかりに怪人の大攻勢。ムカデタイガー、ハエトリバチ、ガラオックス、エイドクガー、サボテンバット、クモライオン、イノカブトンです。妙に最近死んだ怪人が多いですが、やはりネタが新鮮な方が復活もさせやすいのでしょうか。
ヒルカメレオンはブラック将軍の正体を見せますが、本郷猛と一文字隼人はあまり驚いてくれません。すねたブラック将軍はさっさと消えてしますます。
夜が明けて、本郷猛と一文字隼人は仮面ライダーに変身です。遊園地のジェットコースターでヒルカメレオンと戦う二人の仮面ライダー。ヒルカメレオン、ジェットコースターからエラいところまで飛ばされました。
二人の仮面ライダーの前に、さすがに力及ばないヒルカメレオン。「死ね、ライダー」と言いながらブラック将軍に戻ります。ブラック将軍は「我が偉大なる首領に、栄光あれー!!」と言って爆発です。それを見て「ゲルショッカーの幹部は、みなそれぞれ勇敢だった」と、しみじみつぶやく本郷ライダー。
まあ、勝った方はあとからなんとでも言えます。
そのころ、ゲルショッカーのトラックを追う滝和也。ホロの中では復活怪人たちがなんだか楽しそうにスタンバってます。遠足気分でしょうか。結局滝和也は復活怪人たちに捕えられます。
ライダー隊本部に、首領から通信です。首領の出番が多いと、初期の仮面ライダーを思い出します。ライダー隊本部には、ムカデタイガー、ハエトリバチ、エイドクガーと、ショッカーライダー編怪人トリオが皆さんのお出迎えです。
ニセの滝和也声でおびきだされた本郷猛と一文字隼人。そこで待っていたのは復活怪人軍団です。ふたりは同フレーム内で変身。燃えるぜ!!
二人の仮面ライダーは復活怪人たちを次々と撃破。かつては強かったムカデタイガーもあっさり爆発です。
すると、前方にライダー隊のメンバーがいます。滝和也もあっさり解放されています。仮面ライダーは助けに向かおうとしますが、メンバーは「来るな!!」と言います。すると首領の爆撃。仮面ライダーは倒れます。それを見てライダー隊のメンバー、今度は「立て!!」と言ってます。何だか随分勝手な言い分です。
あと、女の人が「がんばって立つのよ!!」とか言うと別の意味に聞こえたりもしますが。
勝ったと思ったのか首領が悠々基地を去ろうとすると、仮面ライダーが現れます。仮面ライダーが首領のマスクをとると、何だかよく分からない蛇怪人です。さらにその蛇をとると、さらにやっぱり何だかよく分からない一ツ目怪人です。
首領は仮面ライダーを道づれにしようとしますが、自分だけ爆発します。「ゲルショッカー首領の劇的な最期だ」と本郷ライダー。
まあ、勝った方はなんとでも言えます。
首領の本体を回収しようとする仮面ライダーでしたが、起こる大爆発。このとき本体を処分ししてれば、デストロンは誕生しなかったのか…?
滝和也の見送り、女性陣久々の私服です。あと本郷猛、右手に腕時計してますが、確か『特捜』の桜井刑事も右手に腕時計していたような。藤岡氏のポリシーなのでしょうか。
そして、日本航空がやけに目立つ中、滝和也は去っていきました。見送る本郷猛・一文字隼人にかぶる、ナレーション
本郷猛、一文字隼人にとっての、長い苦悩の日々は終わった。平和が、今やよみがえったのである。
このナレーションとともに流れる音楽は、第1話のラストと同じ『仮面ライダーのうた』のアレンジ曲です。辛い戦いが始まる第1話と、戦いの終わった最終回のラストを飾る音楽が同じというのも、感動的で良いです。
シリーズが終わって一言、ユリ姉ちゃんが最後まで残っていてくれて良かったです。
日本特撮史上に残り、当時は社会現象にまでなった「仮面ライダー”もついに最終回…あさみやさん、お疲れ様でした(敬礼) 次回はもちろん、V3ですよね(拍手) しかしこの前・後編、本郷や一文字は妙に最初から「最後の戦い」になる事を自覚してる風でしたが何か確信でもあったんでしょうか? まあ、ファンとしては再生怪人総出演で嬉しい限りではあります。が、ライダーに限らず再生怪人・怪獣の類って以前より劇的に弱くなってる気が…せっかく復活するのだから弱点を克服して来ればいいのに…悪の組織ももうちょっと学習しましょう(苦笑) それにしてもヒルカメレオンとの決闘が「パルパル遊園地」とずいぶんローカルな所だなと思ったらちゃんと首領御自ら「日本の中心、浜名湖…」とアジトの場所を仰って下さってるのですね…さぞかし浜松市長もお喜び(笑) ともあれ、仮面ライダーは悪役達も含めて大人になった今でも、私達の心に燦然と輝くヒーローであり続ける事は間違いない、と思います。
>ころんさん
ねぎらいのお言葉、ありがとうございます!(こちらも敬礼)。
>最後の戦い
そうですね、今度こそ首領が姿を現すことを確信してましたね。もしかしたら、一度使ったコウモリを2回も怪人に使う時点で、もうゲルショッカーもネタは尽きただろうとか思っていたのでしょうか。
>再生怪人の弱さ
激弱ですよねえ。考えてみれば、一度作った同じ怪人を作り直すのって、結構根性がいるように思います。身近なところで考えると、一度完成させたはずの原稿が、何かの拍子でパソコンがフリーズして、保存していない状態からもう一度同じ文を打つという感じでしょうか。これって結構苦痛ですよね。
きっと、ショッカーの科学者も同じような心境になって、再生怪人では手を抜いていたりして…。
多分、以前の怪人で弱点を克服するのなら、違う怪人を作った方が、モチベーションも上がるのでしょう。
>浜名湖
地獄大使が最期を遂げたのも浜名湖ですし、ショッカー・ゲルショッカーともに、そこに本部があったということかもしれません。
パルパル遊園地ってあまり聞いたことがないと思っていたら、そういうことだったんですね。
最近の作品が「仮面ライダー」の冠をかぶっている賛否はおいといても、それぞれの世代にそれぞれの仮面ライダーがいるというのは素晴しいことですね。今の人たちには、その名に恥じない作品を作っていってほしいものです。
>次回はもちろんV3ですよね
あ、いや、それがその…。