【できればお年玉は現金でいただきたい】
追いつめられた仮面ライダー。しかしハエトリバチの足をひっかけて、海に消えます。ゲルショッカーになって、これが何回目の相打ちでしょうか仮面ライダー。
「仮面ライダーは俺だ!!」とバカ笑いした後、テープを海に捨てようてするショッカーライダー。するとフェーフェー言いながらエイドクガーが現れます。
エイドクガーが、ニセのテープでアンチショッカー同盟を全滅させる作戦を伝えていると、さっきショッカーライダーにのされた滝和也とおやじさんがやってきます。
ショッカーライダーとエイドクガーはひと芝居うつと言って戦うフリをします。しかしショッカーライダー、かなり本気でエイドクガーを突き落としてますので、後で少しは手加減しろよこの野郎とか揉めないか心配です。
「ゲルショッカーめ、にせライダーまで作り出したのか」と滝和也。
まあ、あなたの目の前にいるのがそのにせライダーなんですけどね。一体いつになったら気がつくことでしょうか。
滝とおやじさんが去ったあと出てくるエイドクガー。ただそのタイミングで出ててくると、「あ、そうだライダー」と誰か戻ってきそうなので、あと10秒くらい待った方が良さそうです。
あとエイドクガー、ヒゲが錦糸卵みたいに見えます。
テープをコンピュータにかけるゲルショッカー。内容がパンチ式ではなく音声になって再生されます。コンピュータの性能はこちらの方が高いということなのでしょうか。
テープに首領の正体についての内容がないと知ったゲルショッカーは、本物のテープを奪うため、再びショッカーライダーをアンチショッカー同盟に送り込みます。
殺人音波を出すテープをコンピュータにかけるアンチショッカー同盟。仮にさっきゲルショッカーが持っていったテープをかけていたとしても、首領の正体は入ってないので、さぞかしがっかりというか拍子抜けしたことでしょう。
そこへやってくるショッカーライダー。「とにかく、ここのところはライダーに任せようじゃありませんか」とおやじさん。このシリーズ、妙におやじさんライダーに甘いです。
コンピュータが爆発した後、「本物はこれだ!」と、怪人が登場するような音楽で現れる一人の男。一文字隼人です。
滝「一文字、」
おやじさん「隼人!」
と仲良く分担です。事前に打ち合わせでもしたのでしょうか。
本物のテーブは俺が預かろうとショッカーライダー。すると「ライダー、いつからそのマフラーだ」と一発で気づく一文字隼人。
もしかして、一文字隼人が手袋とブーツの色を変えるとき、
一文字「なあ本郷、俺も手袋とブーツの色を変えようと思うんだけど、何色が良いと思う?」
本郷「そうか、それじゃ赤なんてのはどうだ?」
一文字「赤か、でもそれだと、マフラーの色とかぶるな」
本郷「バカだなあ、それがオシャレなんじゃないか」
一文字「そうか、それもそうだな。ハッハッハ」
本郷「ハッハッハ」
とかいう会話をしていて覚えていたのでしょうか。
一文字の言葉を聞いて「そういえば」と滝和也。この期に及んでそういえばも総入れ歯もありません。
まんまとテープを奪ったショッカーライダー。「少しばかり気づくのが遅かったな!」とショッカーライダーですが、どうせなので「あまりにも気づくのが遅くてチャンチャラ可笑しいぜ!!」とか言ってほしかったです。
仮面ライダーに変身してショッカーライダーを追う一文字隼人。今回から2号ライダーが乗るのも新サイクロンになります。また2号ライダーの1本ラインが、従来の太いものから、1号から1本抜いたような細い線になります。
「所詮ニセモノはニセモノだな!!」と2号ライダー。まあ厳密に言うと、あなたこそがまさににせ仮面ライダー第1号なんですけどね。
その頃ライダー隊本部では、相変わらずマフラーと手袋の色に全く気がつかない呑気な人たちが、仮面ライダーのお年玉に大喜びです。
ちなみに、ショッカーライダー2号の後ろに見える、ライダー隊の心得が一部確認できます。
…ライダーの対ショッカー作戦に協力すること。
…各地の情報を本部に通報し…
交通事故に気をつけること。
夜早く寝て朝早く起きること。
食べ物の好き嫌いをなくすこと。
歯を良く磨くこと。
後半の方は、ライダー隊とか全く関係ありません。
エイドクガーが出てくるショッカーライダーのお年玉にゴキゲンのライダー隊。全員エイドクガーの毒粉で眠らされます。エイドクガーの毒粉を吸えば、三日三晩眠るそうです。
そこへ本郷猛が現れます。ゲルショッカーのコンピュータは、本郷猛が生きている確率が高いとはじき出したそうです。クモライオンの時もそうですが、ゲルショッカーって妙にコンピュータに頼っています。
本郷猛は仮面ライダーに変身してエイドクガー・ショッカーライダーと対決しますが、本調子ではありません。「どうした仮面ライダー。いつもの元気がないなー」とエイドクガー。なんかこのセリフ妙に可笑しいです。
仮面ライダーは、エイドクガー返しとショッカーライダーニーブロックの前にあっさり敗退です。弱っ。
ゲルショッカーは、本物のテープと人質を引き換えだと要求しますが、小暮さんはテープを渡す気はありません。このシーン、『レッツゴー!!ライダーキック』のアレンジ曲が使われていますが、第1作の選曲としては珍しく、この場限りの編集がされています(“迫るショッカー地獄の軍団”の部分のフレーズが2回繰り返されています)。
あきらめて帰る一文字・滝・おやじさんのもとへ、先回りした千恵さんがテープを渡します。この人忍者でしょうか。
一文字隼人と滝和也が指定場所に向かっていると、本郷猛とでくわします。「ショッカーライダーが1号2号と揃えているのに、俺だけじっとしていられるか」と本郷猛。
まあ6人いるんですけどね。
指定場所のライダー隊メンバー。全員ばっちり起きてますが、確か三日三晩眠るんじゃありませんでしたっけ。
テープをヘリコプターで奪ったゲルショッカーは、人質を解放せずそのまま去ろうとします。すると滝和也、改造人間並みの大ジャンプでヘリのロープをつかみます。
そしてショッカーライダーが全員姿を現します。
「ショッカーライダーナンバーワン!!」
「ショッカーライダーナンバートゥー!!(←と言ってる)」
「ショッカーライダーナンバースリー!!」
「しょっか〜らいだーなんばーほー!!」
「ショッカーライダーナンバーファイブ!!」
「ショッカーライダーナンバーシックス!!」
ナンバーフォーだけ、何度聞いてもおかしいです。
「本物の強さを見せてやろうぜ」と一文字隼人。同じフレーム内で本郷猛と一文字隼人が変身。燃えるぜ!!
仮面ライダーをショッカーライダーが取り囲む中、ヘリから戦闘員が降ってきて、次週に続きます。予告編のナレーションは今回も市川治さんです。
1フレーム内のダブル変身シーンは次の回にもありますが、こちらの方が燃えますネ。当時の子どもたちが夢見ていたシーンです。照明がちょっと暗いのが残念です。
>この期に及んでそういえばも総入れ歯もありません。
家族がもう寝ているのに、声を出して笑っちゃったじゃないですか! あまり面白いことを書いてはダメですヨ(笑)。
最後の、ヘリから落ちた戦闘員を気にしながらグルグル回るショッカーライダーのみなさんが微笑ましいです。なぜか次回の冒頭では‥‥。おっと、そこまで言ってはいけませんでした。
>get_better4u さん
思えばあの時が初のダブル変身だったんですね。音楽はワルっぽい曲でしたが、流れの中での良い選曲だったことと、「本物の強さを見せてやろうぜ」というセリフが意外に効いているので、その辺は全く気になりません。
あのシーン、ショッカーライダーが出てくるところと、その名乗り・二人の変身は、別の日、もしくは天気が変化してから撮影した感じですね。晴れてる時に撮ったらもっといい感じだったかも知れません。
>総入れ歯
あ、ウケました?(笑) なんとなく思いついたんで勢いで書いたんですけど。じゃこれからもっとウケるように努力します(違)。
>戦闘員
きっとショッカーライダーの誰かが、土俵に落ちた「さがり」をどける行司さんのようにさりげなく蹴っ飛ばしたんですよ(笑)。もしくは回ってるうちに場所が変わったか。94話の後半でも相変わらず回ってましたからねえ。
昨日、子供とDVDを見ました。
>仮面ライダーのお年玉
アンチナオキ同盟(メンバーは1名)の私としては、彼の「こんなお年玉ってないよ!」というセリフがたまりません。
>第1作の選曲としては珍しく、この場限りの編集
あさみやさんのレビューの真髄は実はこういうところにあるんだよなぁ…と、つくづく思いました。私の場合、こういうことに気づく能力が全然ありません。マジで感服です。
>しょっか〜らいだーなんばーほー!!
笑撃ポイントですよね。みるたびに長男と爆笑しています。アフレコ現場、時間がおしていたのでしょうか…よくOKが出たものです。
>月見家さん
>アンチナオキ同盟て(笑)。私は入るほど嫌ってませんが…。きっとショッカーライダー2号の「フッフッフッフッ、俺のお年玉が気に入らないのか。もっとも、ショッカーライダーのお年玉だからな!!」のセリフも心地よかったのではないでしょうか。
>マジで感服
いやいや、それほどでも…。私がシリーズちゃんと見た仮面ライダーは『BLACK』が最初ですが、内容というより(内容もですが)、毎回の選曲に魅了されて番組を見てましたねー。ですから、ついつい曲の使い方に関してはいつも注目していますので、上手いところはベタ誉め、マズいところには厳しくなってしまいます。
第1作に関しては、本当はもっと選曲について書きたいのですが、音のことを文章で説明するのは難しいので、これはどうしても、という箇所にだけ言及しています。
『仮面ライダー』が人気になった要因のひとつに、選曲の巧みさというのは間違いなくあったと思います。そして、もし第1作と『V3』の選曲をした人(エンディングのテロップ通りだとすれば武田さん)が、『ストロンガー』の選曲をしてくれていたら、これが第1期ライダーシリーズ最後の作品にはならなかった可能性すらあると思っています。
>しょっかーらいだーなんばーほー
『テレビ探偵団』でも爆笑してましたね。おそらく大野剣友会の誰かだと思いますが、他に人がいなかったんでしょうかねえ。
>>演歌留奈紫苑 さんへ
「しょっかーらいだーなんばーほー」の声は同話と次話に登場していたエイドクガー役の倉口佳三氏だそうです。
あの台詞には俺だけでなく妹や弟も大爆笑でした(笑)
ヘリに必死にしがみつく滝も凄いですが、やはり一番の見どころは本郷と一文字のダブル変身ですね。
あにあにさん
コメントありがとうございます!
当時の演歌留奈紫苑あらため、麻宮巳頌です。
そうなんですね!そうおっしゃられてみれば、倉口さんの声質ですね。
私があのシーンを初めて見たのは「テレビ探偵団」の時ですが、スタジオのパネラー陣も爆笑してました。
ダブル変身、今見ても心が熱くなりますね。この頃の視聴者にとってはら最高のお年玉だったでしょうね〜