【できれば左手で握手していただきたい】
「飛び降りろ、飛び降りるんだ!!」と前回のムカデタイガーのセリフから始まります。
DVDでも偶然そうなりましたが、ビデオに収録された時も“ショッカーライダー編”92・93・94話が収録され、91話は収録されていなかったため、前情報なしにこの回を見た場合、何のこっちゃよく分からないうちに本編が始まる感を受けるかもしれません。
ちなみに、ビデオで第91話が収録されたのは、ショッカーライダー編がビデオになってから随分先の、ビデオ最終巻(確かショッカーライダー編が第6巻で、最終巻が第27巻)でした。
ゲルショッカー怪人ハエトリバチが、性能テストをしています。ひとりは仮面ライダーの中の人・大杉さんです。
「俺の性能は完全だ」というハエトリバチに、「そうかなハエトリバチ」と現れる仮面ライダー!!カラーリングがいつもと違いますが、声も藤岡声だし、BGMも『ライダーアクション』だし、紛うことなき仮面ライダー!!
「出たな仮面ライダー!!」とハエトリバチ。このブログのタイトルは、実のこの時のハエトリバチをイメージしてつけたタイトルです(「f.m.特撮課」の前身「出たな仮面ライダー」)。
仮面ライダーは、いつものドスの利いた藤岡声で「ライダーキック!!」を放ちます。仮面ライダーとハエトリバチが地獄車を披露したところでブラック将軍が現れ「それまでだふたりとも。実験は終了する!」と言います。
すると仮面ライダーが池水声になります。なんと、仮面ライダーはゲルショッカーがつくったショッカーライダーだった!!
まあ、みんな気づいてるんですけどね。
ショッカーライダー、基本的に以前の緑の濃い仮面を使っています。また眼の周辺が黒く縁取りされ、ベルトの帯の赤い部分が本物より太くなっています。当然マフラーは黄色です。
『ライダー子守唄』をバックに、仮面ライダーの帰還を信じ、サイクロンの整備をするおやじさん。哀愁の漂う映像がとっても素敵です。
アンチショッカー同盟からの招待を受けたおやじさん。待ち合わせ場所に石神千恵さんが現れます。BGMは『オー!ショッカー』です。正義のためにゲルショッカーと戦う組織であるはずにもかかわらず、なぜか漂うアンチシッョカー同盟の胡散臭さを見事に表現した名選曲です。
おやじさんは、アンチショッカー同盟の小暮さんと会います。
インターポールの荒井誠ではありません。
小暮さんは、首領の正体を秘めたコンピューターテープを、仮面ライダーに取りに行ってほしいと言います。自分たちが行けばゲルショッカーに狙われるからだそうですが、それはつまり自分たちで危ない橋を渡りたくないという都合の良いお願いでしょうか。
あと、仮面ライダーが行った方がはるかに目立って、ゲルショッカーに狙われるようにも思いますが。
結局ひきうけたおやじさんですが、仮面ライダーは生死も不明です。滝和也が行こうとすると、仮面ライダーが本部に帰ってきます。
いや、ショッカーライダーなんですけどね。
しかし、黄色いマフラーを全く不審に思わない馬鹿な人たちは大喜び。ショッカーライダーと滝和也は、指定場所に向かいます。
まあ百歩譲ってマフラーは気がつかなかったとしても、もう面がわれているはずなのに、本郷猛ではなく仮面ライダーの姿で現れたことには少しくらい疑問を持っても良いように思いますが。
指定場所にやって来るショッカーライダーと滝和也。やっぱりどう考えても仮面ライダーのままでは目立ちます。滝和也、途中で「おいライダー、もう本郷に戻ったらどうだ」とか声かけたりしなかったのでしょうか。
テープを受け取って速攻カバンを開ける滝和也に「よせ、私たちは届けるだけでいい」とショッカーライダー。確かに今開けたところでコンピュータがないとデータの取り出しようがないのですから、その発言自体は理にかなっています。
ショッカーライダーが滝を突き飛ばすと、都合良く戦闘員のお出ましです。ショッカーライダーと戦闘員は猿芝居です。
本日のタイアップ先ホテルまさきの前で、千恵さんがウロウロしています。てか狙われてるんだったら中にいた方がいいんじゃないですか。まあタイアップ先の都合でしょうけど。
千恵さんがフロントに戻ると「無駄だ、いくら待っても仮面ライダーは来ないぞ」と花が喋りだします。フラワーロックでしょうか。
現れるハエトリバチ。千恵さんと追いかけっこですが、一体どんだけの距離を追いかけっこしたのでしょうか。
すると、本郷猛が姿を見せます。本郷猛は仮面ライダーに変身。まだ何もしてないのにもう戦闘員が仮面ライダーの足下に倒れています。時間の都合で戦闘がカットされたのでしょう。
仮面ライダーは千恵さんにデータのことを聞かれますが、仮面ライダーはそのことを全く知りません。受け取りに行ったのはショッカーライダーだと分かる仮面ライダー。不信感を持つ千恵さんは「仮面ライダーが二人いるなんて」と言います。
まあ、二人いるんですけどね。
テープを処分しようとしたショッカーライダー。そこへ滝とおやじさんが来たのでいったん中止です。私も一刻も早く首領の正体を知りたいと言うライダーに、「さっきは俺によせと言っておいて」と不満げの滝和也。それをなだめるおやじさんですが、今回妙にライダーに甘いです。
俺の使命はこの中の資料を消すことだと言うライダーに、気でも狂ったのかと滝和也。いまだに黄色いマフラーに気がつかないあなたに、そんな失礼なことを言われたくはありません。
ショッカーライダーは滝和也をのし、おやじさんをぶんぶん振り回します。フッフッフッフッと不気味に笑うショッカーライダーというか藤岡弘。結構ノリノリです。
ショッカーライダーがテープを投げると、本物の仮面ライダーの登場です。とたんにショッカーライダーは池水声になります。
「ショッカーライダー、今度は貴様の正体を暴いてやる」と仮面ライダー。多分、そこらへんのオッサンだと思いますが。
黄色いラインの入ったショッカーサイクロンと、仮面ライダーのサイクロンとの追いかけっこを経て、ハエトリバチも登場です。仮面ライダーの頭が「ハエトリバチ!」と言ったように動いてますが、セリフはカットされています。
ショッカーライダー・ハエトリバチと対決する仮面ライダー。ライダーキック合戦というか、「ライダーキック!!」のドスの利き具合対決は互角です。
波打ち際の仮面ライダー。『テレビオリジナルBGMコレクション 仮面ライダー4』のジャケットにもなったショット。素晴しいです。
仮面ライダーが大ピンチという、最近わりと見慣れたシチュエーションで今回は終わりです。
予告ナレーションが普通に市川治さんです。
おぉっ、ここまで来ましたか。早いなぁ…。
>黄色いマフラーを全く不審に思わない馬鹿な人たち
これ、ホント、こどもの頃はイラつきましたよ。「わかんねえのかよっ!」ってことで。
まぁ、今思えば、「志村〜後ろ、後ろ!」にも通ずるシチュエーションなんですね。
>不信感を持つ千恵さんは「仮面ライダーが二人いるなんて」と言います。
>とたんにショッカーライダーは池水声になります。
以上の2点へのツッコミは、私も書こうと思っていました。(こんな終盤の話数に、いつになったら到達することやら(^^ゞ)
前者は、次週登場する一文字の立場がカワイソス。
南米のアンチショッカー同盟は、南米で活躍している(ハズの)2号のことを知らないのか? または、日本の同盟員には知らせていないのか?
後者は、藤岡さんのアフレコの状況を考えると笑えます。しかし、悪役のアフレコも堂に入っていますネ。
ショッカーライダーの声を藤岡さんが当てていることに言及した資料を私は持っていなかったので、不思議に感じていました。
黄色いマフラーに気付かないライダー隊の面々ですが、突然赤い手袋・ブーツを身に付けたり、突然腕・脚のラインが2本になったりしたことで、「またいつもの突然変異か‥‥」と慣れっこになっていたのかも(爆) サボテグロンと闘う2号に対しても違和感を持たなかった人たちですから‥‥。
>月見家さん
ついに90話台まできました。実際書いてしまうとそんなに本数書いた気はしないんですけどね。
>「わかんねえのかよっ!」
それがわからないんですよねえ、あの人たち。当時、一体どれだけの子供たちがイライラしながらテレビを見てたことでしょう。
でも、あの本部にショッカーライダーがいるシーンを見て思うのは…仮面ライダー顔デカっ。
>「志村〜後ろ、後ろ!」
そ、それは…?どうやら私の知らないネタのようですが…。
>get_better4u さん
まあ私は早書きが趣味みたいなもんですから…。1日1話でもあっちゅー間に終盤まで来るものですね。
get_better4uさんのショッカーライダー編解説、待ってますよ!
>一文字の立場
大事なものをもうひとりの仮面ライダーに渡してるのに、日本ではその存在すら知らなかったとは…。
ただ、アンチショッカー同盟の、あのギスギスした感じを見たら、支部どうしの連絡さえ取りあってないとしても、不思議ではないような気がします。
藤岡さんは、93話でもバレるまでショッカーライダー2号の声もあててますね。あれはつまり、ショッカーライダーが、本郷猛のモノまねをしていたということなんでしょうか(つまりその気とその必要があれば一文字隼人の声も出せたということ?)。
まあ、藤岡さんはもともと悪役みたいな声…ゲブゴフ、あ、いや何でも。
>いつもの突然変異
いわれてみればその通りですね。もともとの1号と新1号のカラーリングの違いを考えれば、マフラーと手袋が黄色になったくらい、どってことない変化と思われてもおかしくはありませんね。
実はその辺に関しては93話のレビューでちょこっと触れてます。まあ勝手な想像なんですが。
>「志村〜後ろ、後ろ!」
えーと、われわれの世代には超有名なフレーズです。ドリフターズが舞台でコントをやっているとき、観客である子供たちが叫ぶ言葉です。
志村けんの背後にお化け(もしくは怪物)が忍び寄る→観客にはそれが見えているが、志村は気づいていない→子供たちは大声をはりあげて「志村〜後ろ、後ろ!」とアピール→「ん!?」と振り返る志村→お化けはタイミングよく隠れる→志村、何もいないことに安堵→最初に戻ってくりかえし
という感じの流れになります。
いちどぜひググッてみてください。世の中に結構浸透しているフレーズだとばかり思ってました。ジェネレーションギャップというやつですね。
あ、なるほど!
『全員集合』でのコントでよくあったあれですね。
ひとこと「ドリフ」と書いてくだされば分かったのに(笑)。
「志村」と聞いて、多分そうなんじゃないかなーと思いつつイマイチピンと来なかったのでうかがってみたのですが、今バッチリ映像が頭に浮かびました。ありがとうこざいます。お手数かけました。
私はまだリアルタイムで『全員集合』を見ていた世代ですが、もう番組が終わりかけてた頃です。
確か月見家さんは関東の方だったと思いますが、“クロスネット”ってご存知ですか?関東の方なら実感ないでしょう。私はかつてそのクロスネット地域に住んでいましたので、今まで放送もされてなかった全員集合が、ある日突然土曜の8時に放送されるというとんでもないことを経験しています。
多分、クロスネットのネタだけでサイトがひとつ作れるくらい、悲しい思い出がいっぱいあります(笑)。