【できれば変身しないで尾行していただきたい】
オープニング、ミチのクレジットがなく、五郎も役者名だけになっています。また1カットだけ仮面ライダーの走りが変更されています。
さあトリビアの怪人登場ですよ。
月桂冠の広告がまぶしい小田急バスが、ひとつ停留所をすっ飛ばします。横で自転車を押している人は重要人物でしょうか。
乗客たちが怒っていると、運転手は「お前たちの行き着く先は地獄なのだ」とシュールなセリフをはきます。
運転手はバスを止めると怪人ピラザウルスになりました。ピラザウルスは死の霧というガスを出します。乗客たちはたちまち骨だけになってしまいました。
後ろの方に乗っていたショッカー女幹部マヤというか真理アンヌ。ガスマスクを外し「実験は成功よ」と言います。どうやら吸った人間を中から溶かすガスのようです。
しかし、ピラザウルスの反応はなく、そのまま倒れてしまいます。ピラザウルスの毒に自らの肉体が耐えられなかったのだそうです。乗客だけでなく、自分も地獄に行ってしまいましたかこの怪人。
マヤは、毒に耐えられるもっと強い人間を探さなければと考えます。ただ無理に改造人間に頼るよりも、死の霧自動噴射マシーンしゅわしゅわくんとかを開発した方が手っ取り早いように思いますが、ショッカーのプライドが許さないのでしょう。
動物体のピラザウルス、毒で相手を殺すのはいいですが相手がサソリです。好物なのでしょうか。それとも、毒を持つ生き物を食うと毒の威力が増すという論理に基づいて生きているのでしょうか。
ショッカーは、ピラザウルスの改造に最適な一人の男をはじき出します。
プロレス会場、リングアナが大泉滉!!何と贅沢なキャスティングでしょう。
ところでこの勝負「61分3本勝負」なのだそうです。その半端な1分は一体何を意味するのでしょうか。とっても気になって今日も眠れません。
青コーナーから、何かを勘違いした受験生のようなレスラーが出てきます。非常にインチキ臭いですが意外にも人気がありそうなのできっと強いのでしょう。
そして赤コーナーからは、ショッカーが選んだ男・草加ノボルが現れます。
クラブでプロレスを見ている五郎と草加の弟・キヨシくん。ところでお兄さんは28歳だそうですが、二人で軽く20年近くは歳がはなれてそうです。何か事情がありそうなので細かいことは聞かないようにしましょう。
草加はいつも、弟キヨシくんに向かってVサインをするそうです。五郎の「今度サインもらって来てよ」という願いは、キヨシくんにサクッと無視されてしまいました。
プロレス観戦のクラブのメンバー。ミチは髪切った方が可愛いです。正直惚れそう。
プロレス会場に一文字隼人がいました。それはいいのですが、テレビ中継はレスラーを映さずにこの一般人を大写しです。多分この後、TV局に苦情が殺到して、関係者はこっぴどく怒られたに違いありません。
クラブの3人組が会場に行くと出て行きますが、着いた頃には終わってる気がします。それとも、会場はクラブから目と鼻の先にあるのでしょうか。
プロレス会場のハリケーンジョーと仲間たち。実際の状況はアレですが、はたから見るとコスプレしたとっても濃いプロレスファンに見えます。あと、入場料は普通に払ったのでしょうか。
控え室に来る草加マヤが待ち伏せです。てかこんな美人が横にいたのに気づかず素通りとは何でしょう。マヤは写真を撮るフリして、ピラザウルスの毒入り針を草加にお見舞いです。草加は抵抗しますが意識を失います。
草加は、アフリカ象でも10秒で意識を失う猛毒に20秒も耐えたそうですが、実際に耐えた時間はそれを上回る35秒です。どうやらこの男、ショッカーの分析以上の男のようです。
マヤにを捕まえてカメラを見せてくれという一文字隼人。パッと見ただの変な男にしか見えません。「いいじゃないですか」の言い方なんか、変態そのものです。
マヤの車を仮面ライダーがつけます。って、その姿じゃバレまくりなんですけど差し支えないのでしょうか。
尾行に気づくマヤ。ていうか、この状況で気がつかない方がどうかしてます。
ショッカーは、マヤを逃がすために時間稼ぎをします。仮面ライダーと対決するハリケーンジョー。
「ショッカーのトレーナーだけのことはあるが、私には通じない!!」だそうです。そりゃそうです。
実質スーパーヒーロー対ただのオッサンですから。
草加が自動車事故で死んだように偽装するマヤ。普通に刑事ドラマっぽい工作です。
どうやら草加は、キヨシくんをクラブに迎えに来る約束だったようですが、草加は姿を見せません。滝和也は会場までキヨシくんを連れて行きます。なぜか肩車です。
試合会場についた滝和也とキヨシくん。相変わらず肩車のままです。まさかこの状態でバイクに乗ったとは思えませんが、滝が手に持った上着もそのままなので、迎えに来る約束といい、もしかしたらほんとうに会場はクラブから目と鼻の先なのかもしれません。
草加は記憶を消され、ピラザウルスに改造されます。今までの手のこんだ改造とは違い、随分あっさり目の改造ですが、技術が進歩したのでしょうか。
ピラザウルスの能力に感動するマヤ。「おまえは改造人間のチャンピオンよ!!」と、興奮して声までひっくりかえってます。なんとラブリー。
クラブのメンバーとおやじさんの前に、一文字隼人がオートバイでやってきます。
余裕で無免許運転ですが何か問題でもありますか。
オートバイで走り去る一文字隼人。ユリは「カッコいい〜」と言ってますが、マリは「イカす〜」と言ってます。
走行中に襲撃され、ピラザウルスと対決する仮面ライダー。ピラザウルス、普通に爆笑しながら戦っているように見えます。
ピラザウルスのウルトラキックを受けた仮面ライダーは、水たまりにドッボーンです。体の構造を破壊されることより、衣装のクリーニング代の方が痛手な気がします。
一文字隼人が行方不明になったのにゴーゴーを踊っている連中に珍しく嫌気がさしたマリが、テレビのチャンネルを変えます。すると都合良くプロレスです。変えてみるもんです。
ちょっと猪木に似ているレスラーが出たりしていると、アメリカから来たというサタンマスクが登場です。キヨシくんはこのサタンマスクが兄だと思ってます。
テレビに大写しになったキヨシくん。またテレビ局には苦情が殺到です。
試合後、サタンマスクを待ち伏せするキヨシくんですが、サタンマスクに放り投げられてしまいます。そのキヨシくんを、いつの間にか復活した仮面ライダーがナイスキャッチ。戦闘員に囲まれる仮面ライダーとキヨシくんですが、キヨシくんにはサスペンダーを直す余裕があります。大物です。
相変わらず爆笑するピラザウルスと仮面ライダーの対決中、何の脈略もなく次週に続きます。まあ音楽が音楽だったのでそんな気はしましたが。
>何かを勘違いした受験生のようなレスラー
リングネーム「ミスター陣羽織」って…。
ロープのたるみ具合もいい塩梅。
>61分3本勝負
これはホントのプロレスでも普通に使われていたシステムですね。自分も昔から不思議でした。
>月見家さん
そうだったんだ!「ミスター陣羽織」という名前だったんですね。恥ずかしながら私、陣羽織という言葉を今初めて知りました。どうがんばっても「ミスター二人羽織」にしか聞こえなかったので、名前に関してはスルーだったんですが。大泉御大、酒飲んでアフレコに来てたんでしょうか。
ロープたるんでましたねえ。あの頃のリングのことはよくわかりませんが、リングのロープというか、もうこれ以上ないまさに“ロープ”って感じがしました。
実際にあったんですね61分。この1分が勝負の分かれ目なんてこともあったんでしょうか。奥が深いなあプロレス。