[カマキリ獣人登場]
【けっして、生身の野生児にバイクで勝って得意になってはいけません】
オープニングのテロップ、カマキリ獣人の声「山下敬介」ではなく「啓介」です。
十面鬼の中の人、今週から顔が赤くなってます。血の飲みすぎでしょうか。
十面鬼の吐く泡からカマキリ獣人が誕生します。ゲドンの獣人はいわゆる改造人間ではないようです。似たようなところでは生命のスープから誕生する進化獣みたいなものでしょうか。
学校から家に帰ったまさひこは、父親の服を持ちだしてアマゾンを探しにいこうとします。それに気づいたりつ子さん、まさひこにはあまりアマゾンに会ってほしくないそうです。
そんなりつ子さんにまさひこは「パパ優しかった?パパ強かった?」とやぶからぼうに聞きます。りつ子さんは「とっても強くて優しかったわよ」と答えます。まさひこにとってアマゾンはパパの代わりのようです。
ただ、いつ「パパいつもハダカだった?」と聞き出しやしないかとちょっとハラハラしました。
あと、後ろにお父さんと高坂教授の写真がかけてありますが、なんだかモノクロのうえにすごく血色悪そうな顔です。もうちょっとイイ写真はなかったですか。
その頃、アマゾンは川で魚とりです。するとオートバイの爆音が聞こえてきました。近くでレースをやっていたようです。アマゾンは見に行きますが、その騒々しさにどうやら嫌気がさしたようです。アマゾンにとって、騒々しいもの、嫌なもの、危険なもの、恐ろしいものは恐怖の物体だそうです。
まあ、たいていの人はそうだと思いますが。
そのレースコースにカマキリ獣人が現れ、暇つぶしにレーサーたちに泡を吹きかけます。
そしてそのレースには、何とおやじさんが参加していました。神敬介にまで逃げられ、ついに老体にむち打って自らレースに参加したようです。そしてもちろん、おやじさんもゴッドみたいなヤツカマキリ獣人に狙われます。
「敬介ー助けてくれー」と今にも言いそうで恐いです。
おやじさんの声を聞きつけたアマゾンはおやじさんを助けにきます。しかし今度はおやじさんジューシャに捕まってしまいます。アマゾンはアマゾンライダーに変身します。
「変身だ!!」
またもや悪の組織と同時にライダーに遭遇したおやじさん。驚くのもつかの間、おやじさんはジューシャに放り投げられてしまいます。アマゾンライダーはおやじさんを受け止めますが、共に滝つぼに落ちてしまいました。
どうみても生きてなさそうな転がり方で。
滝つぼから生還したおやじさんは、「君は一体何者なんだ?いや、それより、どうして変身できるんだ?!」と矢継ぎ早に質問をぶつけますが、アマゾンは「あ、アマゾン」と言うだけで全く要領を得ません。そこへまさひこがやって来ました。おやじさんはまさひこのことを知っていました。おやじさんと高坂教授は友達だったのだそうです。
おやじさんはまさひこに、自分のことを「今でも現役バリバリのレーサーだ」と言いますが、完全にあしらわれます。それとおやじさんは高坂教授から、アマゾンのことも聞いていたようです。
高坂教授、実は方々に言いふらしてやしませんか。
まさひこからアマゾンライダーのことを聞いたおやじさんは、俄然目が輝きます。
「アマゾンライダー…、仮面ライダー!!」
3人は近くにあったらしい廃小屋に入っておやじさんはアマゾンの治療を受けます。まさひこは早速家から持って来た父親の服をアマゾンに着せようとしますが、腕輪が邪魔をして左袖は通りません。
じゃあ、最終回のあれは?ということになりますが、それはまた別の話。
すると、誰かの悲鳴が聞こえます。川に現れたカマキリ獣人が、暇つぶしに釣り人を襲っていました。悲鳴を聞きつけて駆け寄るアマゾン。釣り人はもう死んでいます。そこへタイミング悪くその仲間がやって来ます。アマゾンが殺したものと思った釣り人たちは、手に手に木の棒や石を持って、「バカ野郎!」「人殺し!」などと罵倒しながら、武器も持たず抵抗もしない文字通り丸裸のアマゾンを攻撃します。
この釣り人たちこそ、まさに「人間の皮をかぶった獣人」と言えるでしょう。
なんとか小屋に逃げ帰ったアマゾンは、怒りと悔しさと悲しさを爆発させ、そこらへんのものを手当り次第に投げ、クワで窓を破壊します。そこへやってくるおやじさんとまさひこ。
「アマゾン、辛いだろうが耐えていこうじゃないか。君はライダーだ。がんばろう」
おやじさんの励ましが心にしみます。それはいいのですが、アマゾンがこんなに荒れてて二人ともどうしてそんなに落ち着いていられますか。
アマゾンはをおやじさんとまさひこに、今覚えたばかりの「バカ野郎」と言います。それを聞いておやじさん「そうだアマゾン、その調子だ!ようし、オレにもファイトがわいて来たぞ」とやる気満々です。
おやじさんはアマゾンを海に連れ出してオートバイをプレゼントすると言います。しかしアマゾンにとってオートバイは「騒々しいもの、嫌なもの、危険なもの、恐ろしいもの」です。アマゾンは「オレ、乗らない!!」と断固拒否です。ところでもう動詞の活用を覚えましたか。
乗る乗らないの口論の挙げ句、アマゾンはオートバイを持ち上げて海に放り投げてしまいます。
「こりゃ今までのライダーと相当違うわい。このへそ曲がりめ、こうなったら意地でも乗せてみせてるぞ」とさらにやる気満々です。おやじさんとはこういう人のようです。
おやじさんはなぜか用意していたもう一台のバイクを使って、勝手に説明を始めます。そして自らオートバイを駆り、追いつけるものなら追いついてみろとアマゾンを挑発します。おやじさんオートバイとアマゾンの追いかけっこが始まりましたが、いかにアマゾンといえどもオートバイにはかないません。アマゾンは砂を投げつけて悔しがります。
その様子を愉快そうに見ていたおやじさんですが、調子に乗りすぎてバランスを崩し、海の中に転倒してしまいます。
たき火を囲む3人。おやじさんの服を乾かしています。アマゾンがパンツ一丁のおやじさんを見て笑い出します「何がおかしいんだ。おまえだってハダカじゃないか」アマゾンとおやじさんも打ち解けたようです。
その時、薪を取りに行ったまさひこがジューシャに捕まります。アマゾンは無意識に、近くに止めてあったオートバイに乗って追いかけます。ところでそのオートバイ、さっき海水に浸かったオートバイだと思いますが大丈夫でしょうか。
まさかおやじさん、3台も用意してましたか。
オートバイを駆ったアマゾンはジューシャの手からまさひこを救出しますが、今度はカマキリ獣人が現れます。アマゾンはアマゾンライダーに変身。大切断をぶちかますと、カマキリ獣人は一言のセリフもなく大量の泡を吹きながら海のもくずと消えました。
ところで、ゴッドはちゃんと立花藤兵衛を要注意人物としてマークしていたようですが、ゲドンにはそれはなかったようです。ライダーの育ての親・立花藤兵衛を未調査のうえ、アマゾンと接触させて強力な協力者にしてしまったのがゲドン壊滅の一因だなと思いながら、この回は終わりです。