特捜最前線 第389話 さらば、海の老兵!

【脚本 宮下隼一 監督 野田幸男】

ソルブレインの第9話『父と娘の赤い絆』の元ネタ?

全体的には、きっちりまとまった良作。このサブタイトルから、あの爽やかなラストは想像できなかったが。

ただ、“海の老兵”と家族の物語と、“廃液を海にタレ流している工場をゆする”という話が、やや乖離しているようにも思える。

ここはあまり欲張らず、前者か後者、どちらかを掘り下げて一本の話にした方が良かったような気がしないではない。

(で、後者が独立して洗練された話が、前述したSRS第9話になったか)

あと、穂積ペペが演じたキャラクターに、もう少し人間的な深みが欲しかったところ。

そこのところがあまり描かれていないので「海を汚している奴らから金をとって何が悪い」というセリフが、やや軽く感じられる。

『特捜』は、この時期になると宮下脚本が増えていくが、その中では橘主役話が多い?

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