特捜最前線 第386話 OL・疑惑の失踪事件!

【脚本 押川国秋 監督 宮越 澄】

・杉岡早苗が地下を通らないのはロッカーが原因であること

・聖書に挟んであった鍵が、そのロッカーの鍵であること

・エツコがロッカーに入れようとした紙袋の中身が嬰児であること

これらが、劇中で説明される前から完全に読めてしまった。

まあ、紙袋の中身が赤ん坊だと分かったのは、エツコ役の女優が上手かったからということも言えるのだが、ロッカーのことは、それが出てきた段階で視聴者に読まれたらアカンやろ。

私だけ?いやいや、特捜を見慣れた目の肥えた視聴者なら誰でも分かったはず。

まあ、謎解きそのものに主眼がある話ではないので、読まれたところでどうってことはないと言えばないのだが。

話自体は普通に良く出来た話。
エツコというのは、ハッキリ言ってロクな奴ではないのだが、その“ロクな奴でない具合”や心情はちゃんと描かれていたので、それはいい。

が、どうしても腑に落ちない部分がある。

杉岡早苗は子供を産んだということだが、母親曰く“親に黙って遊びにいくことも無いような女”が、赤ん坊が産まれるまで妊娠を隠し通すということが果たして可能なのか?

見た目で明らかに妊娠したと分かるのは、ある程度月日が経ってからとはいえ、それでも後ろの何ヶ月間、全く早苗と母親は顔をあわせていないということになるが?

あと、捜査を混乱させるように、バカ3人組が誘拐してもいないのに身代金を要求するというアイディア自体は良いのだが、

なんで関西弁やねん。

脚本に指定があったかどうかは分からないが、別に関西人である必然が無いし、関西人だからといって、本当の関西人が聞いたら一発でニセモノとバレるようなアクセントで、無理やり関西弁を喋らせる必要があったんかいな。

そないに関西人のイメージを悪うしたいんか。腹立つわ、ほんまに。

本編とは全く関係ないが、映画の看板やタイトルが頻繁に画面に映って、当時の世相がよく分かるのが面白い。

しかし、『ゴジラ』はいいが、何だ『食人大統領』って。

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