特捜最前線 第370話 隅田川慕情!

【脚本 塙 五郎 監督 辻 理】

離ればなれになった親子の情愛と、止むに止まれず殺しをしてしまった父親、そして殺された老人もまた、孤独な人生だったという悲しさ。

派手さは無い話だが、隠れた秀作といえる。DVDに収録しても良い作品だ。

父親が老人を殺した動機というのは、個人的には合点がいく。よく、初対面なのに、やれ生まれはどこだの、仕事は何してるだの、家族はどうしてるだのということを、話のネタとして聞く人がいるが、私はそれが一番嫌いだ。話すべき時に話すから、そう軽々しくそういうことを聞かないでくれというのが私の考えだが、変?

この回、小林聡美が出演。かなり若い。

そして、若い頃はまあまあ 可愛い。

さらに、『Gメン’75』のラストシリーズで古田刑事として出演した、谷村昌彦さんも登場。いい味出してます。

日本の若者のに絶望し、「これからの日本はどうなるのかねー、まったく」とか「ああいう若い連中が増えるっていうのは悪いことですね」という、オッサン吉野。

課長に「ああいうとは?」と聞かれ、

「どいつもこいつも個性が無い、っていうことは主張が無い、
その場だけの興味であっちフラフラこっちフラフラ、
何をやってもすぐ飽きる、続かない、
怒りゃすねるし誉めればつけあがる、平気でウソをつく、
そのくせ意気地がない、全く良いとこ無しです」

という、吉野。

よくもまあ次から次にベラベラと。

ていうか、個性の塊みたいなアナタに、個性が無いとか言われても、一般人は困ります。

しかし、課長に「吉野お前、17の頃どうだった?」と聞かれると、

「俺が17の時はですね、その…天下をとるくらいの気合いを持って青春を生きてました!!」と答える吉野。

一同爆笑。その様子を見て叶に「可笑しいか?」と聞く吉野。

可笑しいです。

とか何とか言いながら、女子高生が隅田川の遊覧船に乗っているのは古風だなと言われると、「ananとかnonnoとか見て面白がってるだけですよ」という吉野。

詳しいじゃねえか。

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