【脚本 大川タケシ 監督 山口和彦】
レジの女は大神官ビシュム!
◆ ◆ ◆
「1円を笑うものは1円に泣くんだよ」と言っていたという母の影響で、1円を貯めている紅林。
その言葉、まさにその通りだと思う。
なので、
たとえガキと言えども、金を投げる奴は万死に値するな。
で、本編。タクシー運転手殺人現場に残された、大量の1円玉をめぐって展開する話。
早々に、DVD-BOX第1巻に収録された話ではあるが、なにやら、サブタイトルのインパクトだけで選ばれたという感がなくはない。
まあ、題材は面白いし、決して悪い話ではないのだが、もう少し上手く構成できたのではないかと思う。
特に、子供が母親のために1円を貯めていたくだりなどは、ぶっちゃけ無くても話自体は成立するため、出すのであれば、もうひと工夫欲しかった。
ていうか、もしワタシがこのテーマでシナリオを書くなら、5円足りないがために、無銭飲食だの警察行くかだのとぬかしやがった、食堂の親父を殺す話にするだろう。
あれ、もし女じゃなくてヤクザ風の恐い男だったらどうするつもりだったのか?女に言ったのと同じ口調で同じことが言えるのか?
ああいう、人の容姿や顔色をうかがって、態度を変える奴は、ワタシは大嫌いだ。いやまあ、それは個人的な見解だが、『深夜便の女』ではないが、“5円のために人を殺す”という話でも良かった気がする。
それにしても、「特捜」に出てくる所轄所の刑事というのは、とことんまでにいい加減だなぁ…。
この回、後の「仮面ライダーBLACK」で大神官アンド大怪人ビシュムとなる、好井ひとみさんが登場。声や喋り方がもう、すでにビシュム様。
ていうか可愛い。
なんせ、ブラックの時は、素顔で出たのは劇場版第2作くらいだったから、今回はかなり嬉しい。
また、特捜では“常連”の、根岸一正氏や北條清嗣氏が、それぞれワンシーンのみ登場。なかなか贅沢な(?)配役である。
そして、謎の男、紅林甚一。
謎 その1: 思えば『殺人クイズ招待状』の時もそうだったが、いくら刑事とはいえ(?)、大の男がカバンひとつ持たずにお帰りというのはどうかと思うぞ。
確かに、手ブラで歩く映像の方が見慣れてはいるが、よくよく考えて見ると、やっぱり変。
謎 その2: ウイスキーのボトルに1円玉を貯めていた紅林だが、その瓶の挿入口は、一体どうやって空けたのか…。
あと、特命課刑事がデ●ターラ●オンを買うのは基本中の基本。
間違ってもガー●ハローとか買ってはいけません。
それと、ファミリー劇場で放送された分の映像は、かなりフィルム痛んでたな…。まさか、本放送もこの映像だったの?
DVDはDVDで、この話は音がこもってるし…。もう少し、フィルムの保存や映像の管理はちゃんとしてね、東●さん。
ビシュム様は「シャリバン」最終回にも出てますよ。
三神官はRX44話でマリバロンの妖術で復活する
予定だったそうですが
それが霊界怪人に代わったのは
「世界に駆ける」で既に出たためか
10人ライダーの登場か
おそらく両方でオミットされたのでしょう。
>影の王子さん
そういえば、出てましたね。時期的には、この話の後ということになるでしょうか。
そうですか!霊界怪人の代わりに、三神官が復活する予定だったとは初耳です。
が、そういうのって、うまく話を作らないと、「RX」の時のシャドームーンみたいになってしまいそうで恐いですね。
10人ライダーも然りですが、「こんな話で出すのなら、出さないほうが良かったのに…」ということになりかねないですし。
影の王子さんのハンドルネームは、シャドームーンからとられたものと思われますが、シャドームーンは、やはり「BLACK」の最終回のまま、そっとしておいた方が良かったのに…と、ワタシ的には思っているのですが、どうでしょう。
(もっとも、リアルタイムで見ていた時は、シャドームーンの復活に喜んだものですが、歳をとって冷静に考えると、そう思えます)
10ライダーにしても、今の子供たちに、かつてのライダーを見せようという意図だったのでしょうが、ひとりで三人力以上のRXに、加勢は要りませんよねえ。
あれも、今考えれば余計な展開だったな…。視聴率的なこともあったのかもしれませんけど。
僕は「RXは倉田てつをのワンマンショー」だと思ってます。
ただ単に彼の人気が高かったから、またまた彼を主役にするだけの…
僕は作品としては「BLACK」肯定、「RX」否定です。
まだ「RX」のシャドームーンはマシですが
(脚本:宮下隼一だし)
3D「仮面ライダーワールド」はもはや…
シャドームーンは「BLACK」では「地獄王子」
「RX」で「影の王子」なんですね。
今、気づきました。
これ読んでみたいです。
↓
おっと、「一円玉の詩!」ですが
これがDVD-BOXの第一弾に選ばれたのは
理解不能です。トホホな話ですし、
「紅林篇」だったらいくらでも良いのがあります。
>影の王子さん
最初にお断り。
どうやら、ここのコメント欄に「日本語を含むURL」を書き込むと、正常に表示できないようなので、載せて頂いたアドレスは削除いたしました。ご了承ください。申し訳ありません。
ワタシも、どっちかと言わなくとも、「BLACK」の方が良いですね。
そう思う理由はいろいろありますが、間違いなく「BLACK」が「BLACK RX」よりも優れているのは、実は“選曲”なんですよね。
本当に、BLACKの選曲はすごかった。それにひきかえ、RXは、特撮ファンの間でも評判の悪い金●●二ですからねぇ…。
紅林編は、わざわざ「一円玉」を選ばなくても、秀作は数多くあるのに、本当に不可解ですよね。
ワタシとしては、とにかく「深夜便の女」がDVDに収録されるまでは、納得がいきませんね。