【脚本 宮下隼一 監督 野田幸男】
あいたたたた…。
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ワタシも今まで『特捜』を数多く見てきて、中には当然“駄作”も存在するわけだが、この回の駄作具合は群を抜いている。これだけ出来の悪い回は、正直久しぶりに見た。
とにかく、人物造形が薄っぺら過ぎだし、話も実につまらない。何の取材も何の推敲もせず、テキトーに頭の中で作った話という印象しかなく、見終わって何の感動もなければ、全く心に響かない。
とりあえず、最後までは見たが「どうでもいいから早く終わってくれ」という感じ。45分が実に長かった。
このホンを書いた脚本家、この時期『西部警察』では、普通に水準以上の内容を書いているのに、『特捜』では駄作率が高い。
書いてる方としたら、もしかしたら「西部警察とは違ったものを見せよう」という意気込みなのかもしれないが、それがどうも逆効果になっているようだ。
“ドンパチ”は、確かに『特捜』の持ち味ではないのだが、あの番組のノリを特捜に持ち込んだら、それはそれで違った面白さが出ると思うのだが。
意識的なのか、特捜では、西部警察のノリを避けている印象を受けるが、それが良かったのかどうか…。
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