【脚本 塙 五郎 監督 田中秀夫】
課長より強い女の子発見!
◆ ◆ ◆
吉野が住んでるアパートの住人のポストに、10万円が入った封筒が投げ込まれた。
同じ頃、ブランド物の財布を持ったヤクザ者が殺された。
殺しの捜査を始める特命課だが、吉野だけは「遺失物扱い」になった、カネの投げ込み事件を、蒲生と共に追うことになった。
実は警察を辞めようとしていた蒲生。これが最後のヤマと決めていたが、吉野が持っていた、ガイシャの所持していた財布の写真を見た途端、蒲生の目の色が変わった…!
人間は、無視されるのが一番辛い。誰かに必要とされたい。
そして、誰も見てくれてないと思っててても、本当は誰かが見ていてくれる。見ていてくれているのだ。
蒲生の「意外な本音」をうちあけられ、だからこそ投げ込み、いや殺しの真犯人にたどり着いた。吉野。
前述したテーマを、蒲生自身に語らせるのではなく、吉野を通して描いたところが、この回の優れたところであり、視聴者の心に響く要因となっている。これは秀作である。
蒲生の本心を聞かされても「ここだけの話です」と、蒲生を気遣う吉野。
その吉野の取り調べの様子をじっと聞いている特命課の面々。
「おじさん」の代わりに電気をつける、ラストの吉野の爽やかさなど、なかなか見所の多い回である。
今回は、藤山律子さんが登場。このあと、ジャシンカ帝国の女将軍・ゼノビアに!
また、殺されたヤクザ者の役に、浜田晃さんも出演している。
紅林「吉野くんは犯人じゃありませんよ!だいいち持ったことないんですから、50万なんて大金!」
叶「そうそう、仮に持ってたとしても、人にあげるなんてことは絶対にない!」
普段、同僚からどんな奴だと思われてんだ、吉野…。
「水島かおりっていうんですよ。臭いますか?」と紅林にいう吉野に、「こんなところで油売ってていいのか?」と蒲生にいう課長。
水臭い人やら、油売る人やら、世の中いろんな人がいますな。
てか、お茶吹き出すほどのことか、紅林。
「冗談じゃねぇや、はなっから目鼻ついてらぁ!耳だってついてる」という、吉野。
誰にも聞かれてなくて、よかったなぁ、吉野。
叶「ダメです、一言も喋りませんよ。全く年寄りってのは頑固ですからね!」
オヤジさん「んっんんっ!」
叶「…カンコちゃん、お茶…」
オヤジさん「お茶なんかやることないよ!」
オヤジさん凶悪。
(2011/10/28)