【原案 岸 牧子 脚本 長坂秀佳 監督 藤井邦夫】
「これで俺たちは完全に奴の土俵の上です」
原案を現在の内館牧子氏が作ったという回。1通目で日時、2通目で凶器、3通目で場所、4通目で暗殺する人物を表すクイズを出すので特命課にそれを解かせて、自分の名を世間に売ろうという犯人の挑戦状。
1通目は割に簡単に分かったものの、2通目の凶器で難航。ただし「間違った答え」とされた喫茶店が、後にちゃんと話に繋がっているところは素晴しい。
結局、3通目の4通目の答えは出せないままの特命課だったが、第4パートに入ってなぞが一気に解けるあたりは面白い。この回の見せ場はダイナマイトの火を素手で消す紅林もなかなか捨て難いが、この謎解きのシーンだったかもしれない。
で、「オレは有名になった!オレは歴史に残ることをしたんだ!!」と嬉々として叫ぶ犯人に冷静に言い放つ課長。
そいつはどうかな?お前はジョンレノンを殺した男の名を知っているか?
リンカーンを殺したのは?
レーガンを撃ったのは?
ローマ法王を襲った男の名を言えるか?
お前の名前はすぐに忘れられる。
…結局最後にオイシイところを持っていくのは課長なのね。前にもこんなことあったな。『ジングルベルと銃声の街!』とか。
あと、事件が長引くとのびていく紅林の無精ヒゲ。『プラットホーム転落死事件!』の時ほどではなかったが。
そういえば「イラクのバスラ」というう言葉が本編中に。この時は1982年。イラク戦争以後ニュースで何度も聞いた地名ですね。
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