【脚本 長坂秀佳 監督 天野利彦】
異常な緊張感。異様な高揚感。そして極めて心臓に悪い第4パート。
傑作。大傑作である。
この回、麻薬組織も出てこなければ、凶悪犯や知能犯も出てこない。ましてや乳首の形のいいお姉さんも出てこない<ヲイ
ただひとり、運の悪かった男が子供をはねてしまい、命の危険があるのを承知で置き去りにしてしまう。それだけである。その時点で殺意があったとはいえ、はじめから明白に殺そうとしていたわけではない。男にも止むに止まれぬ事情があった。とにかく、運が悪かった。
そして、全力を挙げて特命課が子供を捜す。これだけである。
話としても、ビジュアルとしても地味である。しかし、派手なカーチェイスやガンアクションがなくても、これだけの傑作が、テレビの刑事ドラマで作れるのだ。その事自体、称賛に値する。
ナンバーを思い出した!そして流れる特捜のテーマ!車の台数がわかった!あの一連のシーンで、あれだけの高揚感があるのだ。
脚本、演出、役者の演技が渾然一体となった素晴しい作品であった。あとは、健太くんが生きていてくれればと願わずにはいられない。
【この回はこのDVDに収録されています】
特捜最前線 BEST SELECTION BOX Vol.2
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