【脚本 押川国秋 監督 天野利彦】
特捜といえば、アブラギッシュで全編超ハイテンションな回が印象深い感もあるが、この二つの話のように、あまりテンションが高くなく地味な話も数多い。この回も話自体は地味である。
しかし、余命いくばくもない妻の心情を丁寧に描き、いったいどれが真実なのかと興味を最後まで引っ張っていく展開はなかなかよかった。真犯人がわかるあたりは意外とあっけない感があったが、犯人もまた善人であったという、特捜らしいストーリーであった。
それにしても、この回の「私だけの十字架」はハマった。あのイントロが流れた瞬間、涙が零れ落ちそうになったものである。
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