特捜最前線 #359-406

特捜最前線 第395話 雨の中に消えた女!

【脚本 押川国秋 監督 宮越 澄】 まずはカンコちゃんにお茶だろうが。…

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相変わらず「女性の犯罪体験手記シリーズ」、だそうで。

ハッキリ言って、これといって特筆すべきことがない、平凡な話。

子供を事故で失った過去を持つ女が、元夫を殺した女をかばう話なのだが、そもそも、この二人の女の関係が(少なくともこのドラマ上では)稀薄。

それゆえ「なるほど、そういうことだから、かばうのか」と、視聴者に納得させるだけのものが無い。

最終的には、殺しの犯人の女は捕まるのだが、重要参考人として呼ばれたスナックの女と対面するときというのは、考えようによっては、

「かばってくれるって約束だったにのに、どういうことよ!
アンタ、自分の身が可愛くなって、アタシを警察に売ったのね!!」

となってもいいようなシチュエーション。

そうならなかったということは、二人の女の間に、強い信頼関係があったということになる。

で、あるならば、やはりそれを、ドラマの中でキッチリ描いておくべきであったろう。

それに、“ママが二人いる”と言われるくらい、スナックにしっょちゅういるような女だったら、周りの評判とか、もう少しいろいろ出てもおかしくないと思うのだが。

そもそも、紅林がスナックに来た時点で、スナックの女があまりにもボロを出し過ぎで「犯人としては骨が無い」という印象を持ち、結局そのまま話が終わってしまったという感がある(この女は殺しの犯人ではなかったが)。

他にも、例えばスナックに入り浸っていた男とか、後で深く話に関わるのかと見せておいて、実は“使い捨て”のキャラだったりと、脚本自体が「キャラクターから派生した物語」ではなく「単に話を都合よく構成するためにキャラが配置されたもの」という色合いが濃く、結果として、あまり見応えの無い話であった。

というわけで、この回唯一の見所は、カンコちゃんが延々吉野を引きずるシーン。

雨の中、カンコちゃんに抱えられる吉野は、気の毒なのかラッキーなのかよく分からないが、カンコちゃんは間違いなく気の毒。腰とか痛めてそう。

この回、『子供の消えた十字路』をはじめ、特捜にも多数出演している沢井孝子さんが出演している。

特捜最前線 第394話 レイプ・白いハンカチの秘密!

【脚本 佐藤五月 監督 辻 理】 橘、確かに今「ハンケチ」って言ったな。…

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今回も「女性の犯罪体験手記シリーズ」、だそうで。

初めの方は橘編臭かったが、気がついてみれば、いつの間にか、叶編。

麻丘めぐみ、ゲスト出演。

で、この回に関しては、実際の内容の他に、色んな視点でストーリーを描くことが可能であることに気づく。

ワタシが思いついたのは、以下の4つ。

1.麻丘めぐみ中心の話(実際の内容)

2.特命課と中田弁護士との対決が中心の話

3.死亡した国会議員中心の話

4.麻丘めぐみと同業者の女中心の話

ワタシとしては、実は「4.」で話を作った方が、良かったのでは無いかという気がしてならない。

結局は、麻丘めぐみが「正当防衛でない」という証拠とされた白いハンカチは、“ハンカチの秘密”を知っていた、その女の仕業だった。

その女いわく“友人だけが幸せになるのは腹立たしいから、それをぶち壊してやろうと思った”とのこと。

この心情は、ワタシ的には十分理解できるし、真にも迫っている。よって、この女中心の話にすれば、テーマは同じでも、また違った展開になったことであろう。

ていうか、この女、初めの方にチラッと出てきただけで、第4パートで再登場する頃には、すっかり存在を忘れていた。こういうのは、脚本の構成としては、あまり良くはない。

それと、今回はかなりきわどい発言を連発する叶だが、「ただ単に粗野」というものではなく、内容がキツいという意味においては、もし叶刑事が、長坂氏の思い描いたようなキャラクターになっていたら、常にこういう雰囲気の刑事だったのだろうなという印象を受けた。

あと、終わってみて思うことは「描きようによっては、中田弁護士は別に出てこなくて良かったのでは?」ということ。

まあ、佐藤脚本らしく、女性の視点とその主張を明確にするために登場したキャラクターだとは思うが、結局、ストーリー展開上の決定的な役割を持っていなかったために、ラストでの神代との会話シーンは、かなり“とってつけた感”があることは否めない。

そもそも、このキャラが出ることによって、話の焦点がぼやけるということもあるので、出すのであれば、むしろ別の話にして、前述したような“対決”をメインにした方が良かったような気がする。

というわけで、テーマ性はあるものの、話としては、可もなく不可もなくといったレベルのように思えた。

そういえば、この中田弁護士は、番組前期に登場した、藤田美保子さん演じる中田弁護士とは別人なのだろうか。ただ単に、配役代えか?

特捜最前線 第393話 オレンジ色の傘の女!

【脚本 藤井邦夫 監督 松尾昭典】 ジャンプ一閃 赤い風! うなって踊る核のムチ…

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「女性の犯罪体験手記シリーズ」、だそうで。

見る人にもよると思うのだが、ワタシに言わせれば、全く中身のないツマラナイ話。

容疑者とされた男と、内縁関係の妻が話の軸になっているが、この人間たちに対し、特に何の情もわかないので、写真を踏まれようが何されようが、別段知ったこっちゃないと言う感想しかない。

かと言って、自分たちだけはマトモだと主張する、その周りの人間にも虫酸が走るので、不愉快極まりない。

さらには、事件自体の真相が、陳腐でつまらなくて、実にどうでもいい。

そういう話の中で、前述した、どうでもいい男の女の話をダラダラダラダラとやられても、まったく何の感動も共感もない。

いや、正直言うと、前半を見ていた頃は、もっと面白い話になると期待していたのだが…。

やはり、事件がつまらないうえに、容疑者と内縁の妻に、あまりにも話が偏り過ぎたのだと思う。

だいたい、「結婚直前に強盗殺人をして、そのとき奪った金を香典に入れる」という異常な行動とか、結局凶器と金は見つかってないとか、描き込めば面白くなる要素をわざわざ放棄してまで、偏重して描くほど、内縁夫婦にキャラとしての魅力があったとは思えない。

そう考えると、惜しい話でもある。

ついでに言うと、ラストの女の手紙による“説教”も、相当なマイナス点。あれで全て言いたいことを言ってしまうのであれば、それまでの本編40分間は、全く必要なかったということになる。

それを、あえて言葉を使わず、展開や映像で表現してこそ、ドラマを作る意味があると思うのだが。今回は、あまりにも説教し過ぎ。

まあ、母親が犯人の名ではなく「いちばん気にかけていた息子の名」を呼んでいたところだけは、良かったと思う。

ていうか、ワタシは絶対長男が犯人だと思ってたが…、それもありがち過ぎ?

というわけで、今回は本編よりも、モデル嬢殺しをアッという間に解決した特命課の優秀さの方が気になる回だったということで。

そもそも、そのシチュエーションも、本当に必要だったのかどうか…。まあ、他の刑事が動けず、また所轄所が扱っている事件なので、いきなり特命課総出で動くわけにはいかず、まずは橘だけが動いて、結果的には全員動くべき事件だった…という状況を作りたかったという、作劇上の都合であろうが。

この回、丹波哲郎の息子にして、ジャッカー電撃隊 スペードエース の丹波義隆が登場。

ワタシが見た限りでは、意外にもこれが「特捜」初出演? ダイヤジャックやクローバーキングも「特捜」には出ているので、あとはハートクィーンさえ出れば、まさに特撮最前線。いや、もうすでにそうなのだが。

特捜最前線 第392話 幼児誘拐・5年目の再会!

【脚本 広井由美子 監督 天野利彦】 このころ「●年目の浮気」とか流行ってたっけ…

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「特捜」でも珍しい、殺人事件の起こらない話。

あまりにもタイトルがネタバレで、テロップが出た時点で、藤木悠さん演じる男と、その子供が実の親子ではないことが丸分かりなので、「これは今回は期待できないぞ…」と思ったが…。

結論として“誘拐事件”ではなく、“子供にとって、どっちに帰った方が幸せなのか”というところに主眼を絞って書かれた話であり、それが功を奏していて、ちゃんとした話になっていた。

野崎が、妻が誘拐したシンイチを、ずっと育てていたため、本当の両親と再会しても、それを拒否し、野崎を求めるシンイチ。

誘拐された時に、シンイチがあまりにも幼かったため、5年という歳月が障害になり、親子関係が構築できないという、事件の悲劇性や、誘拐犯ということにはなるが、そこらへんのゴミみたいな父親以上にシンイチのことを思い、そして育て、シンイチからも慕われる野崎の人間性など、色々な要素がよく描けていたと思う。

もっとも、“時効まであと1週間”という部分を上手く話に絡めることができれば、また違った話になったとは思うが、前述したように、あまりあれもこれもと欲張らず、テーマを絞ったことが成功しているので、これはこれで良いのだと思う。

さらには、本当の両親の元に連れていったのに、シンイチから「人さらい!」と言われ困惑したり、野崎が来るのを待ちながらも、後2日経てば時効ということで「来るな…!」と言ったり、自分をにらむシンイチに「憎め、もっと憎め」と言うなど、随所に吉野らしさが出ており、吉野編としてもファンの満足のいく話になっている。

前述の通り、サブタイトルがネタバレなのと、話自体の面白さという面においては不満の向きもあろうが、天野監督の情緒的な演出も冴え渡っており、十分、DVDに収録していい水準の出来であると思う。

これも前述したが、この回「Gメン75」の山田刑事こと、藤木悠さんが出演。哀愁の漂う男の役を、好演していた。

特捜最前線 第391話 遺留品ナンバー4号の謎!

【脚本 塙 五郎 監督 宮越 澄】 駅のアナウンスは中江真司さん?…

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はなっから“タクシー運転手が殺された”という流れで話が進んでいき、ワタシもそのつもりでずっと見ていたのだが…。

「しまった!そうだったのか」と、良い意味でダマされた。

殺されたのではなく“殺した”のがタクシー運転手だっちとは。

殺しの背景については、やや塙脚本のお約束っぽい感じがして、個人的にはあまり好きではないのだが、前述した事柄が実に意外であり、また平田は、目指す家にいるはずの男が、目の前の運転手であることを知らず、そのために殺人事件に発展したということとも整合性がとれているので、その点は良かったと思う。

つまりは、あたかも東京まで賃走したようにメーター表示やしたり、自分の血をタクシー中に撒き散らしたりしたのも、運転手の細工だったということか。

実の父親を、育ての父親が殺すという構図の殺人事件だが、運転手側に同情する余地を残してあった点も、また良かった。もっとも、いちばん気の毒なのは、残された娘さんだが。

ただ、死んだのではなく、生きていて逮捕されただけということにおいては、まだ救いのある話、ということか。

今回、「特捜」では度々お目にかかる北條清嗣さんが登場。この人が出てきた時点で、ただの良い人で終わるはずがないと思っていたが…。

また、第4パートの運動会のシーンは、エキストラもカット割りも多いので、撮影大変だったろうなあ。