特捜最前線 #307-358

特捜最前線 第341話 殺人マラソンコース!

【脚本 佐藤五月 監督 天野利彦】…

冒頭、犯人とおぼしき人物が登場する

その人物を捜査する

本当にその人物が犯人

捕まってから心情を犯人が吐露する

という、エンディングのテロップを見なくても分かるくらい、典型的な佐藤五月脚本作品。

途中、ビートきよしがバッグの中身を小出しに犯人に渡していくという展開は面白いし、演出が丁寧になされているので、特捜としては水準以上の佳作。

取り調べの中で、

「だがあの男は、私が一番触れてもらいたくないことを、私の歳のこと、肉体の衰えを罵ったんです」
と言う堀田に、「ここにひとり、忍び寄る老いと必死に戦った男がいる」と紅林。

そして次のカット。

オイコラそこで課長を映すなよw

さらに、「情けない男ですよ。若さは気持ちの問題ですよ、ねえおやじさん」という叶に対し、「そう言えるうちはまだ良いんだよ」とおやじさん。

いや、だからそこで課長を映すなww

特捜最前線 第340話 老刑事、96時間の追跡!

【脚本 大野武雄 監督 野田幸男】…

残り半年で刑期を終える模範囚がなぜ護送中に脱走したのか、計画的な行動とは思えず、何か理由があるはずだと思う船村がその謎を追う話。

男が車の中から何かを見たはずだと考え、護送車から見えるものと男のと関連を調べたり、見える風景をビデオに撮って分析する船村。それ自体は見事に徒労に終わるが、もうひとつのヒントをくれる吉野や、桜井に助けられる。

第3パートまでいるのかいないのかさっぱり分からなかった紅林が、第4パートの最初に重要な手がかりをつかむところから急展開する。真犯人はなんとなく読めたが、これは読めなかった。まさかアレがアレとはなあ。

ラストは結局●●●ものになった感はあるが、地味ながらも見所のある特捜らしい話と言えるだろう。

しかしまあ、次から次に老刑事老刑事って…。

特捜最前線 第339話 愛を裏切った女!

【脚本 藤井邦夫 監督 山口和彦】 アカレンジャーキック炸裂!!…

 
ライフル持ってる相手だぞオイ。さすかだな。

◆   ◆   ◆

サブタイトルが出るまでが妙に長い。それは別に良いのだが、妙なマッタリ感だけが目立つ作品。

登場人物にも同情できる面が全く無いし、内容もハッキリ言って30分物レベル。

あと、「金を借りていく」というメモが昔のものだと分かるのが遅すぎる。普段の特命課ならそれに目をつけ、紙の具合、裏のチラシ、インクの色あせ具合などから、すぐに最近書かれたものではないと分かるはずだぞ。

ピアノを弾いていた叶。大半は弾くフリだが、1カットだけ本当に弾いていた。多芸だな叶。ていうか、最初に弾いてたのは普通に『私だけの十字架』アレンジBGMだし。あれはちょっとやそっとじゃ同じように弾けんやろ。

「惚れた男を裏切るか。女ってのは分からない。コワいねー」と、おやじさん。

取調室のアンタの方が100倍コワいわ。

あ、338話は見事に録画失敗しましたので、次のファミ劇での連続放送を待ちたいと思います(あるのか??)。

特捜最前線 第338話 午前0時30分の証言者!

【脚本 押川国秋 監督 天野利彦】 いくらオバハンとはいえ、おやじさん胸触り過ぎ…

 
◆   ◆   ◆

警官に介抱されて、病院で死亡した男性。内臓破裂を起こしていた彼は、果たして誰に暴行されたのか。その犯人は、その場にいた警官なのか。

特命課と、女性の“仲田”弁護士(本当は、藤田美保子さんが演じた、“中田”弁護士?)との、対立を軸にして話が展開する。

その対立を際立たせるためかどうかは分からないが、結果して、事件そのものを極力シンプルにした点は、良かったと思う。

また、「真実をねじ曲げようとしている」と特命課に言い放った仲田弁護士こそが、実は“真実をねじ曲げようと”、暴行の疑いのある警官に対し、脅迫のようなことを言うという図式も、物語上効いている。

が、やはり最後は、特命課を批難しまくった仲田弁護士が、真実をつきとめようと動いた特命課に、鉄槌をくらわされるという方が良かった…とは、言ってはいけない約束?

今回の仲田弁護士、視聴者からはかなり反感を買ったものと思われるので、真犯人を見つけるより、ある意味この人をやっつけた方が、視聴者的に溜飲が下がったかもしれないが…(もっとも、見る人にそう思わせるということは、山口果林さんが上手かったということでもあるが)。

結局、男性を死なせた犯人は警官ではなかったわけだが、第4パートあたりでふってわいたように真犯人が出るのではなく、その人間はちゃんと序盤に登場している。

また、劇中では語られていないが、“目撃者”は、暴行を黙っている代わりに金をもらっていたということ、そして捜査をかく乱するためにウソの目撃証言をしていたということも、物語上納得がいくので、脚本の構成としても、良く出来ていたと思う。

この回、その真犯人役として、コンドールマンこと佐藤仁哉が登場。アカレンジャーと会話しとります。

また、“午前0時30分”の目撃者として出演したのは、「ウインスペクター」第2話のラジコン爆破魔や、「忍者戦隊カクレンジャー」のアズキアライ人間体として、特撮作品でも知られる、粟津號さんである。

特捜最前線 第337話 哀歌をうたう女!

【脚本 竹山洋 監督 藤井邦夫】…

厳密には“エレジーをラジオカセットで聴く女!”のほうが正しいような。

それはともかく、特捜には珍しいタイプのラスト。

前回のように、カスだけがのうのうと生き延びるという救いのないラストかと思いきや…、あれはちょっと予想できなかったなあ。

個人的に、竹山脚本の中にはあまりお気に入りはないのだが、今回は良く出来た話。普通は犯人を逮捕することで捜査は決着を見るのだが、今回は課長の「帰っていただいて結構です」という言葉が“地獄への呼び声”になるような流れになっている。

それにしても、今回久しぶりに見た凶悪なおやじさん。状況証拠だけで殺人と断定できると脅したと思えば、「もう時効なんだ、心配すんな」と、いきなり引く。おやじさん、似合うなあこういうの。

あと、第4パートのはじめ、花輪に“西川きよし 横山やすし”って書いてあったがあれは…?ていうか、店のの名前が「どん底」って。

ファミリー劇場で放送されたこの回は、『殺人実写フィルムの女たち』に続き、私が見る限り、明らかにニュープリント。

例えば特命捜査課内のシーンを前の回と見比べれば、明らかに色合いやコントラストが違うことが分かる。第4パートの取調室のシーンなどは、それを見ただけでわかるくらい、普段の放送回とは色の具合が違う。

なぜ、このようにちょこちょこニュープリントが混じっているのだろうか。もしかして、さして重要ではないエピソードで、プリントを焼く実験をしたのだろうか。よく分からないが。