特捜最前線 #156-203

特捜最前線 第190話 償い

【脚本 石松愛弘 監督 青木弘司】…

マズ~イ、もう一杯!!

小泉純子三たび登場。組織を内部からつぶすため利用される男。その境遇が死んだ自分の父と同じことから事件に小泉純子が深入りするという話。

が、いかんせん登場人物に全く好感が持てないため、ハッキリ言って何の感動も覚えない。まあ、この話が書きたいがために前2回の話があったのだろうが、正直大したことは無い。10年間の間でも異例の変則三部作であるにも関わらず、傑作とされること無く埋もれているのは無理もない。まあ、小泉純子にキャラとしての魅力が無いというのが、埋もれている最たる理由だが。

神代の非情さや、「そっとしておけばこんなことにはならなかった」というシチュエーションは、石松氏脚本「挑戦3部作」でも見られたパターン。

あと、石松氏の脚本で神代が主役の回の場合、他の刑事が異様に無能な人間として描かれているような気がするのは筆者だけか。挑戦編で一番カッコよかったのは神代よりもむしろおやじさんだったわけだが、今回はなぜか欠席。

まあ、ワタクシ的にはその程度の印象しか無いシリーズだったわけだが。

特捜最前線 第189話 犯罪紳士録に載っている男!

【脚本 秋谷 薫 監督 野田幸男】…

とりあえずタイトルの意味がよく分からんのですが。

「捜査の合間をぬって」って紅林、特命課ってそんなにヒマか!?

初めの方は面白いかなと思わせたが、中尾彬が出てきてから急に駄作になった。特捜としては異様に質が低い。よって他に書くことはありません。

特捜最前線 第188話 プラットホーム転落死事件!

【脚本 長坂秀佳 監督 村山新治】…

大きい事件にはほとんど目もくれずに、ドラマの視点はあくまでもうひとつの小さな事件の方に向けられるという、特捜独特の展開。

ちなみに長坂脚本では『新宿ナイト・イン・フィーバー』『死んだ男の赤トンボ!』がこれに近い形である(他にもあるかも)。

止むに止まれぬ事情で人殺しになってしまった新条と、彼が犯人であることを立証し、逮捕しなければならないことに苦悩する紅林が丁寧に描かれている。また地味な作品ながら決め手となった物証の意外性や爽やかなラストなどもあいまって、なかなかの秀作となっている。

特捜最前線 第187話 終電車を見送る女!

【脚本 塙 五郎 監督 辻 理】…

吹けよ嵐!!

…いやそれはさておき。塙氏お得意の女性主軸&桜井主役編。マッタリ進むが全体的には上質な話。犯人探し自体の展開は大したことは無いが(ラブホの盗聴の件は面白かったが)、姉妹の(特に妹の)心情を細やかに描いたのが良かったのだろう。

ラストも塙氏らしいといえばらしい。

独断と偏見の名セリフ
「参ったな俺オンチだからな」(桜井)←そのとおり
「おまえが殺したのと同じだ」(桜井)
「吉野の笑顔じゃだめかw」(吉野)

特捜最前線 第186話 東京,殺人ゲーム地図!

【脚本 長坂秀佳 監督 田中秀夫】…

快傑ズバットコンビがおくる秀作。

これは最高に面白い作品。事件の謎解きや意外でかつハイテンションな展開、 そして叶のカッコ好さ(笑)。どれをとっても、2005年の現在見ても全く遜色無い。

東京を碁盤に見立てて、犯人が連珠をしている、そこまでは突き止めたとしても、 「勝負に勝つための手」を考えない限り、「次の殺人を防ぐための手」を打つことができない、 まさに犯人と勝負する”ゲーム”。緊迫感のある展開であっというまに1時間過ぎたという感じだ。

確かに東京でボタンを目印に連珠をするというのはかなりとっぴょうしな考えに思えなくもないが、 それを言い出したらドラマなんて作れない。むしろ、変にリアリティにこだわるより、 現実にはないであろう事件を堂々と真剣にドラマにしてこそ、 ドラマの面白さが生まれると思うわけだが。

あと、この回については「長坂秀佳術」に興味深いことが書いてあり、 それをふまえてこの回を見るとまた楽しいわけだが、ここでは敢えてそこには触れないでおこう。

ついでに、この回では、犯人やこの事件のイメージとして、

“パーーパーーーーパーララララーーーーーバババン!ツクツクツクツクツクツクツクツク”

という曲が(書くとよくわからんが)一貫して流れ、 演出として成功していたのだが、元々あの曲は何の曲だったのだろうか?(後の『償い』でも流れてましたが)

独断と偏見の名セリフ

「これは殺戮だよ。ただの無差別殺戮だよ」(船村)
「つまり鹿沼と同じやり方だからか」(橘)
「なあ叶、おまえのやりたいようにやれよ、応援するぞ」(橘)
「そんなお遊びでね、そんなお遊びで15人も襲ったのか」(吉野)
「さて…出番かな」(船村)
「民主警察嫌いのあなたは、こういうやり方がお望みだったんじゃないですか?」(橘)
「その現行法を私は支持する。そしてあなたの身柄は現行法の範囲で必ず逮捕する」(神代)