特捜最前線 #053-104

特捜最前線 第103・104話

第103話 帰ってきたスキャンダル刑事!Ⅰ 第104話 帰ってきたスキャンダル刑…

個人的な感想だが、桜井が帰って来た話だから重要、というだけで、正直DVDに収録するクオリティの話かというと、そうではないと思う。これは前置き。

前述の『復讐』編で二谷氏の長期離脱となった番組に、1年前アメリカに渡った桜井警部が帰ってきた。国外退去を命じられるほどの札付きの悪徳刑事として。

桜井は一人の男を追っていた。それは彼の復讐であり、そのために彼は変わってしまっていたのだが。

特捜2年目ラストで前後編。以前までと今の彼との違いを強調する回。

が、何か本当にそのためだけの話になって、流れの中に桜井のキャラが描かれていないようにも見える。好みの問題もあるだろうが、少なくとも私には、この前後編は2話続きにするほどの密度の濃さはなかったような気がする。

まあ確かに、後編のラストでは思わず桜井と一緒に「Why?」と言いそうになってしまうのだが。

ちなみに桜井が「警部」なのはこの回まで。105話以降桜井は「警部補」に降格。特命捜査課に復帰することとなる。

これ以後、この回の脚本の塙氏は好んで桜井編を書いていたように見える。私の中で桜井主役回であまり傑作が浮かばないのはもしかしたらそのせいかもしれない。

またこの回以降もしばらく課長不在なためか、3年目に入りしばらくは特命課刑事と桜井の軋轢をも話の軸に盛り込みながら展開していくこととなる。

特捜最前線 第101・102話

第101話 拳銃哀歌Ⅰ・狼たちは跳んだ! 第102話 拳銃哀歌Ⅱ・狼たちの決算!…

これまでの2話連続に比べて、話の規模はそれほど大きくなく(でかければいいというものでもないが)、また登場人物が多く、その関係がわかりにくいということもあり(ただ単に私の理解力が不足しているだけかもしれないが)、必ずしも秀作とは言いきれない作品。

とはいえ、このシリーズの中心人物である小田島の人物像は丁寧に描かれていた。また、特に102話、蒲生を囲んだ特命課での話し合いのシーンは、今まで無かったようなアングルやそれに割く時間、またかなり突っ込んだ話の内容などが描かれ、非常に興味深く、面白いシーンだった。

ところで、どちらのタイトルにもうたわれている”狼”って、一体何だったんだろう?金を奪った3人組か?今回の悪党軍団か?それとも小田島か?それら全部ひっくるめてか?謎だ。

特捜最前線 第100話 レイプ・十七歳の記録!

【脚本 大野武雄 監督 野田幸男】…

記念すべき第100話…しかも後々まで登場することになる、蒲生警視の初登場編なのだが、なんともかんともな内容・

吉野、「おまえは犯されたんだ!輪●されたんだよ!!(←ホントはハッキリ言ってるけど一応伏せ字)」って、刑事とかいう前に男としてどうかと思うぞ。

しかし、83話といい、この手の発言多いぞ吉野…。特命課でのやりとり、けっこう面白い回でもあるんだけど…。

というわけで、人間のクズのために、善人が命を落とし、犯罪に走り、結局誰一人として救われるものがいないという、なんとも後味の悪い作品である。

(2008年6月19日追記)

今度発売のDVD Vol.6への収録が決定。なんでこれがランキング100位に入っているのか分からんし、あまり信憑性の無いあのランキングに、いつまでも縛られるのもどうかと思うが…。もっと、先にDVDに収録すべき話はいくらでもあるだろうに。

特捜最前線 第97・98話

第97話 追跡Ⅰ・白銀に消えた五億円! 第98話 追跡Ⅱ・愛と死の大雪原! 【脚…

これは、本当に今だから言えることなのだが、この前後編が、もしかしたら、”二谷英明最後の出演作”になってしまっていたかもしれないのである。

このシリーズは北海道ロケなのだが、そのなかで、 二谷さんが、骨折の重傷を負うという事故が発生した。それも折った個所が、腕や足ではなく、首である。

当然、もう二谷さんは出れないかもしれない…という激震がスタッフを襲ったことは想像に難くない。しかし、二谷さんは脅威の回復力でカムバックを果たした。

よくよく考えてみると、骨折前よりも、復帰後の「特捜」のほうが、はるかに期間が長いわけで、二谷さんはまさに、”特捜最前線をやるために生まれた男”といっても、過言ではないのである(?)。

話を本題に戻すと、前後編にふさわしく、スキー場でロケを敢行し、スキーでの追跡や雪上でのアクション、さらに爆破と、スケールの大きな作品になっている。

これまで、どちらかというと従来のパターンを打ち崩した作品の多かった長坂脚本作品だが、今回は2話通して、最後まで犯人側の謎を追う展開となっている。特に前編で、すべての要素が北海道に向かうあたりの展開は見事だった。

そういえば、98話では、ひさびさにエンディングで『私だけの十字架』がフルサイズで使用された(初期ではこのパターンが多用されていた)。

特捜最前線 第96話 強奪・花のスーパー・ヤング!

【脚本 大原清秀 監督 佐藤 肇】…

タイトルだけではどんな内容だかさっぱり予想がつかなかった回。

正直さほど期待していなかったのだが、どうして。なかなか面白い作品である。お年寄り3人組に捕らえられ、あわや殉職寸前?の吉野刑事。その奇妙な交流と彼らの気持ちがよく描かれていた。

特に「年寄りが愛し合っちゃいけないって法律があるんですか?」 といわれた後の吉野の反応が最高。

そういえば、「心のしわ」という言葉が出てきた。自分で言うのもなんだが、確かに私はまだ「若い」と呼べる年齢ではある。しかし、何か自分は心の中はしわだらけのように思えてきた。見かけは30代でももしかしたら中身はもう老年なのでは…。そう考えたとき、やっぱりこれからもっともっとがんばらなきゃと思った。心が若ければ、思ったことは出来るはず。体はまだ若いのだから。