仮面ライダースーパー1 第31話 人間を吸い込む!スプレー怪人の恐怖


【脚本 鷺山京子 監督 小西通雄】

やっぱり、スプレー怪人って時点で恐怖でもなんでもない気が

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ヘアスプレーを運んでいたトラックが、ジンファイターに狙われます。

ジンファイターはアマゾンダダダのイントロのアレンジ楽曲にのって、ジンドグマスプレーでトラックの運転手を泡にして溶かします。

と思ったら、どうやら運転手は死んではいないらしく、スプレーの中に吸い込まれます。運が良いのか悪いのかよく分からない顛末です。

そこに現れる、ジンドグマ怪人スプレーダー。身体のドクロマークが素敵ですが、このシーン、かなり大きい道路を通行止めにして、撮影されたようです。

ジンファイターたちは、偽のトラックで「花束印のヘアスプレー」を卸業者に納入。「いつものヤツとは違う。おかしいなぁ」という業者ですが、気がついたら既に、納品に来たトラックはいません。

しかし、おかしいといった割には、問題のヘアスプレーは、速攻店頭で売られています。

おかしいと思うなら出荷とめてください。

で、「資生堂化粧品デー」の垂れ幕がまぶしい店頭では、花束印のヘアスプレーが、ワゴンセールで特価で販売されている模様。飛ぶように売れます。いくら安いからといって、ヘアスプレーってそんなに売れるものでしょうか。

そこへやってくるハルミとマサコ。「花束印?聞いたことないなぁ」といいつつ、小市民なハルミは、やっぱり買っていきます。

それはいいのですが、後ろの「ヤマザキパン」ののぼりや「ニート感覚のなんとか」と書かれた資生堂ののぼりやらが、とっても気になります。

しかし、おばちゃんやら、お姉さんやら、青年やら、花束印のヘアスプレーを使った人は、次々に泡となってスプレー缶に吸い込まれます。

この、スプレーを使った青年役の人、かつては「人造人間キカイダー」のマサル、「大鉄人17」では主役の南三郎を演じた、神谷政浩さんです。

今までのキャリアを考えれば、ゲスト出演にしても主役級とか、もう少しいい役をやってもいいように思いますが、実際のところ、あまりいい扱いをされているようには思えません。まあ、ご本人がどう思っていたかは分かりませんが。

そのころ、5本で200円の大根を使って、お大根のフランス料理を作ろうというハルミ。

その前に「ハルミ、何食わせてくれるんだ?」ときく谷さんに「ヘヘ〜」というハルミ。

絶対に期待できない笑いです。

その目を盗んで、ハルミが買ってきたヘアスプレーを使おうとするチョロ。それを見て「オシャレは手遅れだよ」という谷さん。

全くその通りです。

オシャレを諦めて、ヘアスプレーをそこらへんに置くチョロ。すると、やってきたミチルがそれを見つけて、使ってみようとします。

しかし、タイミング悪くライダー隊のガキンチョどもが登場して「ミチルのおませ、やーいやい」と騒ぎ立てます。怒ったミチルは、腹いせに「ヤセ」と呼ばれているシゲルに、スプレーを吹き付けます。

するとシゲル少年は、当然のごとくみるみる溶けて泡になり、スプレーに吸い込まれます。

女の子をからかった罰だと知るがいいです。

それを見て「シゲルがスプレーの中に吸い込まれちゃった!」と驚く、ライダー隊。吸い込まれたことより、無残に泡となったことを驚いてほしいものです。

その異常事態を知って「一也、すぐ来てくれ。大変なことが起った」と、沖一也に知らせる谷さん。きっと「チッ、また厄介事か」と思いつつ、谷モーターショップに急行したことでしょう。

谷モーターショップでは、良がミチルに「泣くなよ、おまえが悪いんじゃないんたから」と言っています。

そう、悪いのはアンタらです。

しかし、この期に及んでまだ、良はミチルのことを「おませ」などと呼んでいます。まだ懲りていないようなので、コイツも泡になって吸いこまれたらどうでしょうか。

事情を知った沖一也は、ヘアスプレーが売られている店に行きます。

それはいいのですが、沖一也というか高杉さん、前々から思っていたのですが、走り方があまりカッコよくありません。

あと、相変わらず飛ぶように売れるているヘアスプレーですが、日用品をこれだけ売るには、優れたマーケティングが必要です。売上に悩む中小企業のみなさんは、ジンドグマにコンサルを頼んでみてはいかがでしょうか。

怪しいと思って店頭に突撃した沖一也。すると、そこにいた男たちは、速攻ジンファイターになります。正体バラすの、ちと早すぎやせんでしょうか。

ジンファイターと沖一也が戦っていると、怪人スプレーダーの登場。スプレー缶モチーフの怪人とは、これまた珍しいですが、過去にはデストロンのスプレーネズミ、デスパー軍団のスプレーデスパー、ガイアークの蛮機獣スプレーバンキと、最低三人は浮かびます。三例あれば十分メジャーの部類です。まあ、スプレーバンキは、スプレー缶というより、現代風のスプレーでしたが。

スプレーダーは意外に強く、スーパー1をジンファイターもろとも、そのスプレー缶の中に収めて得意満面です。

ジンドグマ基地で妖怪王女がのんきにオシャレをしていると、なぜか第1作の音楽にのって他の幹部のご登場。悪魔元帥に呼ばれた妖怪王女は、作戦の経過を報告します。

妖怪王女、明らかに胸の谷間が強調されるようなライティングで撮られています。なかなか分かってるじゃないですか。

そして「ジンドグマスプレーに吸いこまれた人間は、数時間後にはジンドグマに忠誠を誓う人間に生まれ変わる」と説明する妖怪王女ですが、胸の谷間に見とれて、妄想に夢中で話の内容サッパリ聞いてなかったので、巻き戻して聞きなおしました。

しかも、スプレーダーの中にスーパー1が吸い込まれていると聞いて、大喜びの悪魔元帥。「キャツはこの中に」というスプレーダーですが、いまどき「奴」のことを「キャツ」なんていう人は、あまりいないでしょうか。

スプレーに吸いこまれた人たちは、白塗りの変なメイクになって生き帰り、どこから持ってきたのかよく分からない絶妙な流用音楽にのって、次第に大人数になりながら街を行進します。

同じ頃、スプレー缶を前に途方にくれているライダー隊。それにしても、あだ名が「ヤセ」とは、エラい言われようです。確かに水曜日のなんとかタウンでやってたように、子供のあだ名は容赦ないです。

業を煮やし、よりによって「壊してみようか」と、この状況で考えうる、もっとも粗野で乱暴な対処法をチビが思いついたころ、ヤセのシゲルも生き返って、変なメイクで外に歩いていきます。生き返ったことを喜んでいいのかどうか、ビミョーな空気です。

シゲルを含んだ白い顔の人たちは、相変わらず絶妙な流用音楽にのって、どこぞの大原野まで歩いていきます。それをずっとつけていたライダー隊。「ひとまず報告だ」という良ですが、ジンファイターに捕まります。

ここに来るまで、相当歩いているはずですから、その途中のどこかで、1回くらいは報告入れてください。

捕まったライダー隊は十字架に張り付けにされ、スプレーにやられた白い顔をした人たちがライダー隊を狙います。

双方の、各々の顔を1カットずつ捉える映像、撮影に時間がかかって大変そうです。

すると、この期におよんでまだ「やめろ!ヤセ!」と、ありがたくないあだ名を口走る良。やっぱりあなたは、一度スプレー人間になって、懲らしめられた方がいいように思います。

しかしそこに、スプレーダーが吸い込んだはずのスーパー1が登場。どうやら、吸い込んだというのはスプレーダーの思い込みだったようです。もっとも、悪魔元帥の前で恥をかかずにすんだので、まだ救いはあります。ただやはり、しょせんはスプレー缶。

ライダー隊を助けてスプレー人間はほったらかしのスーパー1は、スプレーダーと対決。スプレー爆弾を投げて「やった!やったやった!やったぃ!!」と喜ぶスプレーダーですが、スーパー1を仕留めているはずもなく、あまつさえスーパー1の不意打ちキックをくらい、頭が外れそうになるのを必死にこらえながら後方に転がってしまいます。

それでもめげないスプレーダーは、スプレー火炎でスーパー1を苦しめますが、スーパー1の冷凍ガスをくらい、今度は転回攻撃を仕掛けますが、ライダー缶蹴りで空中高く舞い上げられたところを、スーパーライダー稲妻閃光キックを受け「しまった〜!!」と、いったい何がしまったなのかよく分からないまま爆発しました。

怪人を倒し、相変わらずカッコ悪い走り方で、みんなの前にやってくる沖一也。「一也さん、仮面ライダーは?」と言われて「仮面ライダー?」と、いつものようにすっとぼけて「仮面ライダーは、君たちに危険が迫った時、必ず来てくれる、必ずね」という沖一也ですが、はじめにスプレー人間になったオッサンは、ずっとジンドグマに忠誠を誓ったまま一生を終えるんだなと思いながら、今回は終わりです。

次回予告「意地悪魔女参謀」という表現が、言い得て妙です。

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