仮面ライダースーパー1 第28話 人間を写しとる怪奇ビデオ怪人


【脚本 伊上 勝 監督 山田 稔】

「ビデオ怪人」っていう時点で、すでに怪奇でもなんでもない気が。

世界的な科学者10人が次々と姿を消すという事件が起こり、今日も成田空港にレーザー光線研究の世界的な権威・村田博士が降り立つということで、沖一也は成田に向かいます。

ていうか、そういう情報が一般大衆に漏れている時点で、日本のセキュリティ的にアウトな気がします。

あと、こうなると「俺も狙われるぞ!」と、たいしたこともないのに、ガードとか雇ったものの何も起こらず、自信をなくして自暴自棄に走るヘッポコ三流科学者とか出てきそうです。

空港から博士が出てくると、明らかに魔女参謀な女が、東洋テレビのインタビューですといって、村田博士を車で連れていきます。博士は事前に何のアポイントメントも受けていなかったようです が、相手が女だったのでノコノコついていったのでしょう

すると、もう一台、本物の東洋テレビの人が現れますが、さっきの博士の様子を見ると、こちらも事前の申し込みはしていない模様。にも関わらず、態度がものすごく横柄です。ロクなインタビュアーではなさそうです。

そこへ駆けつけた沖一也は、村田博士を乗せた車を追います。

沖一也に気づいて「尾行車がいる!」というジンドグマの運転手は、中屋敷さんです。

お願いですから仕事を選んでください。

すると魔女参謀は、ジンドグマ怪人ビデオンに、村田博士をビデオテープに記録するよう命じます。

現れるビデオン。「何をする!」という村田博士に「今にわかる」というビデオンですが、初登場なのに顔の画面の中の紙か何かに、すでにシワが入ってヨレています。湿気の多いところでスタンバっていたのでしょうか。

ところでこの間、車は誰が運転してますか。

沖一也は車に追いつきますが、村田博士はビデオンに吸収されたあとで、いません。魔女参謀にも逃げられてしまいます。

まあ、すべては村田博士のスケべ根性が原因なので仕方ありません。

どうやらジンドグマは、科学者を誘拐して、殺人研究所なるところで、殺人兵器を作らせるつもりのようです。メンバーがあと二人足りないようですが、それを聞いて「何だ?!まだ全員揃わんのか?」という鬼火司令やら「全く女のやることはこれだからなー」という幽霊博士やら「同じ女でも私ならもっとスピーディーにやりますわ」という妖怪王女やら、外野は言いたい放題。

それに対し「シャラーップ!!おだまり!」という魔女参謀。

どうせ怒られるなら、妖怪王女に怒られたいです。

一方ミチルは、友達で、ノーベル化学賞を獲ったという山本博士の娘さんの家にお呼ばれ。どうやら「面白いビデオ」を見せてくれるそうですが、男子的にはあまり期待できない内容だと思われます。

その様子を、ジンドグマが見ていました。通信機のジンドグマのマークが相変わらず適当な仕事です。

ていうか、豪邸もそうですが、ビデオデッキといい、何気に置いてあるビデオカメラといい、この頃(昭和56年)においては、かなりの高級品です。科学者って、そんなに儲かる商売なのでしょうか。

しかし、ビデオデッキをガチャコンとしても、砂嵐が映るだけで、何も出ません。そこへ、マサルが乱入したり、お父さんが帰ってきたりしたので、ガキ共は2階に行きます。

山本博士がビデオデッキの様子を見ていると、テレビ画面からフレンドリーな挨拶とともに、ビデオンの登場。「おまえを、ジンドグマの殺人研究所に招待する!」と言います。

それを聞いて「な、何を言うんだ?!」という山本博士。仮装っぽいビデオデッキな人相手に、熱くなりすぎです。

そして、実体化するビデオン。この緊張感のないデザインと、沢りつおさんの声との組み合わせは最高です。

ビデオンに吸収される村田博士。その悲鳴を聞いて、娘さんとミチルが下へ走ります。「(ケーキの)食べ残しは行儀悪いんだー!」というマサルですが、ケーキ持って出歩く方が100倍行儀が悪いと思います。

山本博士は、ビデオンの顔というかテレピ画面からキョーダインのようにミチルたちの前に姿を見せます。ついでにガキ共もつれて行くというビデオンですが、そこに怪人が現れるような音楽でスーパー1の登場。

「出たな!ジンドグマの怪人!」というスーパー1。もはや「笑える格好=ジンドグマの怪人」という図式が成り立っているようです。

それに対し「小うるさいスーパー1め!」というビデオン。小うるさいあなたに言われたくはありません。

あと「山本博士は、俺のビデオテープに収めたわ!」とネタバラシしていますが、それって言って良かったことなのでしょうか。たとえミチルが目撃していたとしても。

スーパー1はビデオン・ジンファイターと対決。ビデオテープにスーパー1も収めようというビデオンですが、誤ってジンファイターを吸収しているしまいます。まあ、帰りはどうせそうするつもりだったでしょうから、手間が省けました。

ビデオンに逃げられ「いない!」というスーパー1。逃げられてもカッコいいスーパー1ですが、相変わらず小学生が描いたようなアイキャッチのスーパー1で脱力です。

今度は、ジンドグマの車を、良たち小うるさいジュニアライダーさん隊のガキ共が自転車で追いかけます。これだけ目立っているのに、まくとかしないで親切にアジトまで案内してあげるジンドグマ。余裕なのか、単なるアホなのかよく分かりません。ガキだと思って相手にしなかったのでしょうか。

谷さんから、スーパー1が来るまで動くなと言われたにも関わらず、ノコノコとアジトに入っていく、アホなジュニアライダー隊。予想通り、ビデオンに仲良く吸われます。

あと、そこにあるダンボールに書かれた「10皿入り」という表現が気になります。何の10皿入りなのでしょうか。

そこに駆けつけるスーパー1。「ビデオン!もう逃げられんぞ!」というスーパー1に対し「笑わせるな!逃げられんのはお前だ!」というビデオン。

おかしかったら笑わんかい。

ビデオンは、吸収した良たちをスーパー1に見せ、調子に乗ってスーパー1も吸収します。これってけっこう大手柄だと思いますが。

しかし、魔女参謀にとっては、スーパー1よりも、博士を揃える方が大事だったようで、ビデオンが山本博士を出すつもりで、間違って画面に映したスーパー1を見て「何だこれは?!」と言います。

え?いえ!それは何かの手違いで!」とオタオタするビデオンですが、自慢げに「スーパー1も捕まえました!」と言えばよかったように思います。

ちょうどその時、中でスーパー1が暴れだし、ビデオンは「焼ける!焼ける!」と叫びながら、またオタオタ。スーパー1はじめ、吸収した人に脱出を許します。

囚われた博士たちを助けたスーパー1は、ジンファイターと対決。ここで「無敵の勇者スーパー1」が使用されますが、やっぱりテープの回転数が上がってます。

流れるようなアクションでジンファイターをなぎ倒すスーパー1。お前たちがどんな武器を使おうとも、ジンファイターなど人形のように串刺しだ!

残ったビデオンに「ビデオン!貴様の最期だな!」というスーパー1。相変わらず一言多い正義のヒーローです。

ビデオンは、ビデオデッキにしておくには惜しいくらいの動きで、スーパー1相手に善戦しますが、スーパー1のパワーハンドでアンテナを破壊され、スーパーライダー稲妻旋風キックを受けて「魔女参謀さま、お許しを」といって爆発。このシーンで、初めて主題歌のイントロ+間奏が劇中で使用されました。

ビデオンの最期を知って、仇を討ってやるという魔女参謀ですが、スーパー1をビデオンがとらえた時点でほめてやれば、こんなことにならなかったと思います。

勝って余韻にひたるスーパー1に「スーパーワ〜ン!」と叫んで手を振りながらやってくるジュニアライダー隊に「ええい、寄るなガキ共 ありがとう少年たち」と言いたげに手を降って去っていくスーパー1ですが、結局、山本博士の娘さんは、どんな面白いビデオをみせるつもりだったのか気になりながら、今回は終わりです。

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