スペクトルマン 第63話(最終回) さようならスペクトルマン


【ディサイトマン登場】

ディサイトマンの出番少なっ!

◆   ◆   ◆

最強の敵・ディサイトマンをなんとか退けたスペクトルマン。

しかし、蒲生譲二は深手を負う。さらに、ゴリの本部は破壊したものの、二郎くんの兄・ピストン木戸口を救うことはできなかった。

そのことを二郎くんに詫び、別れを告げて最後の戦いに挑む蒲生譲二。

蒲生はスペクトルマンに変身。ピストンの運動能力を移植されたラーと対決し、これを倒す。

ラーを失ったゴリは自ら自爆。ついに、宇宙猿人ゴリとスペクトルマンの戦いは終わったのである。

任務を終えたスペクトルマンは、怪獣Gメンたちに見送られて、自分の星に帰っていった。

最終回。

二郎くんの兄を助けられなかったことに責任を感じる蒲生譲二。

木戸口は、スペクトルマンを倒すために利用され、殺された。

つまり、自分さえ地球にいなければ、彼は殺されずにすんだのだ…

自分を責める蒲生。地球の人々を守るために自分がいるなはずなのに、自分がいるために不幸になる人がいる。

自らの力の限界を知ったことが、ゴリとの早期決着と、地球を去る決意に繋がったのであろうか。

そして、最後の戦いに向かう前に、二郎くんに言った蒲生譲二の言葉。

「男には、どんなに辛くてもしなくちゃいけないことがあるんだよ。今に君にも分かる」

同様の趣旨のことを、別の回でも蒲生は言っている。

つまりは、これが蒲生譲二の信条であり、この作品から視聴者に向けたメッセージだと言えるだろう。

また、地球を狙い続け、スペクトルマンに最後の戦いを挑む宇宙猿人ゴリとラーの間にも、絆がある。

「博士、お世話になりました。必ず、スペクトルマンと刺し違えてご覧にいれます」

「頼むぞ、おまえだけが頼りのワシだ…酷い博士と恨んでもいい。地球征服という、ワシの願いの犠牲になってくれ」

その言葉通り、ラーはスペクトルマンに挑み、そして散っていく。

ラーを失い、失意に沈む猿人ゴリ。

「寄るなスペクトルマン。私の望みは失われた」

「ゴリ、貴様は死ぬつもりだな」

「地球征服の夢がなくなった以上、ワシの生きる望みはない。殺せー!!」

「待て!宇宙の偉大な科学者としてのおまえの力、私はそれが惜しい。それを平和のために役立てようとは思わないのか?」

「宇宙を追われ、ラーを失った私には、生きる望みはない」

そして、爆弾を取りだすゴリ。

「待て、ゴリ!」

「寄るな!さらばスペクトルマン!さらばー!!」

確かに憎むべき悪ではあったが、最後は潔く散ったゴリ。

自分の星を追放され、宇宙をさまよっていたゴリにとって、その旅はきっと「自分を認めてもらうための旅」であったに違いない。

誰からも認められない、孤独な科学者。その彼にとって唯一の理解者がラーであったたのだろう。だからこそ、ラーが死んだことで希望が失われた、生きていても仕方がないという結論にいたったのであろう。

しかし、最後の最後に、憎むべき敵であるスペクトルマンに「認められた」とも言えるわけで、だとすれば、科学者としては満足して散っていったのだろうか。

ゴリの最後もまた、見るものに多くを訴えかけるのである。

ラストのナレーション、

「人類に叡智のある限り、そして何よりも、その心の美しさがある限り、美しい地球は、決して滅びることはないだろう」

スペクトルマンのように、他人の星なのに、地球のために命をかけて戦ってくれた、数々の勇者たち。

彼らを前に、私はいつも思う。

私たちは、君たちの期待にらこたえられているだろうか?私たちは、君の勇気に恥じることのない生き方をしているだろうか?

今の地球、今の人類は、君が信じ、愛し、守ってくれた姿だろうか?

ラスト「スペクトルマン・ゴーゴー」を聞きながら涙しつつ、私は君の勇姿を目に浮かべながら、自分がどう生きるべきかに思いめぐらすのである。

と、ガラにもなく真面目なことを書いてしまったが…よく分からないことがいくつかあるぞ。

ディサイトマンとスペクトルマンの対決。

スペクトルマンがフラッシュを2.4秒で放ったのはともかく、ジャンプして回転しながら放つことが、ディサイトマンにフラッシュが速く到達するというのは、どういう理屈だ?

余計な動きが入った分、かえって的を外さないか?

まあ、それはいいのだけど、ゴリがラーに授けていた「フラッシュ破りの秘策」は、結局分からずじまいだったな…。

ていうか、決闘の時間が「夕陽が西に沈む時」って、

時間指定しろよ。

で、最終的に「蒲生譲二=スペクトルマン」と明確に知ったのは、二郎くんとボスだけだったのだが、他のメンバーはどうだったのだろう。空気で「やっぱり蒲生がスペクトルマンだったのか」くらいの認識はあったのだろうか。

ボスは、適当に誤魔化してたけど。

さて、帰ってきたウルトラマンや、仮面ライダーよりも先駆けてスタートし、いわゆる第2次怪獣ブームの火付け役となった、スペクトルマン。

この頃、帰ってきたウルトラマンもまた地球を去り、一文字隼人は日本の守りを本郷猛に託し、南米へと旅立った。

そして、いよいよ4月からブラウン管は、まさにヒーロー全盛の時代に入るのである。

最終回では「新番組」快傑ライオン丸の予告編編が放送される。前回、前々回と違い、BGMは主題歌「風よ光よ」のインストバージョン。

あと、第1話のゴースン魔人・オロチは、もしかしてマーダラー兄弟の着ぐるみの改造?

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